「ミステリーのはずが、ホラーになり、笑いが起きた作品。」変な家 ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリーのはずが、ホラーになり、笑いが起きた作品。
叔母がうちに泊まりに来た時に、私の部屋の本棚を眺めながら、
何かオススメの本はないかと尋ねてきた。
私の本棚の大半は新書。ミステリー好きの叔母のリクエストは小説だったから、
じゃあという事で「変な家」と「変な絵」を貸した。
「この本は今めちゃくちゃ売れてるんだよ」と説明しながら貸したのだが、
半年後、再び叔母がうちへ来た時、
「この前借りた本、あれは薄っぺらだねえ。すぐ犯人わかったよ。」と言いながら返してきた。
愛読家にはそもそも、雨穴原作本は物足りない小説なのだろう。
ライト層向けの、普段読者なんてしない人々が、
YouTubeの流れから初めて手に取って読むようなミステリー小説。
だからこそ大ヒットするし、ライト層向けだからこそ意義があるのだと思うのだが、
映画実写化したこの作品も、少なからずその影響はあったようで、
普段映画なんて観ない層を呼び込む意義は大いにあったが、
原作ファンの求める実写化への理想像や、映画ファンの求めるミステリー要求レベルとか、
ハードルが幾重にも上がってしまい、四面楚歌のような不評ぶりになってしまった。
熱烈なファンがいる原作ほど、映画化も難しい。それを再確認した。
間取りの話、家の話が、いつの間にか風習の話となり、間取りと家がどこかにぶっ飛んでしまった。
ミステリーの話が、出来の悪いホラーの話になるのは百歩譲って良いとしても、
なんでホラーを見せて笑いが起きるのか、製作者は映画館にきてちゃんと現地確認したのだろうか。
ホラーを見せて笑いが起きたんやで。これこそ怖い話やで。
(-д☆)キラッ
あと、DJ松永って、家がこえぇじゃなくて、芸能界こえぇ、芸能人こえぇって言ってた人じゃなかったっけ。
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