ふたりのマエストロのレビュー・感想・評価
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どちらかというとインテル派
ラストの「フィガロ」で、始めは妙にザラついていた音が父に交替したら角が取れた印象になり、お、なかなか芸が細かいなと感心しかけたが、続くあの困った演出のせいで,それ以前のシーンを含めて興醒め。直近指揮者モノとして思い浮かぶ「TARター」で「聖→俗」切り替えの象徴のようにみえたヘッドホンの使い方もなんとも無神経な印象(←言いがかりかもしれんが)。監督の音楽愛がTARほどは濃くないのだろう。原作は指揮者とは関係ない話らしいし。
ついでに揚げ足取るようだが、"le premier violon"はあの場合「第一バイオリン」ではなく「首席バイオリン(奏者)」と訳さないと変じゃないだろうか?
何にしろ、あんな秘書は瞬殺解雇だろう。
孫には⭐️5つ
これで良いのかと思いつつ、指揮者の背中とオーケストラはやはり良いのでなんかいいもの観た感じになりますが。
フランスのパートナー関係とかこんな感じなのかな?
まあ終始孫が1番地に足着いててとても良かった。
ハートフルなホームドラマ
親子だからこそ素直になれない時もあるし、憧れたり疎ましく思ったり。
単純なストーリーだけど、純粋なホームドラマでラストシーンは泣いてしまった。
オケのシーンが素晴らしく、名曲ばかりで音楽に詳しくなくても十分楽しめる。
ゆったり過ごす休日のエンタメとしてとても良かった。
気楽に観られる佳作
フランスのグラミー賞とも言われるヴィクトワール賞のクラシック部門を受賞したのは指揮者のドニ・デュマールだった。偉大なる父フランソワとは不仲で、お祝いの電話すら来ない。
ある日、オケで練習中のフランソワに1本の着信がある。それはミラノスカラ座の次期音楽監督就任の打診だったが、実は……。
クラシック音楽界を舞台にしたコメディーだと思って観たが、意外とシリアスな家族ドラマだった。尺が短いのは高評価だが、説明不足も否めない。まあ、さらっと楽しめる映画だった。
クライマックスのスカラ座公演は圧巻だ。まさかの展開に唖然とし、ニヤリとすることは間違いない。
親子で同業だとぶつかるよね〜。
パリでオーケストラの指揮者をやっている父と息子の話。賞を貰った息子を祝ってやらない親父、でもそんなに性格悪そうじゃない顔。でもオーケストラの指導は感じ悪いな。息子の指導シーンの方が優しくて分かりやすかった。そんな親父のところにイタリアのスカラ座から音楽監督への就任依頼がくる。嬉しい親父、ワクワクしちゃってたら、息子にスカラ座から連絡がくる。あら、秘書さん、どうして失敗した?それから息子はドヨーンて感じになり、ずっとモヤモヤしながら、親子関係を眺める事に。何で息子は事実を伝えられないのか、とても不思議だったけど、えっ!まさか最後のシーンで伏線回収。泣けた〜。
個人的にちょっと分からなかったのは、パリのオーケストラがミラノに行ったのか、ミラノのオーケストラの指揮者をやる事になったのか?だってミラノに着いてからの練習シーン無かったもん。練習無しで指揮は無理でしょ。しかもあのオチだからね。
コメディでした涙
名指揮者の父と息子の、反発と葛藤の物語…かと思ったら、コメディでした。いろいろ軽すぎ。ツッコミどころも満載、特にラスト。そして何よりもスカラ座土下座して謝れよ〜!
コメディとしてはよくできてます。あと、スカラ座ってやっぱり指揮者最高の憧れなのね〜、とか、小澤征爾ってすごいんだなぁ、とかは面白かった。フランス語のやりとりもオシャレ。てことで、軽い気持ちで見て吉。
ホームドラマ風
ホームドラマみたいな終わり方でいいの? 拍子抜けした。
音楽シーンはいいんだけど、話自体は全然盛り上がらない。お父さんの方はヨボヨボしすぎていて、いくらなんでもスカラ座から声がかかるなんて想像できない。息子は30代、父親は50代であれば、十分ありうる話なんだけど。
父親と息子の会話もグッとくるものがないんだよね。あの会話で、息子を励ましたってことになっているんだけど、全く理解できない。
ムダなベットシーンがなかったのはよいとして、自分には合わない作品でございました。
小さい親父
スカラ座に立つのが生涯の夢の父親と、ヴィクトワール賞を受賞した息子というマエストロ親子の話。
息子の受賞式に現れず賛辞も述べない父親にスカラ座からオファーの電話があり巻き起こっていくストーリー。
楽団員に吠えておいて謝罪もしないあるあるな始まりから、さぞかし凄い親父なのかと思ったらそういうこと?
これは親子の確執がどうのというより、ただの情けない親父が発端で起こる息子のゴタゴタじゃないっすか?
海の話しもあんたが何を上から言ってんだ?な遠吠えみたいなものだし、親父がメインならまだしも、どちらかというと息子がメインだから感動する感じはなかった。
愛も尊敬も嫉妬も。
面白かったー!!
最高のライバルが父で息子だったら?
二人とも仕事への愛とプライドの熱量が半端ないからこそ、相手の仕事への嫉妬が消せなくてカッコよかった。
自分が熱望していた仕事だけど、相手にとっても同じ。家族愛と仕事愛の葛藤が始終ぐっとくる。
ウィットに富んだ会話とちょっと散らかっててもオシャレな背景にも注目。
パパヘの憧れと尊敬があるから、ドニも真実を告げることをなかなか決心できない。
ドニがパパであるフランソワにもらったのは最高の環境で、それに感謝をしているからこそ、我が子の進路も応援ができる素敵なパパなんだと思う。どちらのパパもすごくカッコいい。
だからこそ、孫である彼もパパもおじいちゃんも大好きなんだろな。(伝わった)
芸術家ファミリーの出来事だけど、何かを受け継いでつくる家業がある方々にはとてもわかる話なのかもしれない。
大事な人と観て欲しい映画です。
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