フィモリ 名唱イムレの沈清歌のレビュー・感想・評価
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映画というよりミュージカルに近い?
今年299本目(合計949本目/今月(2023年9月度)9本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
シネマート系列でほそぼそとやっている、韓国映画祭りの一つの作品です。
1955年だったかそのあたりのお話であることと、韓国ないし朝鮮半島(時代的には朝鮮戦争の直後なので、北朝鮮の文化であるという点は言える)の伝統民謡の「パンソリ」について触れた映画です。
そして、(韓国の)珍島にやってきたこの民謡教師がある子に才能があることを見出し、猛特訓していく…というお話…ではあります。
ただ、これ以上の感想が書きにくいのが、1955年という時代設定であることと、シネマートの韓国映画祭りで扱われているという性質上、「クセの強い作品」がそろっており、この映画は事実上「ミュージカル映画」ではなかろうか…とすら思えます(日本においても似たような文化はあるので、ある程度文化を類推してみることはできる)。
ストーリーというストーリーが存在しない事情もあるのですが、この映画はそもそも韓国国内「だけ」で、日本にも見られるように「伝統芸能・文化の継承」をもっぱら目的として製作される映画があるように、その韓国版を、日本が権利を得て放映しているのではないか…と思えます。そうであればわかりにくい点などもある程度理解できます。
ただ、隣国の文化でもあるので、かなりの類推がきく(また、現在(2023年)ではなく当時はまだ韓国は日本とほぼ同様な漢字文化圏であったため、漢字による周囲の看板などの描写から情報が得やすい)点まで踏まえて、減点なしにしています。
どちらかというと、上記のような事情で伝統芸能を伝える趣旨という関係上、結構「うるさい枠」(音楽的に)という事情から、映画館でみるよりは、一人で音量調整などしながらVODで(あるのかな?)見るタイプではないかな…と思えます。
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