「ほやは食べてみたいけど美味そうには見えない」さよなら ほやマン shotさんの映画レビュー(感想・評価)
ほやは食べてみたいけど美味そうには見えない
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アフロが主演ってことだけが気になって見てみた作品。
CMとかで見ない限りは作品のあらすじなども見ないまま映画を見たいタイプなので、タイトルからするとB級作品なんだろうなという気持ちで劇場へ。
冒頭からはほのぼの離島ホームドラマでアフロ演じる主人公の成長する様だけを見るのかと思っていたら震災を絡めてくるとても深く重たい内容だった。
演技などはド素人のアフロに求めるものはそんなにないと思う。直球で手探りでやってるからの良さもあった。
個人的には美晴役の呉城久美がとても良かった。
全く名前も知らなかった俳優さんだけどwikiを拝見したら見ていたドラマなどにも出演していた。
でも記憶にないので俳優とはかくも大変な職業であるなと。
そんな美晴だけど登場シーンではぜんっぜんかわいくもなくてこんなこと言っては悪いがブサイクな子をヒロインに選んだんだなと思って見進めていたら中盤、終盤とどんどんかわいくなっていくんですよ。とてもかわいい。なんなんだ。もう私は多分この人のファンかもしれない。
一番印象に残ったのは終盤のアニメーションカット。
唐突に入ってきてなんだこれと思ってたんだけど、説明しにくいけど「なんかいい」。
自分自身は震災の被害には遭ってないけど友達や身内をもし亡くしてしまっていたらこの作品はもっともっと深く残る作品になってしまっていたと思う。
見終わったあとにアフロの作った「さよなら ほやマン」の撮影中に作った曲を聴いてこの作品の真の終わりを迎えられた気がした。
タイトルだけで舐めていた。
私の今年一番の作品でした。
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