「String」クレイヴン・ザ・ハンター ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
String
SSU最終作、今考えればスパイダーマン微塵も登場しなかったなと振り返りつつも結構楽しみにしていた一本なので大スクリーンで鑑賞。
やはりストーリー面ではちらほら難はありましたが、このユニバース嫌いにはなれないんだよなという感じの絵力やキャラの濃さを感じれる作品で単体作品としては十分楽しめる作品になっていました。
現在→過去→現在といった流れで進む作品なんですが、過去パートが若干長めに感じてしまったのもあって大丈夫かな?と思いましたが、現代パートに戻っても明確な目的が見えなかったのもあって困惑しながら進んでいた中でクレイヴンの生き方が分かってきてからは乗れていけました。
過去に助けてくれた少女と再会してからの流れは飛び飛びで呑み込むのが大変でしたが、そんな事はお構いなしと言わんばかりの爆発と爆裂の連発でどんどんテンションぶち上がっていきました。
それまでのアクションも相まって今回こそは、今回のSSUは良いんじゃいかという手応えもあったりしたんですが、そこからのストーリーは平行線多々…。
クレイヴンの戦闘シーンはメチャクチャカッコ良かったです。
驚異的な身体能力で地を這いまくって街中を駆けまくる姿は勇ましかったですし、壁を伝いながらの移動だったり、車にしがみつきまくったり、ヘリに付けたロープに引っ張られまくったりととにかく派手さメインな絵面が多くあったので満足度高めです。
森の中にあるトラップも既視感があるものもあればなんて残虐なものを用意してくれたんだってくらいのトラバサミの使い方だったりと、もっと見せて欲しかったですがこのユニバースに求めていたものはしっかり摂取できたと思います。
動物たちが参戦してくるところはB級映画感満載で笑いましたし、ヌーの突撃なんか迫力満点でやってくるもんですから楽しいでしかないです。
敵方がサイの皮膚をもっての戦闘シーンはゴツゴツしたパワープレイで見応えありましたし、とにかくグーでやり合う姿勢は称賛に値します。
終盤は丸く収めたかと思いきや、弟関連での出来事だったり父親との決着だったりを差し込んでくるのでちょっとモヤっとしていたところに決めポーズがお出しされるので、終わりなのにまだカッコつけるのか?という気持ちになってしまったのは残念でした。
ムキムキマッチョなアーロン・テイラー=ジョンソンの色気はかなりヤバかったですし、権力を持つ大人を演じたラッセル・クロウもお見事でした。
これにてシリーズ打ち切りという悲しい結末を迎えてしまいましたが、何らかの形でヴィランたちにまた脚光が当たってほしいなと思ってます。
鑑賞日 12/16
鑑賞時間 12:40〜15:00
座席 S-30