「アフロ魂」さよなら ほやマン カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
アフロ魂
昔はホヤは酢の物でしか食べたことがなく、それでも臭かったので、とても苦手でした。
生ではじめて食べたのは福島の飯坂温泉の近くの炉端焼き屋で35年前。
新鮮なホヤを手づかみでパクパク食べる女優。すごい根性。エロ旨そう。シゲルが我慢できなくなる気持ちわかります。
グリコーゲンが豊富で海のパイナップルと呼ばれるホヤ。タウリンや亜鉛も豊富なので強精剤としても。
脊椎動物だったんですね。いそぎんちゃくの仲間だと思ってました。
成長過程で背骨がなくなり、脳もなくなるなんて。
オイラも最近はそういやホヤみたいなもんです。
震災津波をメインの題材あるいはそれに関連付けられたテーマの映画は最近何本かは観ていますが、当事者のつらい気持ちがいちばんリアルに伝わって来た映画でした。単に切ないだけじゃない。魂の慟哭に胸を打たれました。両親の死を認めたくないので、ずっと死亡届提出を拒みながらも、海で採れたものは両親の身体を食べることになると思うからなのか、12年もの間カップラーメンだけで乗りきってきた兄弟。
はじめましてだったアフロさんの武骨な存在感がすごかった。梅澤富美男じゃないが、百年にひとり出るかどうかの役者かも。朝ドラのブギウギに弟役で出ている黒田煌代クンとは本当の兄弟のようだった。
石巻から船で約1時間かかる沖合いの小さな島が舞台。津波から船を守るために沖に出た両親は小さな船たったせいか帰らぬ人になってしまい、障害のある弟シゲルと一緒に早く高台に逃げろと言われたが、両親を気遣って峻巡してしまった数分の時間のために両親が死んでしまったとの自責の念から逃れられず、悪夢を毎晩見るアキラだった。守らなければならない家や両親の思い出。
ほやマンは生前の父親が島おこしのために考えたキャラクターだった。その復活とYouTubeのきっかけは突然島にやって来た、昔とった杵柄でちょっと名の知れたアラフォーの女性漫画家。現金をちらつかせ、いきなり家を売れと言ってくる。。相当粗暴で乱暴なキャラ。訳ありの様子。好かんな。お近づきになりたくないタイプ。誰?この女優さん。ググったら、京都大学法学部卒。ほんまかいな。変わってる。京都のアングラ劇団からNHKの朝ドラにいきなりデビュー。しかも、2016年から3年連続で、まんぷくでは主演安藤さくらの親友役。さらに調べたらNHKの演出家の黒田さんは京都大学卒。学閥繋がりのコネの匂いがプンプンします。とは言うものの、高学歴のクセのある女性に弱いので、この女優さんとても気になりました。アブナイねーちゃんと言うよりも、アブナイおばちゃんだったけど。それはさて置き、手付け金の50万円を活用して、アキラが大逆転を目論むのはなかなかたいしたもの。形勢を逆転しないと明日はない。気骨が感じられます。そして、兄弟に肩入れする漫画家高橋ハルミもまだまだインフルエンサーなんだと自覚するに至ったバズりにもくすぐられました。障害者搾取容疑の炎上も良くできた脚本。ほやマンもご当地萌えキャラとして良くできているので、石巻市もこれは乗らない手はないでしょう。松金よね子がまたいい味で泣けました。映画ONODAで主演の津田寛治も好きですね。
エンドロールで島の住民の人の名前は阿部さんと庄司さんがほとんど。監督さんも庄司さんでしたね。
音楽は大友良栄。
あまちゃんです。
エンディングテーマソングもとてもエモーショナル。アメイジンググレイスのようなコード進行。
なんか嬉しくなって、帰りにパンフレット買っちゃいました。
こんにちは。
私のレビューの瑕疵を御指摘頂き、ありがとうございます。
これからも宜しくお願いいたします。
それにしても何で”国文寺”なんて書いたのだろう。
国分町では学生だったので、お金があんまりなかったのですが、年に1回は牛タンの太助、かき徳に行ってました。
社会人になってから仕事で久しぶりに行った時には更に発展していてうれしかったですね。では。返信は不要ですよ。
>当事者のつらい気持ちがいちばんリアルに伝わって来た映画でした。単に切ないだけじゃない。魂の慟哭に胸を打たれました。
共感です。まさに魂の慟哭でした。
>エンドロールで島の住民の人の名前は阿部さんと庄司さんがほとんど。監督さんも庄司さんでしたね。
気づきませんでした!そうだったんだ。