変な家のレビュー・感想・評価
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「じっちゃんの名にかけて!」と言いそう
公開中は気になってたので、Amazon primeで無料になったので観てみました。
ホラーというよりも、時代劇的サスペンスですね。
まるで、金田一少年の事件簿「片渕家左手供養伝説」みたいな感じでした(笑)
たくさんの変な間取りを取り上げて、オムニバス的な感じで紹介していくのかなと思っていたんですが、全然違いました(笑)
最初の方は心霊と思わせて、変に音とかで怖がらせて、中盤からは金田一的に変化していくという変な感覚のストーリー展開でした。
何故そうなったって感じです(笑)
面白くないことはないけど、間取りから飛躍しすぎな感じはありました。
公開中はネットで話題になり、結構ヒットしましたが、私は普通に感じましたね。
なんであんなにヒットしたんでしょうね。
変な間取りの家は、本当にあるみたいですよね。
どうやってもこの部屋には行けないとか、
この部屋に行くには、必ず他の部屋を通らないと行けないとか。
昔は特に精神的な病気の人を、キツネ憑きと恐れて、牢屋に閉じ込めてたりもしたらしいので、その場所を壁で塞いだりとかあったみたいです。
テレビのスペシャルドラマでも、良かったように感じました。
因習村設定は失敗だった
監督はこれをホラーとして撮ったみたいだけどホラーとしては出来損ない。原作読んでいた私は謎解きミステリーだと思っているのでホラーを意図的に無視して楽しめたが、低評価が多いのも納得だ。
現代日本に因習村が残るというなら、それなりの説得力のある設定が必要だと思う。長野の山奥程度の設定で因習村が成立するわけがない。終盤、何度もご都合主義で主人公が助かるので緊張感の欠片も残らないのも気になる。
どうしてもホラーにしたいなら、うしおの呪いが実際に存在する方向に持っていったほうが良かったんじゃなかろうか。
奥深いホラー
映画が始まる前のナレーションに「この映画は小説の第5章」とあり、不動産ミステリーと言っていたが、実際にはホラーだと思う。
俳優陣たちもホラー故の人選を感じる。
そこに忍ばせた石坂浩二さんの起用は、この作品にどうしても感じさせる金田一耕助の要素、つまり「謎解き」があるからだろう。
この物語は解決されない部分がいくつかあった。
しかし、登場人物たちの描き方に矛盾を感じることで、彼らの本当の人間性を表現していた。
ここが余韻でもありホラー特有の終わらない怖さを感じる。
また、
緊張感のある展開は素晴らしかったし、事件を追う3人の設定が面白い。
いまひとつ理解できなかったのは、父が事故死ではなかったことと父の本当の死因について語られなかったこと。
これについては小説では、父が左手供養の儀式のために人を殺して気が狂ったことになっている。
この物語を少し汲み取って見ると、片淵家の直系の子孫は父ではなく母だったのではないだろうか?
ここに斉藤由貴さん起用の理由があったように感じた。
つまりユズキの母は、左手供養を阻止しようとした父を殺した可能性がある。
ユズキが雨宮と栗原を連れて母の前に登場した時、彼女はホームレスのボランティアをしていた。
そして最後に姉が「もうすぐ左手供養の日ね」と呟き、母は「大丈夫、私が何とかしてあげる」と答える。
ここにホラーの真骨頂が垣間見えるが、母はホームレスを殺して左手を切り取っていたのだろう。
それに気づいたのが父だった可能性もある。
片淵家の思考というのか、強いカルト的概念が姉にも残っていることが伺える。
だから本家から逃げだす際にケイタを残す残酷さを持ち合わせていたのだろう。
高校時代にいじめられていたケイタを助けた転校生の姉アヤノ
そもそも彼女はケイタを「選んだ」のかもしれない。
その理由は「左手供養」の継続のため。
正常と異常の両面を持っているのがアヤノかもしれない。
アヤノは父の死によって、片淵家の計画が大きく変わってしまったことを母から知らされたのだろう。
左手供養が滞らないために、早く誰かと結婚してこの儀式を継続していかなければならないと母から言われたのだろうか?
この描かれない余白こそホラーの怖さ。
よくお笑い芸人の顔は怖いと言われる。
佐藤二郎さんの起用はその部分に理由があるのかもしれない。
彼の登場は最初に緊張感を削るが、彼の怖さをゆっくりと引き出していくように物語の恐ろしさが広がってゆく。
不動産 家の間取り 中古でも新築でも間取りを見ながら生活感を想像する。
このプロの視点と変な家の間取りを名探偵のように推理するのが彼の役割
探偵と旧家という構図はまさに金田一
さて、
霊媒師の言葉を忠実に実行する片淵家
「左手供養」という、10歳から13歳の間に人を殺し、その左手を仏壇に供えるという儀式
そのために育てられたトウヤ 生まれつき左手首がない 呪い
片淵家のどこかの家で生まれた。
彼の両親は物語に登場しないのは不気味さの演出だろうか?
アヤノ夫妻は彼を育てる条件として結婚を許されたものの、自分の子供として愛情をこめて育てたことが、ラストに繋がっていく。
同時に本当の息子ヒロトを実家に奪われたことで、彼ら夫婦が本家の命令に従わなければならなくなったという設定。
遺体が発見されていないケイタはどこへ行ったのだろうか?
アヤノは無事に帰ってくるのを待つと言っていた。
しかし、
片淵家本家当主の意思を継ぐものこそ「ケイタ」だったのかもしれない。
二人は薬で洗脳されたようだが、その洗脳はケイタの方がより強かったのではないだろうか?
アヤノは逃げる際にヒロトとトウヤだけを救出し、ケイタを置き去ったように見える。
伯父が猟銃でケイタと格闘後に、雨宮たちを襲う。
当然視聴者はケイタはやられたと思うが、実際に叔父は彼らが逃げた後、当主の命令ですぐに彼らを追いかけ、格闘していたように見せかけたケイタは身を隠したのかもしれない。
当主は叔父の裏切りを知り、頭を殴打して殺し、左手首を切り取った。
当主は最初から候補者を複数人選んでいたのだろう。
片淵家
ウシオの呪い
霊媒師の言葉
変な家は隔離とシェルターを兼ねていたこと。
物語は一件落着を見せるが、母と姉は次の左手供養の話をしている。
その話は聞こえない者の、二人のただならぬ表情を見て震えるユズキ
ユズキにはまだ謎は謎のままで、
父の死因
急に消息を絶ったアヤノ
そして結婚していた事実
母が見せた父の手帳には確かに気が狂ってしまったかのような落書きで満ちていた。
そして知らされた本家のこと
行方知れずの期間にアヤノに起きていた出来事は、考えられないほど異常だ。
そして本当のことを知ったことで異常者の雰囲気を感じることができるようになったのだろう。
母と姉
二人を見たユズキはそれを直感したのだろう。
そして最後の雨宮の部屋にあった隠された場所はオチなのだろう。
なかなか複雑だったが、金田一シリーズのようにすべてが解決するのではなく、表面上の出来事だけが描かれて、その背後に存在するであろう真実が「裏通路」のように隠していあるのがこの作品かもしれない。
たまたまやってたから観ただけですが…
何を見るでもなくテレビを点けていたら始まったこの映画。そのまま何の気なしに鑑賞し、作品に正対していた訳でもないのにこんな事を言うのもなんですが、うん、まぁ普通?という感じでした。
一見普通に見えるが、よく見ると奇妙な違和感を覚える家の間取り。その違和感の正体を追っていくうちにその裏に隠された恐ろしい真実に辿り着くという物語なのですが、その違和感の正体や隠された謎を追う過程が淡白過ぎる感じがします。
映画の序盤、主人公たちが間取りの謎について推理していく展開がある訳ですが、それが「何故そうなる?」というような、いくらか強引で突飛な印象を受けます。ところが結局その突飛な推理が物語上では正解であり、「あっ、そうなんだ…、へー」という感じで物語はどんどん進んでいきます。
途中出てくる謎めいた登場人物の素性も、不可解な言動をする人物のその意図も割とあっさり明かされていき、中盤以降は「誰々さんの知り合い」みたいな感じで芋づる式に次々と重要な証言者が現れ、その証言者の証言に沿って次の目的地へ移動していけば、事の核心へ迫っていけるため、「コレそういう事だったのかぁ!」というような謎が解き明かされた時の快感もえらく薄いです。それと途中、主人公が2回くらい気絶しますが、これも目が覚めたら絶体絶命‼の様な状況になっている事もなく、なんともストレスフリーな映画なのです。
なのでスイスイ見られてしまうというのはその通りなのですが、それ故にこちらの予想を大きく覆してくる展開もなく、「なんで1人で行くの?」「なんでここに居るの?」「なんで今それ言うの?」というツッコミどころが悪目立ちする結果になってしまった感じがします。
これらのツッコミどころは大抵のホラー映画にあるものなのですが、面白いホラー映画というのはツッコミどころもご愛敬という感じで映画の評価を下げる要因には余りならないと思うのです。ツッコミどころのマイナス要因を、恐怖のシチュエーションであったり、人の情念の描写であったり、おばけや怪物の設定や造形であったりという何かしらの秀でたプラス要因で上回り、ホラー映画特有のご都合主義展開をフォローしているのだと思うのですが、残念ながら私には本作からマイナスを上回るプラス要因を見出す事はできませんでした。
この映画が公開されるより前の事なのですが、普段YouTubeを見る習慣のない私が、その時はたまたまYouTubeでモキュメンタリー系のホラー動画を漁っていたのです。
その際にこの映画の原作者である雨穴(うけつ)さんの動画に出会いました。最初に見た動画は『恋愛シュミレーションゲーム「おせちプリンセス」』です。
黒い全身タイツに白いお面という出立で、先ず人なのか?人ならざる者なのか?とにかくどういう存在であるのかまったく謎な雨穴さん自身が、おせちと恋愛するゲームを淡々とプレイしながらコメントを呟くという筆舌に尽くしがたい世界観に興味を惹かれ、雨穴さんがあげている動画を見て回ったのです。
オリジナル楽曲やグロテスクな自作オブジェなどどれも薄気味の悪い動画ばかりなのですが、その中にホラーミステリー動画があります。
雨穴さんの元に寄せられる奇妙な事象の相談事。雨穴さんは持ち前の調査力と洞察力でその奇妙な事象の裏に隠された真実を紐解いてゆくという内容のホラーミステリー動画は雨穴さんのYouTubeチャンネルの人気コンテンツです。
いくぶんくたびれた感じの小部屋で、小さなちゃぶ台の上に時代錯誤なブラウン管モニターのPCを置き、片手に固定電話の受話器を、もう片方の手にペンを握ってメモを取る雨穴さん。動画の大半はこの絵面で占められていますし、物語や謎解きについては映画同様(原作者なのだから当たり前ですが)いくらか強引で突飛な印象を抱くものも多いのですが、個人製作で出演者も実質1人という超限定的な条件の中で、見始めたらついつい最後まで見入ってしまう物語を紡いでみせるその手腕に感心させられます。
そして見た目の不気味さんに反して妙に丁寧な物腰 や ほんわかした雰囲気を醸しだす雨穴さんに親しみを覚えてしまうのです。つまり雨穴さんの動画の面白さの大半は雨穴さん自身の魅力によるものだと思うのです。
ならば雨穴さんの動画をそのまま映画として公開すればいいのか?というと多分それも違うのでしょう。YouTubeにあげられた無料公開の個人製作の動画と劇場公開の映画作品とではやはり求められるものが違うのだと思うのです。その違いはもしかしたらそれぞれの媒体に対する私の勝手な固定観念でしかないのかもしれませんが、映画化に際してはやはり映画に最適化する作業が必要だと思うのです。そうして映画化した事で映画ならではの面白さが加味されたのなら良かったのでしょうが、なんとも平凡な出来に落ち着いてしまっています。
実際にどれほどの予算で作られた映画かは知りませんが本作からは別に安く作った印象は受けません。出演陣も有名どころで固めています。しかし本作からはホラー映画に何より必要だと思う、作り手側のアイディアと情熱(ホラー映画に限らずか?)を感じることが出来ませんでした。
この映画からはある程度の集客は固いだろうという醒めてはいるが商業的に的確な判断の企画と、全体をソツなく仕上げた面白みのないプロの無難な仕事があるだけだったと感じ、鑑賞後に少し虚しい気持ちになる映画でした。
想像力
これが大ヒットしたの?
ユニークだけど単調。
CSで録画視聴。
ユニークな設定で気になったのでCS視聴したが、物足りなさを感じた。
話も単調で別に映画館で公開しなくてもテレビドラマや配信で十分では
と思った。
佐藤二朗の演技が良かったので、おまけの3点。
儀式
変な間取りの家の謎、途中まではおもしろかった。 しかし、「左手供養...
家族で観ました
前半だけの2.5評価です
なんというか変な映画?でした。
ホラーなのかミステリーなのかエグい系なのかオカルトなのか……。私ホラー苦手なジャンルだけど、間宮君好きだし、年末年始の映画なら家族と一緒だしと思って選んだんですが、なぜか今回ちゃんと見れたりして、怖くなかったんですよね。ただお化け屋敷を映像で体感しただけって感じです。だから真から冷えるようなおぞましさが感じられませんでした。
出だしはよかったんですよね。なぜヒットしたのか今一分かりませんでした。大どんでん返し期待した私が間違ってました。間宮くん、もう少し作品に恵まれてほしいな。
どこかおかしい…
リンク先はお化け屋敷の動画サイト
今作は2024年興行収入トップ10入りしたこともあり興味があったので鑑賞。導入部メイン3人のキャラクター性や間取りの違和感に恐怖を持たせる設定は面白いと思った。
前半は間宮さん演じる動画クリエイター雨宮の手持ちカメラが正面の映像で観客に見せつつ真後ろに何か潜んでそう、とより恐怖を想像させる。それに手ブレ感がリアルさを増幅させていた。
後半は毛色をかえてホラーと言うよりコメディー要素に見える安いB級作品になってしまったのは残念、因習村の皆さんの仮装が浮いていた。栗原役が佐藤二郎さんだったことでずっと頼りな下げで(役者には罪はないが…)勿体なかった。
脚本が「七つの会議」の丑尾健太郎さんだったので期待はしたがあっと驚く仕掛けもなかったので不完全燃焼でした。
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