二十歳に還りたい。のレビュー・感想・評価
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宗教的なメッセージ性は薄くなったようだ
これまで幸福の科学による映画作品をいくつか観てきたが
幸福の科学の教祖である大川総裁が亡くなられたのが理由なのか?はわかりませんが
今までのような宗教的なメッセージ性は薄くなったと感じた。
そのせいか?分からないが、むしろあまり違和感もなく普通の作品として観れた。
しかしもちろん今回も大川総裁による原作・総指揮と書かれてありました。
おそらくこれまで映画化されていなかった作品で、何本かの原作が書き残されてあったのでしょうねか?
それはともかく、作品としては今まで観たことがないというほどではないが
漫画や小説、海外映画ではタイムマシンで過去の時代に戻るという設定の作品なら過去にもあるにはあった。
過去の有名な映画作品では「バック・トュ・ザ・フューチャー」などもそういう作品でした。
ただ、この「二十歳に還りたい」という作品では記憶は高齢者のままを保つが、
姿は若い姿に若返り、改めてそこからの人生を歩むという設定であった。
しかしあくまでこれはフィクション作品であり、たとえば若い時代に戻ったとしたら
当然現代にあるスマホなんてその時代にはまだ無かっただろうが
この作品ではスマホが登場している。
昔に時間が戻るという実写作品で、細かいところの矛盾点を突っ込むのは野暮かと思うが、意外とそれは気にならなかった。
また、津賀山正種さん、上杉祥三さんという有名なベテラン実力俳優さんはさすがに演技力と存在感がリアルで上手い。
主演の田中宏明さんはこれまで何回かの幸福の科学の作品で出演経験を重ねてこられていたようで、今回での演技は自然体で良かった。
そして、作品のストーリーと内容ですが、
高齢者が現在の記憶のまま過去の時代に戻るにしても、
しかも自分の姿も若い身体に戻るなら、人生をやり直したいという人と、
それでも人生のやり直しはしたくない、という人もいるかと思います。
それによって、この作品の感想はかなり違ってくるでしょうね。
もし自分が現在の記憶のまま過去の時代に戻って、
しかも自分の姿も若い身体に戻れるなら、どう生きるか?ですが、
当然同じ失敗はもうしませんよね?
あと、やはりもう一度若い時代に戻れるなら色々な意味で成功するだろうな、とは思います。
それと、主人公が30歳まで結婚はしないという決意の理由は
若いがゆえ色々な欲望に振り回されないため?ということだったようですが
それをヒロインの明香に対してもっとうまく説得、説明すれば良かったのではないか?
という疑問はありましたね。
また、若いうちは誰しも「恋は盲目」となりがちで、
どうしても人を見る目がじゅうぶんではなく、相手の欠点が見えにくく、
つまり相手の良いところだけしか見えず、相手に惹かれやすいというこ傾向はあると言われます。
西洋の諺に「結婚前には目を大きく見開いてみよ。 結婚してからは片目を閉じよ)」
(作者:トーマス・フラー)という言い伝えがあります。
つまり 結婚前には相手を吟味するために、両目を開いて相手をよく観察することが大切であり、
結婚したらお互い相手の欠点が見え始めてしまうものだから、最初の頃の恋は冷めるが、
さらに結婚生活を仲良く続けるにはお互い片目を閉じて、
少々相手の欠点は見ても見ぬフリをせよ、ということです。
相手から自分の欠点を指摘されて喜ぶ人はあまりいません。
欠点のまったくない人間は実際にはいませんしね。
幸福の科学による作品は今回でも「幸せとは?人生の生き方とは?」とか
いろいろと考えさせられる内容であり
楽しめましたね。
次回作の構想と予定がまだあるなら期待したい。
次はアニメでも良いので未来を舞台にしたSF作品などを観てみたい。
また、水澤有一氏による作曲の壮大なシンフォニックな映画音楽作品にもそろそろ期待したい。
幸福の科学映画マニアの人には微妙な映画
幸福の科学映画といえば、大川隆法という出汁で作った独特の風味がある作品が売りなのですが、今作は幸福の科学特有のおかしな教えや脈絡のないストーリ展開がなく普通の映画みたいに仕上がってます。
幸福の科学らしさがないので、マニアから見ると微妙な内容の映画ですが
幸福の科学のおかしな教えがないということは、非信者の一般人の方が楽しめる内容の作品かもしれません。
これから鑑賞に行くマニアの皆さんは、非信者の一般人の視点で鑑賞してください。
レビュー待ってます!!
以下作中で気になった点(多少のネタバレあり)
スマホがある時代に居酒屋のマッチ箱
スマホがある時代に廊下に洗濯機が置かれてるアパート
主人公は無償の愛に生きる使命があるのだが
無償の愛が見られるシーンがあまりない
挿入歌の歌詞で状況説明
究極の選択
卑近な言い方すると、「私と仕事どっちが大事なの?」と言われてもがきます。すごく卑近な言い方ですが。
むしろ現実で究極の選択を迫られる状況はもう失敗してて、「いついつまで待ってくれ」と調整が効くのだからちゃんとお話しして調整して両立しなさいっ、て意味にもとれるのでは?
いくつかの失敗の思い出において、従わすか去られるか二択に追い込まれて来た主人公だからこそなのかなと。
まぁ、多くの方々と同じく胸が痛いですよ。
愛とは何か
家族を顧みることなく仕事に明け暮れ、
晩年は養護施設で寂しく人生を終えようと
していた主人公の元に、
年若い女性(ヒロイン)が現れて
これまでの人生に反省の機会が与えられた…
…主人公に与えられた第二の人生とは
彼の魂の傾向性を修正するための
ギフトなのかも知れません
ただ、二十歳に還っても
本人の性格は変わらない以上、
同じ様な局面で、同じ過ちを繰り返し、
結果、同じ苦しみや悲しみを味わう恐れがある…
そうした彼に
人生の指針として与えられた言葉が
「無償の愛」…人を愛し、人を生かし、人を許せ
この言葉を胸に、利己的な人生を捨てて、
相手の幸福を願う「無償の愛」に
彼は、生ききることができたのかどうか…
それが本作品の見どころであり、
観る人すべてに「反省」の大切さを
気付かせる映画となっているようです。
ちなみにヒロインは新人だそうですが、
最後は熱演でしたね。
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