「本気の人には敵いません」野球どアホウ未亡人 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
本気の人には敵いません
いやぁ、実にくだらない❗️
今年見た中では、『マッド・ハイジ』といい勝負かも😄
上映後、池袋シネマ・ロサのロビーに主演女優さんと関係者の方が並んで、見終わった観客に謝意を表していました。
見終えたばかりの映画館で、全力で演じ切った人たちを目の前にすると、なんだかジーンときます。
あんなくだらないことを本気で書いた脚本家がいて、あんなくだらないことを本気で演じたり演出した人がいる。
でも、それはすべて我々鑑賞者に本気で楽しんでもらいたいから。
業界は全然違うけど、本気で仕事に取り組んでいるという意味では、素直にリスペクトの念が湧いてきました。自分が経験してきたこれまでの職場のことを思うと、人としては皆んな真面目なのに、組織としては、つまらない上司へのつまらない忖度やゴマすりによる無駄が、このご時世になってもまだまだたくさんあります。
たとえば、強面の上司の機嫌を損ねないために、プレゼン資料を不必要に複雑化して余計な手間と時間をかける、などということが最近もありました。
実にくだらない。でも仕方ないね、と大半の部下が諦めている。そんなことが常態化してる会社や部署があるのは事実なのです。
少しでも多くの人に楽しんでもらいたいと本気でくだらない映画を作ること。
特定の権威のために、萎縮しながら本気で不必要な手間と時間をかけた仕事をすること。
どちらも大変だし、報われるかどうかはどちらも保証はないけれど、こんな風に突拍子もなく色んなことを考えてしまうのだから、やっぱり映画っていいなぁ、と思いました。
今晩は
実は今作後にもう一作観たのですが、この作品のインパクトが凄くって、インパクト小になってしまいました。
この作品、いつも行くミニシアターで異例の2カ月以上の上映をしているのですが(で、上映後の交流会は8度だったかな。)、本日観終わってロビーを出る際にあるオバサンが”クダラナイ映画ねぇ。”と言ったのに対し、副支配人の方が莞爾とした表情で”最高の誉め言葉です。”と答えたのもナカナカでしたね。では。
これ凄く観たいんですが、地元ではかからんでしょうね・・シネマ・ロサはレイトでC級SF・ホラーを観たり、舞台挨拶の抽選でDVDを貰ったりした事が有ります。西口の数少ない生き残りになってほしいです。