「真価を発揮できずにいた人の物語」ロスト・キング 500年越しの運命 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
真価を発揮できずにいた人の物語
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主人公のセリフがなんだか自分の今の状況に刺さるところがあってそこから妙に気になり出して休暇を利用して観た映画。
サリー・ホーキンス演じる主人公がとある演劇を見て、リチャード3世に関しての歴史的な間違った誤解を解こうとする話。
事実に基づいて作られたこの映画について、いいと思うところがたくさんあったが中でも劇中のセリフに心に残るものがあった。
この映画のラストで主人公は豪華な祝宴の誘いを蹴り、子供たちに真実を教えるための講演を選ぶ。
そこで「これは人生で正当な評価を得られず、真価を発揮できずにいた人の物語です」と説く。
それはリチャード3世のことを指しているが、また主人公自身でもあって、更にはこの映画を観ている人の中で現在の状況にもがき苦しんでいる人たちへのバトンでもあると感じた。
この映画を鑑賞できてすごくよかったと思う。
色んな不安や不利に負けずに自分の直感に従って行動したこの実在するフィリッパを心から尊敬する。
エンドロールに流れた女王から勲章を授与された事実がまた映画に爽やかな後味を残していると思う。
自分の心の声を後回しにしてしまっている自分を含めて同じ境遇の人にぜひおすすめしたい映画。
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