劇場公開日 2023年10月13日

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月のレビュー・感想・評価

全283件中、1~20件目を表示

3.5さとくんというアンチテーゼを生んだ社会=私たち

2023年10月14日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

4.0匂いは映像で伝わらない

2023年10月31日
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鑑賞方法:映画館

生産性、という言葉が定着して久しい。いや、製造や仕事の成果という点で昔からあった言葉だと思うのだけど、人間を評価する尺度としてこれが定着してしまった。そのことをどう考えるべきか、過酷な競争社会に煽られてしっかりした議論ができないままに社会は動き続けている。あらゆる人間の評価が数字に置き換えられていきそうな時代になってしまった。
本作の題材となった事件は、そんな人間を生産性で判断してしまう社会の行き着く先を示したようで、大きな衝撃を与えた。だが、ニュースが出た時多くの人は、単純にクレイジーな人間がクレイジーな行動に出たという風にしか受け止めていなかったのではないか。

しかし、多くの人も、どこかにあの犯人にように、生産性を尺度に人間を評価する心情を抱えているのではないか。本作は犯人をクレイジーな人間として描かず、周囲の人間にも一歩間違えれば同じようになりそうな危険性も混ぜつつ描いている。
そして、現実を知るということの困難さも本作は浮き彫りにする。カメラは真実を映せるだろうかとこの映画は問うている。

カメラを通じてニュースを見るだけでは現実を知ることはできない。典型的なのが匂いだ。匂いはカメラに映らない。この映画はそのことに自覚的だ。きっとこの映画の作り手は、「誰も挑まない社会の現実を見せた」という自惚れはないと思う。津波直後の匂いも排泄物の匂いも映像では伝えられない、その限界をきちんと自覚しているのだと思う。

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杉本穂高

3.0重い映画だった。レビューと言っても何を書いたらいいだろう。さとくん...

2025年9月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

重い映画だった。レビューと言っても何を書いたらいいだろう。さとくんの主張はわかるけど理解するのとは違う。社会(行政)が受け止める問題であり解決するのも社会、というのが綺麗事なんだろうけどそれしかないじゃない。個人が手を下す、そんな正義はない。こんな狂った人の視点から批判される東日本大震災とか出生前診断はちょっとどうなのかな。でもこんなテーマを映画にしたのは凄いとも思う。

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Sheeta

3.5稀代の殺人鬼だろ?て話

2025年8月24日
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驚く

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ハシーム

5.0いつもはすぐにレビューを書けるけど、この作品を観たあとはしばらく考...

2025年8月23日
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鑑賞方法:VOD

いつもはすぐにレビューを書けるけど、この作品を観たあとはしばらく考えた
気持ちを整理した
心、これがあるのかないのか
建前でなく本音で
考え方、捉え方で見え方はむちゃくちゃ変わる
彼にとっては正義
心は見えない
心はその人のものでその人にしかわからない
彼の考え方がそうなってしまった理由がなによりも問題だと感じた
彼に彼を思ってくれている人にも心があることを気づいてほしかった

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ふるふる

1.5何をしたいのか…

2025年8月21日
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全体的にまとまりがない。とってつけたようなラストも意味不明。オダギリジョーさんは演習意図を理解して頑張っていた。あんなの見せるんだったら、もっと残酷にしなきゃ駄目。この監督さんの極端に狭い視野の中で「現実はこうなんだ」って中途半端に見せられるだけ。チープにも程がある。安っぽい。何か取材しただけで分かったような作り。浅い。

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indiana

2.5登場人物が「それって綺麗ごとじゃないですか?」という場面について

2025年8月10日
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「(3.11の)被災現場にはピンクローターが落ちてました。あなたの作品にはそういう暗部がまったく描かれていませんよね?それって綺麗ごとじゃないですか?」「都合の悪い部分を全部排除して希望で塗り固めた作品を作るのって善意じゃなくて実は善意の形をした悪意なんじゃないですか?」のようなセリフがあるのですが、このセリフについて私は大きく疑問を持っています。
この映画は実際の事件を元にしていますが、後半の事件部分がごっそり抜け落ちています。
実際は被害者45人(死者だけでも19人)
上記のセリフはこの映画自体にも言えるのでは?と思ってしまいます……

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みる

2.0映画として映像化する意義は

2025年7月24日
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「犯人の考えは理解できる」と言うと誤解されそうだが、
「この考えに至ってしまう、陥ってしまう事は理解できる」とは実際の事件の報道時から思ってはいた。
それを再確認できる映画ではある。

だだ、それ以上の何かをこの作品から得ようとするのは脳が拒否する。
観て良かったと言える程に何かが改められる事は無いのだが、「偏見を助長する恐れ」も無いかと言うと、それは有ると感じる。
並行して描かれる夫婦のドラマが、内容自体は濃く、質の高い作りではあるけれど、この強烈な事件に絡めて考えさせられる事に一種の抵抗感もある。

現実の施設を知らない自分が、この映画を観て分かった気になって、こうあるべき、こうすれば変えられるなどとは言えない。
その程度にはフィクションが含まれ、一方で描かれていない日常もあるように思う。
少なくとも、今もこういった施設で働いている方々への敬意は感じない。
問題提起と言えば聞こえはいいが、それは実際の事件によって既にされてしまっている。
これでは追い討ちをかけて糾弾しているだけではないだろうか。

結局、この作品を世に出す意義を自分はあまり評価したくないのだな。
この作品が社会に生み出すものをプラスとマイナスで言うと、半々、或いはマイナスの方が大きいのではないか。
植松という人間の主張を役者の声を通してハッキリと映像化した事の影響力はかなり有ると思うし、その喧伝する行為自体に嫌悪感はある。
自分としては、彼や事件について知るにはドキュメンタリーやYouTubeの解説動画で十分だ。

そして障碍者や障碍者福祉に関わる人々のネガティヴな面だけを徹底的に現実として突きつけた一方で、フィクションとしての登場人物である夫婦にのみ希望や救済を与える内容もとても好感が持てるものではなかった。
ラストシーンで光が差し込む描写はとてもファンタジー的だ。
映画のクオリティとは違う部分で低評価をつけたい。

うーん、映画にプラスやマイナスなどと意義を求めるのも生産性を求めてしまっているようで傲慢ですかね。

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うまぶち

4.0人の心の闇を炙り出すような作品でした。宮沢えりさんを始めとしたキャ...

2025年7月6日
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怖い

難しい

人の心の闇を炙り出すような作品でした。宮沢えりさんを始めとしたキャストの演技素晴らしかったです。見応えがある作品でした。

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旅人ヒデちゃん

3.0きれいごとでは済まされない

2025年6月18日
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鑑賞方法:VOD

この映画を見た後に、YouTubeで元の事件の概要を詳しく見たのですが、
実際に介護施設や障がい者と関わっている方のコメントで
「犯人と同じことを一回は思ったことがある」と多数書いてあり、それがすごく印象的でした。
犯人に対して、「心がない人は死んでもいい無価値な人間」だと思うのは勝手だけど、
命を奪う権利はないし許されない!と部外者が責めるのは、
現実問題きれいごとなのかもしれない…と思ってしまいました。
私も生産性があるなしで人の価値は決まらない、その存在自体に価値がある
と考えてはいるものの、いざ自分が自分でなくなったとき、それでも生きていたい
と思うのかと問われたら、正直生きていたくない…と思ってしまいます。
でもこの映画を見て障がい者施設のことを少しでも知れたことは良かったです。

それと、主人公の女性が過去の出来事から、今も中絶するか葛藤していることについては
今回の映画とは別にしてほしいなと思いました。

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ぞの

4.0重い、苦しい、目を背けたい現実。けれど映画としては引き込まれる

2025年6月17日
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悲しい

怖い

難しい

現時点で、自分の身内には障碍を持つ者も介護を必要とする者はいない。しかし、だからこそいつ自分が当事者になるかもしれない未知のことへの不安からこの分野に関心があるし、モデルとなった相模原市のやまゆり園の事件の犯人についての記事もいくつか読んでいる。

私が知る限りの少ない経験や知識を元にいえば、この映画は少なくともかなりシビアに障碍者介護の現実を伝えようとしていると思う。
目を背けたい、生理的に受け付けられないようなシーンもあるが、特に誇張しているとも思わない。施設によっては全く違う状況のところもあろうが、それが事実として存在する施設もある。

今回は事件をモチーフに、その事件を引き起こした状況・過程を描くために負の場面が多くなったのは否めない。しかし、その中でも「光」の存在も描くことも疎かにはしていなかったと思う。
「テーマがわかりづらい」と言いう感想が散見されるが、私はそうは思わなかった。原因も答えも一つではなく、そこに関わる人たちも様々な事情を抱えている。しかしながらその根底には「個の尊厳と現実についての問いかけ」がぶれずにあると感じた。
(そういう意味では「ロストケア」といい勝負だが、ロストケアの方がエンターテイメント性を重視しているし、この映画はどこまで具体的に現実を映し出せるかを重視していると思う)

役者について言えば、皆良かった。この映画が伝えようとするものに向き合う真摯さが伝わってくる演技であった。

特に、こんな感想をもたれても本人は嬉しくもないし公私混同しないでほしいと思うだけかもしれないが、実際に幼子を亡くしているオダギリジョーの心境やその仕事を受けた際の覚悟を勝手に慮ると胸が苦しくなるし感服する心持にもなる。(正直、オファーした方も色んな意味で凄い)
また、この映画に限らないが、オダギリジョーは独特の柔和さとそれゆえの危うさを持ち合わせた浮世離れした存在感を保ちつつもちゃんと物語からは浮かないのが凄い。いつも「〝オダギリジョー〟なのにちゃんとその〝役〟として存在できる」稀有な役者だと思う。

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yco

1.0脚本も

2025年6月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

先日、観ましたが スカスカでこれが賞を?
まず、話し言葉では無く、紙に書いた作文の様なセリフ回し
犯人役の男性も宮沢さんも学芸会レベルの演技しかしていないのは
驚きました。
脚本と監督が同じで、言葉の選択が少なすぎる
俳優はセリフを覚えるのが精いっぱいで
これを映画館で観ろとは思わない 宮沢さんの
映画は天守物語の様な物で監督がきっちり演技とセリフ回しを
教えないと輝かないのが分かりました

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ひでごん

1.0重苦しい障害者問題を扱うも、最も重要なポイントを外してしまった作品

2025年6月9日
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1)本作のテーマについて
2016年に相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で利用者19人が殺害された事件をモデルとした映画である。

犯人の施設従業員は、当初は障害児のために紙芝居を演じてあげるなど、熱心な仕事ぶりだったが、周囲からそれを嘲笑され、非難されていくうちに、障害者への向き合い方を逆転させてしまう。そして、最後には「会話の出来ない存在は人間ではない」といい、社会をよくするために障害者を次々に殺していく。

主人公は同施設に勤務を始めたばかりの中年女性だが、数年前に障害児の息子を亡くした経験があり、つい最近、再び妊娠したものの、高齢出産の危険と障害児出産の可能性から、早期に中絶しようと考える。
しかし、彼女の決断には旦那や医師、施設の同僚から疑問が投げかけられ、激しく動揺しているところに、冒頭の事件が勃発してしまうのである。

この2人の人物の交差するところに、「障害者を殺す権利が誰にある」という疑問と、「出生前診断で障害者とわかった胎児を堕胎することは、障害者を殺すことと同じではないか」という疑問が重なり、何とも重苦しいテーマにウンザリさせられてしまう。

2)上記テーマを個人的に検討してみた
出産と育児は、主に母性の働きによるものだから、胎児の生きる権利と、母親の自己決定権との衝突とならざるを得ない。

宗教的、倫理的な観点から「人間の生命を選別する権利は、人間にはない」という声は大きい。米国ではトランプを支持するキリスト教原理主義者たちが中絶禁止を叫び、現在、14州で中絶が禁止されている。
他方、レイプで妊娠させられた女性や、貧苦にあえぐシングルにとって、出産を強要されるのは、自己を否定されることを意味するだろう。普通の生活を送る普通の女性にしたって、子供を産むかどうかを他人に決められるというのは、冗談じゃないと思うに違いない。

大江健三郎の『個人的な体験』は妻が障害児を産んだ直後の男の動揺と現実逃避から、最後に乳児を受け入れるまでを描いた作品だった。何故、あのように重い体験になってしまうかといえば、育児が親の生活の大きな負担だからに他ならない。

両者を両立させられるとしたら、出産後の育児を全面的に共同体が保障する等々の手厚い支援を行うことしかないだろうが、いかんせん、そんな社会的環境や条件を前提としないまま、産むべきか産むべきでないかの議論をし続けるところに、この問題の不毛さがある。

今やその問題は老人介護とパラレルの様相を呈し、中絶をするか否かは、親の介護を中断するか否か、障害者を施設に預けるか否かは、親を介護施設に預けるか否かと類比的に見える。
そして現在、その問題を決するのはやはり経済問題なのだと思わざるを得ない。とするなら、本作で描かれたように、死んだ障害児の子供への愛着とか、効率性とかで論ずるのは、何やらいちばん重要なポイントを外して、むしろ逃げているようにしか見えないのである。

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徒然草枕

4.0人権後進国ニッポン。

2025年5月30日
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実際に手元で愛情いっぱいに育てている人のみ石を投げなさい。

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めこ

4.0心はあるのか

2025年5月22日
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映像作品とは直接 関係はありませんが              『人間とは自己の利益を最大化にすることを目的として行動する個人』 或いは 『すなわち、諸君が産まれたての赤ん坊のとき、また中学生の時期、社会人になったばかりの頃そして現在の自分は、見た目や姿形は違っていても ずっと自分(という同じ人間、同一の存在)であり続けていたはずである(少なくとも、諸君はそう信じている)。人間の身体は数年間で細胞がすっかり入れかわってしまうと言われるが、そうであるならば、少なくとも分子や原子のレベルでは子供のころの諸君自身と現在の諸君は別の存在のはずである。それにもかかわらず、自分が自分であり続けてきたはずだと言い得るのは、何を根拠としてそう主張できるのだろうか。ここに自己同一性を説明するために、「真の実在」たとえば霊魂とか、精神とか、理念またイデアとか、、、をもちだしてくる根拠が存在する、、、云々。 』  以前、読んだことがある学術図書の文言をふと思い出しました。勿論、母親の幼子に対する無償の愛を否定するものではありません。       感想を述べるには躊躇してしまうほど難しい映画でした。作品から自分自身(私)を問う。戒め?を受けている。そんな印象を持ちました。衝撃的な終盤に向かって進むわけですが宮沢りえさんと佐野勇斗さんの対峙 問答がひとつのクライマックスだったのだと感じます。彼が恋人を抱きしめながら凶行を告白する場面は人が壊れていくところを見せつけられた様な気がしました。この映画の下地にある背景については自分の日常では経験していないので語る事は出来ません。 アップリンク吉祥寺・早稲田松竹にて鑑賞

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麻婆春雨と担々麺 大盛

4.0境界

2025年5月6日
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健常者と障害者、
生きる価値のある者とそうでない者、
心のある人と無い人、
産まれて感謝される者とそうでない者、
生きていてくれてよかったっと思われる者と思われない者、
その境界はどこにあるのだろう。

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上みちる

3.0障がい施設当事者です。

2025年5月5日
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kuma

3.0うーん難しいわ。

2025年5月2日
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go-chan

2.5オダギリジョーってすごい

2025年4月29日
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監督の荒々しい作品が好きです
だからこういう作品は全くもって向いていないんだなたと改めて思いました
監督の演出は、物語に向き不向きがあると思います

ただオダギリジョーも磯村勇斗も二階堂ふみもとんでもなく素晴らしかったです、とんでもなかったです

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24歳®︎

2.5テーマは何?

2025年4月29日
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ほくほく