名探偵ポアロ ベネチアの亡霊のレビュー・感想・評価
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ホラー的な展開が好きではない
ケネス・ブラナーの名探偵ポアロはこれで三作目。軽めの本格ミステリー好きとしては観ないのもどうかと思い鑑賞。
本作の原作はややマイナーな本らしい(オリジナルなのかと思ってた)。霊媒師のトリックを見破るために呼ばれたポアロが、その場で起きてしまった殺人事件の真相を究明しようとすることなのだが、最初からあまり乗れないでいた。そして途中もホラーのような展開にも乗り切れない。
最後に犯人が明らかになっても、そうなのか!とはならない。本格ミステリーなのに、ホラー的な展開でミスリードしようとすることに辟易してしまったのかもしれない。
観終わった後に、ケネス・ブラナー・ポアロの映画はどんな点数つけていたっけと映画.comで検索したら、イメージ以上に自分がつけた点数が低くて驚いてしまった。たしかにいいイメージは持っていなかったけど、ここまでとは。だったら観なきゃよかったんだよと少し後悔することも珍しい。
ホラー要素強め
推理小説は好きだけど、ホラー映画が苦手な私的には刺激が強かった。
予定外にその後もう一本観て中和が必要だった。
特にSEが強いので、大きい音が苦手な人も注意。
そもそも、アガサ・クリスティが描くポアロが、超常現象を肯定するはずないと、思って行くじゃないですか。
読者としては、やっぱりそれが共通認識なので。
それが、まあ結構「えぇ〜🤔」となった。
こんな小説あったのか?と調べたら、やっぱり、かなりのアレンジがされている。
これをアガサ・クリスティ本人が監修したら、何を思うのだろうか。
「名探偵ポアロ」という題名だけに、少し疑問に感じた。
【その他】
▪️ベニスの情景は美しいが、ほぼ室内なのて絵的に変わり映えが少なく、制限されてる点。
▪️ケネス・ブラナーがやっぱりかっこよすぎてしまい、ポアロの変人ぷりというか、潔癖症だったり、小動物みたいにモジモジ文句いったり、いい感じの人間的な「味」というか魅力にかける。変人の描写が卵の大きさだけなのが違和感を更に増大させる。
▪️ミッシェル・ヨーが素晴らしかった。
▪️最後に流れるベニスの情景はひたすら美しい。
空撮を観ながら昔行ったなあ…と記憶が蘇った。
全員関係者。
この質、この内容で、なんで・・・
規模縮小? でも......
早いものでケネス・ブラナーのポアロシリーズも3作目。
これまでの元ネタは『オリエント急行殺人事件』、『ナイルに死す』とアガサ・クリスティの作品のなかでもベスト5に入りそうな人気作でしたが、今回は『ハロウィーン・パーティ』ということで、どちらかといえばマイナーな作品だったのでちょっと意外。読んだことありません。
そして今回、気になったのがケネス・ブラナー以外の役者陣。
第1作『オリエント急行殺人事件』ではジュディ・デンチやジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ウィレム・デフォー、ペネロペ・クルスと超豪華な俳優陣が集結。
第2作『ナイル殺人事件』ではアネット・べニングとガル・ギャドットと、1作目ほどの豪華さは無くなったものの、それでも有名俳優の出演がありました。
そして本作では……、正直、ミシェル・ヨーくらいしか知らなかったので、作品を追うごとに役者の層が薄くなっているような気がするのは自分だけでしょうか。
とはいえ、映画の面白さでは前作『ナイル殺人事件』を上回ったと思います。というか、前作があまり楽しいと思えるような作品ではなかったのですが、いずれにせよ、本作はこれまでになくややスピリチュアルな内容で、スリラー感が増したのも良かったです。ただ、途中から何となく犯人の目星がついてしまいそうなところは残念ではありました。原作もそんな感じなのでしょうか?
いずれにせよ、このシリーズ、この3本で終わらせてしまうのは勿体ないなと思います。決して「メチャクチャ面白い!」なんてシリーズではないですが、次はどの原作を持ってくるのか、そしてどんな役者の参加があるのか、そんな楽しみもあるシリーズだけに、次作もまた制作されることを期待しています。
死を見つめる探偵の業の深さに切り込んだ佳作
力技?大歓迎。
ホラー映画が好きだ。しかし苦手だ。
好きだけど、怖いのは嫌だ。
物陰からワッと飛び出すと、心臓がギューッとなる。
それからミステリー映画も好きだ。
小学生の頃、図書室に通って夢中になって乱歩を読みあさった。明智探偵と小林少年の活躍に胸を躍らせ、各種孤島で繰り広げられる阿鼻叫喚にワクワクするピュアな子供だった。
だが、40年の歳月は、そんな純粋だった少年を、犯人や結論を邪推して、へん、どうせアレがこうなってああなるんでしょハイハイ、みたいな嫌な大人へと変えてしまった。
さあ、そこで前述のホラー要素だ。
この作品は、スプラッタ要素こそほぼない物の、ゴシック調の舞台装置に、びっくり箱的おどかしホラー要素が詰まった構成になっている。
つまり、物語が進行するとともに、いつ来るかわからない恐怖に身構える必要があり、そのため思考回路も著しく劣化、嫌な邪推をする暇なんてあるわけがないのだ。その時の私は、まさしくあの頃の純粋なドキドキ(というかバクバク)を胸に、作品を真正面から受け止め凝視していた。怖かったから薄目で。
こうなって来ると、時たま現れる力技な展開も、むしろありがたくなる。SNSなどで有り難がれる緻密な伏線や整合性を提示された所で、とてもじゃないが色々追いつかない。それを思えば、今シリーズのそれはなんとも絶妙ではないか。
40台半ばの少年の目に映るクライマックスのポアロさんは、カッコよくて痛快だったし、エンドロールに向かう際のBGMはこの上ない癒しとなって、張り詰めた心臓を解きほぐしてくれたのだった。
ポアロのご帰還
古典的だけど、
なんとなく雰囲気で見続けている
途中まではオカルト映画かと思い違えるほどの凝りよう。クリスティー好...
十分なプログラムピクチャー
戦後のベネチアには
ポアロも亡霊を見たのか?
ベネチアが舞台ってことは、お洒落な街並みとサスペンスがうまく絡んで、美しい映像が…なんて期待したのだが、あら、ジメジメとした暗い街という印象にしか映らなかったのが残念。亡霊、が題材なので仕方ないのか。相変わらず人とは違う視点で細かい事に気が付くポワロの謎解きはさすがだが、今回はキャストの迫力がちょっと不足していたかなあ。ケネス・ブラナーならやっぱり期待が大きくなるので、もう少しダイナミックな展開が欲しかったかな。
ジュード・ヒルの演技力にビックリ!!
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