「小さな探偵さん」名探偵ポアロ ベネチアの亡霊 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
小さな探偵さん
眼鏡をかけた医者の息子レオポルド君(ジュード・ヒル)。頭もいいし、親を気遣うところが好感度大。これをコナン君だと考えると、親は小五郎のおっちゃんだな!などと、引退したポアロよりは彼に推理させるのも面白かったかもね。そうやって観ていると、全て「名探偵コナン」の登場人物に当てはまりそうで怖い。いや、エルキュール・ポアロはもしかしたらレオポルド君が変声機を使って喋らせてたかもよ・・・
過去のアリシアの死から始まった降霊会の事件。なんせいつものごとく登場人物が多くてよくわからないし、知らない俳優ばかりだし、唯一分かる霊媒師のミシェル・ヨーは早々と退場してしまうし・・・自分で推理しようがない。しかも、ポアロが殺されそうになった時には彼もクスリを盛られたせいでフラフラだったしね。遊び心で顔を突っ込んだのかと思ったくらい。
序盤のタイプライターを使ったトリックは見事だと思ったけど、終盤は当てずっぽうで推理したような雰囲気だった。やっぱりレオポルド君が独自の推理を教えたような気がしてならない。ただ、ストーリー的には面白くはなかったけど、霊魂の存在を否定する物理学者のようなガリレオ(イタリアだけに)のような立場だったり、反戦の発言もあったりして、細かなところが面白かった。
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