「異様な緊迫感が半端ない」イノセンツ nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
異様な緊迫感が半端ない
漫画「童夢」に影響を受けているとのことで興味を持ち観に行ったものです。
冒頭から不穏な空気感がガンガン伝わり、日常の中に非日常や暴力性が徐々に混ざり込んでくる描写も異様な緊迫感が半端なく、最後まで惹きつけられました。
超能力描写は率直に言うと地味でド派手な破壊などはありませんが、子供たちの日常とフラットに続いているリアルな雰囲気、子供の目線から不安や恐怖が伝わる様子、命の危険がひしひしと迫るサスペンス演出など、十分見応えがあります。
不穏な中に美しさもある団地や自然の風景、子供の無垢さを感じさせる光の描写など、映像面も印象的でした。
ストーリーとしては、子供たちの置かれた状況もあり、やはりやるせなさが残ります。
思った以上に「童夢」っぽさがあり、そこも楽しめました。
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