名探偵ポアロ ベネチアの亡霊のレビュー・感想・評価
全239件中、181~200件目を表示
密室殺人サスペンスとしてシリーズ一番
他のポアロシリーズほどのゴージャスさは無いけれど、密室殺人サスペンスとしてはシリーズ一番かもね。
亡霊の仕業なのか、人によるトリックなのか?なぜ亡霊を見るのか?
謎を解くための数々の伏線と、納得のエンディングでした。
ミステリーとホラーを同時に楽しめる
ケネス・ブラナー主演のシリーズ第3弾。前2作とはちょっと雰囲気が異なり、ホラー要素強めの作品でしたが、ミステリーとホラーをダブルで味わえて大満足です。
ストーリーは、友人の作家・オリヴァの依頼で、ドレイク夫人の屋敷で開かれる降霊会に参加したポアロが、霊能力者・レイノルズが見せる降霊術、館内で起きる超常現象や殺人事件の謎に挑み、この屋敷で起きた過去の事件の真相も明らかにしていくというもの。
序盤から多数の人物が登場し、いきなり置いていかれるかと思いましたが、会話の内容でうまく人物相関を整理してくれていたので、意外についていけました。そして、この屋敷で過去に起きた事件のあらましが語られ、主要人物が出揃ったところで、降霊会が開かれ、ポアロの推理によってレイノルズのトリックは暴かれます。こうして舞台設定が整ったところで、レイノルズが不審な死を遂げ、いよいよ事件開幕です。序盤のテンポのよさ、おどろおどろしい雰囲気のおかげで、一気に作品世界に引き込まれます。
その後も、薄暗い絵づくりとジャンプスケアによるホラーテイスト全開の展開で、徹底した論理思考のポアロが心理的に徐々に追い詰められていくような描写が、なかなかおもしろかったです。もちろん、そこには明確な理由があるのですが、ネタバレになるので語れません。
そして、いよいよポアロの聴取が始まり、その一言一言が手がかりとなり、事件の真相が明らかにされます。終わってみれば、冒頭から全てが伏線!そしてラストで全てを回収!毎度のことながら、ポアロの名推理には震えます。それを実感させる映像もすばらしかったです。
原作未読のため、どこまでが原作どおりで、どのあたりがアレンジなのかわかりません。キーアイテムの植物とフェリエの死にはご都合主義を感じたものの、脚本としては破綻なくまとまっていたと思います。
今回は上映時間の都合でIMAXで鑑賞したのですが、おかげでベネチアの街並みをしっかり堪能できましたし、音響効果による没入感も得られました。推理ショーを楽しむだけなら、配信を待ってもいいですが、ベネチアの風情とホラーテイストを味わいたいなら劇場鑑賞をお勧めします。
主演はケネス・ブラナーで、すっかりポアロが板についたような安定感があります。脇を固めるのは、ミシェル・ヨー、ティナ・フェイ、カミーユ・コッタン、ケリー・ライリー、カイル・アレン、ジュード・ヒルら。前2作に比べて、大物俳優が減った印象なのは残念です。
「第3弾」
とても良いミステリー
ケネスブラナー監督・主演による、アガサクリスティの映像化第三弾。
何というか、もう板についたものです。
それとカメラワークや音。この少し過度な演出が、クラシックな原作に丁度良い感じですよね。
ケネスブラナーの存在感は圧倒的。それと「ベルファスト」のジュードヒルや、キャラが強すぎなミシェルヨーも面白いです。
観ていてやっぱりアガサクリスティすっごいなって。
それと、この原作読んでなくて良かったって心から思いますね。それくらい巧みな道筋。
亡霊を無しとしながらも、口とは別に認めているような部分も良かったです。
最後の共に沈んでいく描写も良いですね。
個人的に一番好きなのはミスマープルなのですが、いつかケネスブラナーの手で映像化した物を観てみたいものです。
とても良いミステリーでした。
早々にオカルトとしての面白さを放棄してしまったことが惜しまれる
この映画のキモは、「もしかしたら、幽霊が殺人を犯したのかもしれない」というオカルト的な趣向にあるに違いない。
ところが、霊媒師のインチキが早々に明らかになり、ポアロが(背後から)人間に襲われた時点で、観客に「幽霊なんて存在しないんだ」と思わせてしまうのは、作劇上の明らかな失敗だろう。
それでも、ポアロが、亡霊のような人影を目撃することで、オカルト映画のような雰囲気は残るのだが、これも、結局、薬物による幻覚だったということで決着がついてしまう。
ポアロによる真相解明にしても、「仮に、この人物が犯人だとすると、すべての出来事の辻褄が合うので、やはり、この人物が真犯人に違いない」という論法は致し方ないとして、殺人の動機や方法には無理があるとしか思えない。
特に、第一の殺人は、どう見ても行き当たりばったりだし、第二の密室殺人に至っては、あまりにもあり得ない話で、納得するどころか啞然とさせられる。すべてが、ポアロの推測の域を出ず、「だったら証拠を見せてくれ」と言いたくもなるが、それで犯人が観念して、一件落着となるところも、なんだかお粗末に思えてしまった。
最後に、医者の息子に関して、どんでん返し的な展開が用意されているのだが、残念ながら、大した驚きは感じられなかった。
ここには、むしろ、途中に出てきた「ポアロが目撃したのは、死亡した少女だった。」というエピソードを持ってきた方が良かったのではないだろうか?
ポアロが、そこで、初めて少女の写真を見ることによって、目撃したのは幻覚ではなく、幽霊だったとしか説明できないというエンディングにすれば、オカルト風味のミステリーとして、少しはゾッとすることができたのではないかと思えるのである。
前作の数倍面白い
探偵モノなのにホラー以上に怖い。
まさに映画館で見る価値のある映画ですね。
ケネス・ブラナーっていい監督だと思いました。最後のゾッとするようなオチもよかった。前作がイマイチだったけど、今回はとてもよかった。
幻覚じゃなくてトリックだったらもっとよかったけどね。
過去の2作よりは全然良かった気がしました
アガサクリスティは、結構読んでいますが、この原作(ハロウィーンパーティらしい)は読んだことがありませんでした。なので、新鮮な気持ちで観ることができました。
結論から言うと、自分的には、「ケネス・ブラナーのポアロシリーズ」の中で、本作が一番良かったような気がしました。他の2作と比べると、各犯人候補者への掘り下げも深いような気もしますし、ポアロが積極的に関わっていく姿が良かったです。
怪奇現象を 薬による影響と意味づける ところも、おどろおどろしいことを 理屈に成りたたせているので、それも自分的には良かったです。
ただ、犯人さがしという点では、早い時点でわかってしまいます。(まぁーなんと言っても、登場人物が少なく、登場した人の中で殺された3人に対する殺人動機のありそうな人をしぼりこむと、自動的に定まってしまいます。。。
あと、「エマニエル坊(?)」やの演技も良かったと思います。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
巨匠ヒッチコックに少し近づきましたなぁ
ストリートは、
思わず、
このまま進むと、
そして誰もいなくなりそう⁈
殺人が複数となり進んで行く…
最初から犯人は分かり易かったが、
ドクターの子息の役割が分かりにくかったが…
やっぱり原作は、クリスティなんだ。
ヒッチコックとは違う。
この作品は、
ブラナー3作の中で一番良かったと思う。
特にカメラワークと音響は、俊逸でした。
そして、
ストリート構成もクリスティ3作目ということで、
見事な編集で余韻が心地よかった。
次作も楽しみです。
( ^ω^ )
アガサ・クリスティの生んだ名探偵エルキュール・ポアロが、イタリアの水上都市ベネチアを舞台に不可解な殺人事件の解決に挑む姿を描いた本格ミステリー。
ケネス・ブラナーが監督・製作・主演を務めた「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に続くシリーズ第3弾で、
今作でもブラナーがメガホンをとり、自らポアロに扮した。
ミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。
流浪の日々を送る名探偵エルキュール・ポアロは、
死者の声を話すことができるという霊媒師のトリックを見破るために、子どもの亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加する。
しかし、そこで招待客のひとりが人間には不可能な方法で殺害される事件が発生。
犯人が実在するかさえ不明な殺人事件に戸惑いながらも、真相究明に挑むポアロだったが……。
原作はクリスティの小説「ハロウィーン・パーティ」。
物語の鍵となる霊媒師レイノルズを「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」でアジア人で初のアカデミー主演女優賞を受賞したミシェル・ヨーが演じる。
そのほかの共演に「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のジェレミー・ドーナン、「サタデー・ナイト・ライブ」のヘッドライナーとしても知られる俳優でコメディアンのティナ・フェイら。
さっくり観れる、ポワロ・スランプ回
映画版「オリエント急行殺人事件」「ナイルに死す」を鑑賞済みで原作は未読。
いわくつきのお化け屋敷で起こる殺人事件をいつものように引っ張り出されたポワロが解決します。今回はどうにもポワロがウジウジしており、事件も屋敷の中だけで起こるため前の2作品のような観光名所を旅するスケールの大きさはありませんでした。
代わりに薄暗がりの中から急に何かが飛び出すお化け屋敷的演出が入っており、アトラクション的な楽しさがありました。(どっきり苦手な人にはキツイかも)
最期、執着の末に死に追いやってしまった娘によって水底に引かれていくような母親の演出が良かった。執着の理由はいろいろありそうだけどそこも詳しく教えてほしかった。
冒頭とラストではしっかりベネチアの街並みが描かれており、そのあたりも見どころ。
ラストはポワロもスランプを脱して(?)また新しい何かが始まるような明るさがありました。閉じた空間での物語ですが、1時間40分程度なのでそれほど中だるみせず、さっくり観れます。
景観の魅せ方は巧い
本日夕方に鑑賞。客層は40〜後期高齢者と言った、割りかし年配者が多く、中には車椅子で来られている御老人も見られた。皆、年代的にアガサクリスティー小説を読んで育った世代だからか?
取り敢えず観て思った事は「翻訳がヘッタクソで中身が入ってこないんだけど…」って感じだった。ん〜何と説明したら良いのか悩むのだが、字幕を読んでいてそのセリフが配役にキチンと浸透しにくいのだ。その上、後から後から登場人物がワラワラとやってくるもんだから、序盤はわちゃわちゃ感が否めない。ストーリー自体は単純で展開も早いけど。
後、ポアロの推理。これもいきなり始まる感じで息つく暇もない感じ。え?こんなに早く犯人バラシ始めるんかーい!みたいな。
死者も計・三名(過去に亡くなった方抜いて)だけど、アッサリ殺されるしね。何だかなぁ…って感じだった。
ただ、ポアロが洗面台の蛇口を捻ってもお湯が出なくて、その時に幻覚からか?鏡越しに映ってた亡霊少女はオシッコちびりそうになったわ!!アレだよ!怖いって思えるのは!!前日見た「禁じられた遊び」なんかよりこちらの方がまだ恐怖感あるよ!!
今回良かったのは医師の息子役の子役。最初から最後まで演技が上手くてアレは高く評価出来る。
他は…
まぁでも、ベネチアの景色を一望出来るし、街並みもとても素晴らしい。アレは死ぬ前に一度は訪れてみたいなと思ってしまうよ(笑)
内容に子ども達のハロウィンの仮装シーンなんかもあるからシーズン的にも観るなら今から10月迄に観るのが一番楽しめるのかも知れない。
こんなのあったっけ?
第三弾は「ABC殺人事件」辺りかと思っていたら全然知らないタイトル
実はシリーズ終盤作品「ハロウィーン・パーティ」を原案にした
ほぼオリジナルの作品です
誰もが知る名作のトリビュートではみんなが犯人や結末を知っているので
推理サスペンスとしては楽しめないと考えたのでしょう
小説では表現できない映像作品ならでは物語に仕上がっています
今公開中の「ホーンテッドマンション」のごとく
お化け屋敷を舞台にしたホラーサスペンスに仕上げ
しっかりとアガサ・クリスティー節を受け継いでいます
ただ一番小さいスクリーンでまばらな観客の年齢層も高く
興行的にはかなり厳しいものになりそうです
字幕は”名手”松浦美奈さんですが
さすがに文字数が多く巧みな丸めも効かず苦戦しています
一言でいえば吹き替えにしないと無理な作品です
自分も含め2行になる字幕は追いつけなくなっているので
日本語吹き替えで上映してほしいものです
ケネス・ブラナー3作目
素晴らしいけれど、期待と違う。。
ベネチアの旅情の雰囲気がgood!ポアロ探偵の殺人犯探しが見物!!!
ベネチアの風景が綺麗で旅情が出てて良かったです。ホラー要素は少なめで、突然シャンデリアが落下したり、ビックリしました。
ポアロ探偵演じる俳優さんは、もちろん!他の俳優さんも演技派で見応えがありました。
物語は屋敷内で起きてて景色が代わり映えしませんが、ポアロ探偵が殺人犯を探す過程の推理を観客として観てて楽しかったです。
ハラハラ、ドキドキ謎解きミステリーが好きな方は観てみたらどうですか?
追伸。。。自分は、最後まで、犯人が誰だかわかりませんでした。笑
名探偵と言えば?
毎度毎度この探偵は・・・
2023年劇場鑑賞214本目。
実は自分、やらかしてしまいまして、終盤うとうとしていたらもう犯人当て終わってしまっていて、犯人も動機もわからないという最悪な事態になってしまいました。流石にこれは観たうちに入らないので、この後二本観て、チケットを無料鑑賞クーポンで取り、その後途中からまた鑑賞。うわぁ、半分以上登場人物の話飛んでた・・・。
予告を見ていても果たして犯人は幽霊か?みたいな感じで、当然そんなのはトリックで、ホームズのバスカービルの犬みたいな展開なのかなと思っていたらめっちゃ幽霊出てくるし、あれ?というところが良かったですね。
ただ、ケネス・ブラナーが毎回そういうオチの作品を選んでいるのか、映画用に改変しているのか原作未読か、読んでいても小学生の頃なので覚えていないのか分かりませんが、この三部作全部真相を素直に発表していない感じで、まぁ他の事件で帳尻合わせているのかもしれませんが、よくこれで名探偵の名声を手に入れられているよなぁと思いました。
全239件中、181~200件目を表示