劇場公開日 2023年10月13日

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「暗くて何が起きてるのかわかりにくい それも狙いか?」月 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0暗くて何が起きてるのかわかりにくい それも狙いか?

2023年10月25日
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鑑賞方法:映画館

難しい

障害者だった子どもを亡くしフリーターの夫と2人で暮らす元作家の堂島洋子は、重度障がい者施設で働きはじめた。そこで彼女は、作家志望の陽子や絵を描くのが好きなさとくんなどの職員や、光を遮断された部屋のベッドに横たわったまま動かない、きーちゃんなどの障害者たちと出会った。また、他の職員による入所者へのひどい扱いや暴力なども見た。自分で言葉も発することの出来ない障害者が生きさせられていることに疑問を持つさとくんは、使命感を増幅させていき、安楽死という言葉を口にするようになった。そして・・・という実際に起きた事件をもとにした話。

2016年7月26日に起きた相模原障害者施設殺傷事件を題材にしたストーリーらしいが、どこまでが事実でどこが脚色なのかわからないのは良いとして、なんか既視感ばかりでほとんど驚きも感動もなく観終わった。
もっとドキドキ、ハラハラするシーンが有るかと期待したが、7年前のこの事件がなかなか衝撃的で、ニュースでも多く取り上げられてたし、その時も安楽死について考えた事もあり、本作から新しい何かを得られた感じがしなかったのだろうと思う。
重度障害者の様子を映像で観る、という機会、特に糞尿を部屋に撒き散らし、自分の体にも塗りたくり、裸でオ○ニーしてる映像は、なるほど、これが現実なのだろう、とは思った。
あの糞尿シーンが理由で全体を暗くしてる演出なのか?とも思ったが、とにかく観難い。
宮沢りえ、オダギリジョー、磯村優斗、二階堂ふみ、など役者に不満は無いが、テーマであるはずの安楽死についての扱いも浅いし、自分には刺さらなかった。

りあの