野球どアホウ未亡人のレビュー・感想・評価
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今日も聴こえる『野球狂の詩』
おバカ映画ですね。
『野球』を全面に持って来といて野球シーンは全くの振りに過ぎませんでした。
ここまで徹底するのが気持ち良い。
まさに『どアホウ』です。
水島御大ではじまりゴレンジャーで〆る。
真面目に不真面目が気持ちいい作品、
公開リアルタイムに観られなくて悔いが残っていましたが池袋新文芸坐でかけていただけて良かったです。
アングラ臭がすごい
タイトルに「野球」と付いているのに野球を全くしていないアングラ臭漂う作品でした。
冒頭から70年代日本映画を彷彿とさせるような1発ネタ連発には素直に笑わせていただきました。
この1発ネタで60分以上もたせるのは流石に厳しいかなと思いましたが、コンセプトが面白く監督のセンスには感心しました。
劇中にユニフォームを着ている人が4人くらいしか出てこず、試合の情報がテロップと音だけで処理されていたのが気になりました。
これが商業映画だったら「1対1の勝負を描くためにあえて主要人物以外出さなかったんだな」とか深読みの余地がありますが、インディーズでやられると「全員分のユニフォームを用意するお金がなかったんですね」とどうしても思ってしまいます。
インディーズだろうと商業作だろうと観ている方は普通にお金を払って観ているので、あまりにも画面密度が薄いと個人的には気になって仕方ないです。
アングラすぎてデートとかにはお勧めできないですが、ネタ的な作品としては面白かったです。
肩こり腰の痛みに
今日は何しようかなといろいろ検討してたら、公開時に見過ごしてた本作の一回限りのライブ付き上映が。特別料金3k+交通費は痛いけどモノヨリオモイデてことでgo。シネマート新宿は老若男女の9割近い入りでびっくり。
映画は全編評判通りの脱力感で、行っといて良かった良かった。にっかつを模したロゴにちょいエロを期待するもそこは肩透かし、そうなりそうなシーンも未遂で野球道にまっしぐらじゃった。筋は三章構成、というか、まあ筋はどうでもいいや笑、とにかく役者陣の真面目な演技がクスクスを誘う。こういう笑いはかなり難易度が高いと思うが、作る側もそれなりのお金をかけて役者も音楽もちゃんと揃えて脱力コメディを完成させること自身も相当の難易度だ。製作陣に感謝すると共に、もっともっとメジャーになって欲しい。
で、本作音楽もなかなか力が入っていて、テーマソングは制作側も認める椎名林檎風。この曲を軸として新作を含めた5曲のミニライブが行われ、十分盛り上がって満足して劇場を去ることができた。
話は変わるが野球とエロとコメディといえば、本家にっかつ(買い取り?)の滝田洋二郎x滝川真子/螢雪次朗の「痴漢保健室」という大傑作を思い出したのだ。ロマンポルノだけど今の基準なら配信も問題無いレベルだし、みんなに見て欲しいなあ。また見たいなあ。
令和に懐かしくもホッコリ
自分も含めてお客さんが声をだして笑いました。
スポ根が映画やドラマにならないのでネタとしてでしょうがこう言う内容は懐かしくもありました。ネタとしてでしょうがストーリーとして成り立っていて面白かったです。
主演の森山みつきさんの好演技もあるでしょうが。
60分と言うのも疲れないですね。
「映画は120分前後」と言う暗黙の了解がある中もっと60分くらいの映画があっても良いのではないかと思った作品でした。
野球はひとりでもできる…のか?
ノーヒットノーランを達成し、なおかつ自らサヨナラホームランを打って
「野球はひとりでもできる(勝てる)」
と言い放ったのは江夏豊だったか。
この映画、まさに野球映画も1人でも成立する、を証明してます。
主要登場人物全員合計しても1チーム9人に満たない。当然、試合のシーンなぞ1カットもありません。内容は梶原一騎と水島新司にタコ殴りにされそうな内容。
清々しいまでにバカに振り切った場外ホーマー映画です。
終映後、ロビーにでたらキュートな女性がお見送り、よく見たら主演の森山みつきさん。
シネマ・ロサはこれがあるんだよな。
変化球というより魔球
あらすじとキービジュのあやしさが気になっていたが、最初の公開がすぐ終わってしまい残念、と思ったら偶然発見して鑑賞。 大ヒット凱旋上映ということで喜ばしい。
巨人の星や野球狂の詩のパロディなのかと想像していたが(それっぽいシーンもある)、野球はあくまで仮象で、野球という底知れぬ狂気に魂を取り込まれてしまった男女の姿を、時にスポコン劇画風に、時に昭和のメロドラマ風に描いていると感じた。よく知らないがロマンポルノ的なのだろうか。内なる自分(の欲望)に気づき己を解放するというテーゼの、セックスが野球に置き換わっているといえばよいか。
映像は、撮りたいイメージに技術が追い付かないが勢いはある高校生の自主映画のような、チープな強引さがあって、単調で飽きそうなのだがいつの間にか納得させられている。尺が短いのと章立てが上手いからか。
真面目にストーリーを云々する作品ではないが、初期の主人公のボールへの葛藤と衝動を、もう少し丁寧に見せてくれるとよかった気はする。夫との訣別のシーンにははたと膝を打った。(野球だけに)
野球とは
自分から夫との時間を奪った野球を嫌っていた妻が、亡き夫の借金返済の為に草野球をすることになる話、
夫が師匠に借金をしており、師匠に才能を見出された妻が借金をチャラにするという条件を突きつけられて…。
観たかったけれど、スケジュールが合わずに気づけば終了していた本作が再上映ということで観に行ったけれど…いやー、ツッコミどころ満載というか、ツッコミどころしかないTHEバカ映画ですねw
愛憎編、復讐編、天使編の3部構成の体だけど、それすら訳がわからないというね。
主人公は投手だけど最後の字幕は打者としての方が説得力があったかな。
まあそもそも、硬式なのか軟式なのかもゴチャゴチャなので、そんなことマジメに言うだけムダですけどねww
コーチの声がセクシー。
初監督の方だが、きちんと作っていると感じました。
お金が無いからだと思うけどチームとか試合とか人がほとんど出て来ない。しかしそんな事どうでもいいと思えるほどコーチも未亡人もバカバカしいほど野球に取り憑かれている、、見てるうちに私も気にならなくなった。
野球スポ根物のセオリーをがっつり踏襲し、きちんとした絵でおバカを全力で振り切った清々しい作品。
期待してたエロ要素は、、ほぼありません。
やっと
観れました。もっと色っぽいシーンが有るかと思いましたが、皆無。そういやMusicLab?の企画でしたね。勢いは有って、3部構成も効果的でした。ただ、赤い破れ傘を差してのコーナーは義妹に歌わせてほしかった。監督、キャストのトーク付き、主演女優さん作中よりキレイでした。
伴宙太
強いて言えば、日本で野球という競技を歪んで捉えている一部の、しかし少なくない人達を嘲笑している、と解釈できるかも知れないが、そう深読みせず、お金ないけど好き勝手やってるうちにこんなの出来ちゃいました感を楽しむべきだろう。そもそも野球を描いていないし。
こういう、何の役にも立ちそうもない事に全力投球できる人達(褒めてます)の居場所がある社会は健全なんだなあ、と思いました。
夏子の投球フォームは、「がんばれベアーズ」のテイタム・オニールや「野球狂の詩」の木の内みどりよりはましかな。
魔球も凄いが・・・水原夏子の電光石火の足技は必見!!
土曜レイトショー『野球どアホウ未亡人』
20年前に某プロ野球チームの商品として世に出した『野球どアホウ』ってシリーズと同じ題名の作品
さくらFMでは『野球どアホゥ!外野目線ラジオ』って番組やらせてもらって縁もあり・・・
内容どうあれ観ないとダメ衝動に駆り立てられて十三へ
ミニシアター系の作品観るのは何年振りでしょう!?
日活ロマンポルノやAV作品と思わせる語呂に水島作品を彷彿とさせる題名の書体ロゴ
ユニフォームに登場人物の名前に惹かれてチラシ見ると、大リーグボール養成ギブスみないなんしてるし@@!
小学生の頃、エキスパンダーで真似して皮膚挟んで痛かったのを思い出すwww
ふと迷い込んだ学祭のチラシに導かれ観た映画みたいな衝撃と笑撃〜なんなんだコレは!?!?!?
と思いながら、いろんな所に中途半端に散りばめられた野球漫画ネタがツボ
最低人数の18人いなくても成り立つ野球を初めて見たけど・・・
果たして、これが野球なのかさえ分からなくなる迷宮に迷い込んだままエンディング・・・
野球漫画は読んでたけど、野球は詳しくしらない人達じゃないと創れない超おバカな良作!!
コレを観た野球好きの人達と語り合いたいので、是非〜劇場で観て目がテンになって下さい。
追記:劇中〜魔球も飛び出しますが、主人公水原夏子演じる森山なつきちゃんの電光石火の足技は必見!!
観る前は☆2つレベルを想定しながらも・・・・
まさかの☆3.5に、忖度プラス1で、☆4.5〜誰にも文句は言わせない^_−☆
個々気になる点もあるものの、初監督の方としては何とか…。
今年331本目(合計981本目/今月(2023年9月度)41本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
まず、この映画自体、野球(アマチュア野球)を扱っているように見えますが、それは表面的なもので、たとえば練習試合か何か(コロナ事情ということも考えて5回の裏で終わるといった短縮版?等)は一切出てこず、野球を介したコメディものという要素が強いです(よって、サッカーでもプロレスでも実はあまり関係がなかったりする)。
初監督という事情であまり予算がなかったのであろうと思われる事情、また他の方も触れられている通り、そもそも「野球のパートの描写も雑らしい」(この点、大阪市の今日のトークショーでもそこそこ突っ込まれていた模様。やはり大阪市なので野球ファンは多いですよね)というのはあるらしいのですが、私は野球のルールは多くは知らないので、明確に変だなと思える点は見当たりません。
ただ、やはり行政書士の資格持ちという立場からしますと下記に述べる点がかなり謎であり、上記に触れたとおり「予算がきわめて限られた中で作られた作品であろう」ことから、法律的な意味での監修(大きな映画館の作品だと「法務担当」とか「リーガルチェック」とか出ますよね)がされていないのか、明確に変な描写もあり、一方で野球映画として見るのもやはり無理があり(野球というタイトルは一応のものでしかなく、サッカーでもプロレスでも作りうる。そもそも野球らしいシーン自体、投手がどうとか何とか投法がどうだのといった話以外にそもそも出ない)、どうするんだろう…というところです。
ただ初めての監督の方なので、詳しく以下解説することとして採点は調整しています。
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(減点0.3/なぜ借金を背負わさなければならないのかという理由が謎すぎる)
・ 夫が多額の借金を残して亡くなったとしても、妻がその借金を背負わなければならないということにはなりませんので(相続放棄をすればよいだけの話)、かなりこの点雑です。元夫が妻を巻き込むような勝手な契約を結んでいた可能性もありますが、妻に無関係である以上それを主張できます(一種の無権代理と趣旨が同じような構成になる)。
※ この点、詐害行為取消権(424)が問題になりますが、「相続放棄は積極的に財産を減少させる行為ではなく、相続放棄を対象に詐害行為取消請求はできない」のが判例であるので、詐害行為取消権関係の可能性もなく、何がどうなっているのか謎です。
(減点0.3/瑕疵ある意思表示とその取消し)
・ 民法96条(ネタバレになるので条文のみで記載)による意思表示は取消が可能です。下手に行動すると法定追認(125)にあたると解される可能性があるので注意が必要で、ここもかなり変です(展開を優先させたかったものと思います)。
(減点0.3/事務管理と無権代理)
・ 事務管理の管理者にはあらゆる代理権が与えられているのではなく、対外的に第三者を巻き込む構成にすると(表見代理が成立しないなら)無権代理にしかなりません(判例)。
(減点0.1/時代がいつなのかが妙にわからない)
・ この映画、予告編や公式サイトの予告編動画を見ると、あたかも昭和30年か40年かのレトロな印象を受けるため、その時代を想定して作った(その場合、民法的な見方でやや微妙なところはありますが、上記3点が変わることはない)可能性もあるかと思いきや、突如2頭身か3頭身かのいわゆる「萌えキャラ」のようなところが出るシーンもあり、時代がいつなのかすらよくわからなかったりします(平成末~令和5くらいという解釈なのか、昭和30年代くらいなののかすらはっきりしない。ちなみに、インターネット等時代をある程度特定できるものは一切出てこないのも謎)。
女には分からない男の世界があるのさ!!
ボールになれ!!夏子!!
アパートの部屋、布団の上でクルクル
前転をする夏子はタイトルどうりの野球バカを引き継いだ熱い魂が感じられました。
草野球に夢中で自分に構ってもらえなかった
寂しい感情を打ち消すように、淑やかだった
女性夏子は、野球バカに変化を遂げていました。
多摩川メッツの監督の重野に鍛えられる夏子は
偶々、肝っ玉のある選手に見えました。
巨人の星のアニメに出てくるような
トレーニングするギプス!
駆け付けた義理の妹、春代の提案も
聞かずに川沿いを走る夏子。
前触れもなくリーンと鳴る仏壇の
『おりん』!
旦那の賢一の霊が出現する場面は、復讐を果たして欲しいとの念を感じました。
女性リーグを目指す炎に燃える夏子の姿を
見ることができたストーリーでした。
「舞台挨拶5日目」
今年146本目。
あるシーンで気絶するまで野球する。気絶するまで映画見たい。舞台挨拶5日目。小野竣志監督と森山みつきさんと監督の過去作に出演された女優さん2名。内容は控えますが終了後出口で主演の藤田健彦さんが迎えてくれて、少し話しました。「瞬きまで」も見てその時もお会いして、その作品とは違う役で渋い声でと伝えました。森山みつきさんと藤田健彦さんが凄かったなあと印象です。
本気の人には敵いません
いやぁ、実にくだらない❗️
今年見た中では、『マッド・ハイジ』といい勝負かも😄
上映後、池袋シネマ・ロサのロビーに主演女優さんと関係者の方が並んで、見終わった観客に謝意を表していました。
見終えたばかりの映画館で、全力で演じ切った人たちを目の前にすると、なんだかジーンときます。
あんなくだらないことを本気で書いた脚本家がいて、あんなくだらないことを本気で演じたり演出した人がいる。
でも、それはすべて我々鑑賞者に本気で楽しんでもらいたいから。
業界は全然違うけど、本気で仕事に取り組んでいるという意味では、素直にリスペクトの念が湧いてきました。自分が経験してきたこれまでの職場のことを思うと、人としては皆んな真面目なのに、組織としては、つまらない上司へのつまらない忖度やゴマすりによる無駄が、このご時世になってもまだまだたくさんあります。
たとえば、強面の上司の機嫌を損ねないために、プレゼン資料を不必要に複雑化して余計な手間と時間をかける、などということが最近もありました。
実にくだらない。でも仕方ないね、と大半の部下が諦めている。そんなことが常態化してる会社や部署があるのは事実なのです。
少しでも多くの人に楽しんでもらいたいと本気でくだらない映画を作ること。
特定の権威のために、萎縮しながら本気で不必要な手間と時間をかけた仕事をすること。
どちらも大変だし、報われるかどうかはどちらも保証はないけれど、こんな風に突拍子もなく色んなことを考えてしまうのだから、やっぱり映画っていいなぁ、と思いました。
野球映画なのに5人しか出てこないし。
インディーズ祭の一環ということで。初球からいきなり股間へのデッドボールで攻めるとか、ビーンボールならぬ「パイリーグボール」とか、最後は敵は爆発するし、なんだかなあ、もう(誉め言葉です)
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