ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
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現代社会にも通じる「対立」のテーマをSFのジャンルで分かりやすく
AIによりロサンゼルスが核攻撃され、人類とAIが対立。前者はアメリカを中心とする西側諸国、後者はAIと共存するニューアジアが代表。
人類とAIの両者に言い分があり、近い人の死が憎しみの連鎖を引き起こすのは現代社会の民族や宗教対立と同じ構図。
それを難しいヒューマンドラマではなく、わかりやすいSFにしており話に入りやすい。
主人公のテイラーはAI側の最終兵器というべきアルフィーを破壊すべきだが、
死に別れたはずの妻のマヤに再会するために、逃避行を続ける。そのうちに互いに愛情が生まれ、二人の特別な関係も判明していく。
同じSFだが、同監督のローグワンのようにド派手なラストバトルがあるわけではない。
その意味ではアクション自体はある程度控えめ。
この映画は、あくまでテイラー、アルフィー、マヤそして、渡辺謙をはじめとしたわき役たちのドラマを楽しむのがポイント。
善とは、悪とは、戦争はなぜ終わらないのか
SFアクションというよりも、
人間ドラマ。命のドラマという色を強く感じた。
清く正しく平凡なAI、強欲高慢上からな人間。
ひくにひけない戦争。
映画 第9地区 で感じたドス黒さがそこにある。
全体的に、スター・ウォーズっぽい感じがあるが、
敵側が人間ということで、とても複雑な気持ちで
終始進んでいき、最後までモヤモヤがとれない。
スッキリはしないことが多いが、
VFXの技術は、もの凄いものがある。
全てが自然に視える。
渡辺謙も、凄い存在感。
ラスト サムライ的。
感情のあるAIって⁉︎(そりゃ出来る未来は来るだろうけど…)
これまでの映画と違いAI(ロボット)の方が感情が有り涙を流し人間の子供を育てる。そしてより牧歌的(SDG s的)な生活を送っており迫害を受ける側と成っている。科学的な根拠を持って観てはいけないのかも知れない… だからSFと思って鑑賞してしまうと沢山?が出て来る。
期待して観たのに残念でならない。。そして4DXで観て大失敗してしまった。
(しかしAIが寝ると言うのは。どうしても設定的に無理が…)
やはりAIより恐ろしいのは人間なのだ!…と言う事が言いたいのネ。それにしては金かけ過ぎだろ⁉︎こっちは期待して観に行ってしまうだろ‼︎(余り批判するのは好きではないのだが久々にお金を返して欲しいと思う作品であった…)
ギャレス・エドワーズ SFの新たなる“ニルマータ”
低予算SFの無名だった監督が、“ゴジラ”と“スター・ウォーズ”という2大SFコンテンツの監督へ。SF少年にとってはこれ以上ないシンデレラ・ストーリー。
が、若い監督がメジャースタジオで大作2本を手掛ける事は心身共に疲弊し、スタジオとのゴタゴタもあって、暫し距離を…。
7年ぶりとなる新作は本人による完全オリジナル。勿論、SF。
つくづく、SF少年なんだと思わせる。ギャレス・エドワーズ!
題材は、人間とAI。
昨今のSFの定番であり、今年これで何本目か。映画の中だけではなく、AIを巡って現実(ハリウッド)では問題も。
手垢の付いた題材かもしれないが、ギャレスはこれにどう斬り込んだか。
人間とAIが共存する近未来。
2055年、AIがLAに核爆発を。西側はAIと戦争状態になるが、“ニューアジア”は依然AIと共存。
2065年、AIたちの創造者“ニルマータ”暗殺の任を帯び潜入した特殊部隊員のジョシュア。現地でマヤと出会い恋仲となり、彼女のお腹には生命が。しかし急襲に巻き込まれ、マヤは…。
2070年、失意の日々を送るジョシュアに軍が接触。“ニルマータ”の潜伏先を突き止めその暗殺と、記録映像にマヤの姿が。任務遂行とマヤとの再会を果たそうと再び現地へ潜入した彼が出会ったのは…。
一人の少女。いや、一体。
AI少女の“アルフィー”。
人類を滅ぼす最終兵器と言われる。こんな少女が…?
この人類とAIの終わりのない戦争の鍵を握る。この少女にどんな秘密が…?
暗殺が任務だった筈のジョシュア。が、少女に無慈悲な銃口が向けられた時…、葛藤しながらも、それが人の性。
少女を連れての逃避行が始まる…。
オリジナルのSFを見る時、何を期待するか。エンタメ性は勿論だが、世界観やビジュアルこそ真価が問われる。
本作の世界観やビジュアルも、人によっては単なる焼き直しの見向きもあるだろう。実際、そんな声も目立つ。
ただでさえ世界観の構築が難しいSF。この世界に身を置いた者の宿命。
目の肥えた意見を満足させる事が出来たか…?
本作にはそれに値するものがあったと言っていい。
人間体と機械体を融合したような本作のAI、“シミュラント”。
インパクト抜群。以前にも『エクス・マキナ』が人間の顔とロボットの身体であったが、あちらとはまた違うオリジナリティー。
やはりアルフィーのキャラが特筆。見た目は少女だが、あらゆる機器にハッキング出来る能力を持つ。
メカニックでは“ノマド”。宇宙空間に浮遊する巨大攻撃基地。宇宙からブルーレーザーで地上を探知。一つの区域を壊滅するほどの攻撃力を有する。監督繋がりでまるで“デス・スター”のよう。終盤ノマドがニューアジアの上空に現れたシーンは、『ローグ・ワン』のクライマックスでデス・スターが惑星スカリフに現れた際の威圧感と美しさを彷彿させた。
近未来ビジュアルで特に印象的は、ニューアジア。都市部はさながら『ブレードランナー』のよう。舞台となる島々は一昔前のよう。アジア各国の人種、文化、言語が入り乱れ。日本語表記も多く、テロップも英語と共に日本語も表示され(EDクレジットでも)、我らが謙さんも日本語を交えて話す。
多くのアジアンテイストが織り込まれているが、中でも日本色が濃いと感じた。ギャレスの親日家は有名だが、そもそも本作製作に日本文化が多大に影響。
発案がギャレスが見た日本語ロゴの工場。ジョシュアとアルフィーの旅路も『子連れ狼』から。監督曰く、『AKIRA』からも。日本の白黒特撮番組のようなものも…?
『GODZILLA』の時は“ゴジラ愛”だったが、本作はそれ以上の“日本愛”を感じた。
ジョン・デヴィッド・ワシントン、ジェンマ・チャン、アリソン・ジャネイら国際派&実力派の面々が集う。
やはり日本人なので、渡辺謙が気になる。AI戦士のリーダーを熱演。ちなみにギャレスが同じ俳優を再起用したのは渡辺謙が初めてだとか。
しかしキャストでVIPは、アルフィー役のマデリン・ユナ・ヴォイルスだろう。本作デビューで撮影時まだ7歳。オーディションで満場一致なのも納得なほどのAI少女という難しい役所を演じ上げた。当初の謎めいた雰囲気、純粋無垢さ、やがて芽生えるジョシュアとの絆、見る者の感情と心を揺さぶる事必至!
世の中にはまだまだ恐るべき才能を秘めた子役がいるもんだ。
ギャレスの演出は本作でもお馴染み。
アクションや見せ場は挟みつつも、序盤は静かにスロースタート。徐々にボルテージ上がっていき、クライマックスの頃にはカタルシスを迎える。
クライマックスのノマド破壊戦は、『ローグ・ワン』のクライマックス戦のような興奮と高揚感。
それに熱きを加えるは、エモーショナルなドラマ。
本作は“創造者”“子”“友”“母”と章分け。それぞれ要となるキャラや物語が請け負うが、主軸はジョシュアとアルフィー、そしてマヤ。
“ニルマータ”とは誰か…?
一貫するジョシュアのマヤへの愛。
ジョシュアとアルフィーの絆。
マヤとアルフィーの関係。
薄々察するかもしれないが、これらが一つに繋がった時…、
ラストのジョシュアのアルフィーへの眼差し、ジョシュアとマヤの“再会”…深い感動を呼ぶ。
黒人にアジア人。舞台はアジア風。また昨今ハリウッドお決まりの“アレ”かと思いもするだろう。
でも個人的に本作は、ベトナム戦争へのアンチテーゼなのではと感じた。
本作の人間とAIの戦争の勃発、そこに隠された真実など、ベトナム戦争のそれと酷似している。
ベトナム戦争は先制攻撃を受けアメリカが報復攻撃を開始と当時言われていたが、真実は、アメリカが先に手を出した。
本作でも実は核爆発は人のミス。それをAIの責任に。
大国や強者の傲慢、隠蔽、愚かさ。
勝手にそれによって世界の“敵”にされた小国や弱者の悲哀…。
終息未だ見えぬ今の戦争にも通じる。
それを人間とAIに置き換えて。
人間とは…?
AIとは…?
人間は何故愚かな争いを続けるのか…?
この世界に平和や救いはあるのか…?
自分色のオリジナリティーとたくさんのオマージュ、
多様性や戦争や社会情勢などを織り込み、
その根底にあるのは紛れもない愛のドラマで、
ギャレスは今年の中でも秀逸のSFを創造した。
考えさせられる...
AIロボットが人間と決定的に違うのはプログラムではない真の意識や欲求がないこと。
寝たり食べたり愛情を持ったり戦勝を喜んだりするAIロボットの存在意義はちょっと理解できなかった。
でも「人間もAIも同じ」みたいなセリフがあって、これは人間対AIの話しでもAIは是が非かってことでもないんだと気づいた。
ちょっと飛躍し過ぎかもしれないけど、今自分たちのことをなんの疑いもなく人間と思ってるけど、もし高度な文明が開発したAIだとしたら...
そうではないとどうして言い切れる??
人間って、、、人間の存在意義って何?
そんなことまで考えさせられた映画でした。
近未来の愛に溢れたSFストーリー
ボロ泣きしたあとの感想なので頭が回っていないが、
取り敢えず一種のメリーバッドエンドのように感じた。
展開的に予測はしてたけど、やはり辛い…クソ辛い…。
世界線の説明は冒頭に簡潔に挿し込まれるので、
話においていかれず、
鑑賞できるように配慮している点がいい。
簡単に言えば(現代ではこれから危惧されている)、
AIと人間が共存出来ず戦争になる世界線。
多くの人と“機械”が巻き込まれる中で、
生まれてきた一人の少女。
一見他のAIと大差ない彼女は、
日々学習し強大過ぎる力を持って仕舞う結末を迎える。
さて、そんなときに元軍人のジョシュアさんが現れて、
破壊対象の彼女を保護していく展開。
最初はよくある展開に収まるかと思っていたが、
思い切り飛び越えてきた…。
最初の場面で娘を探すAIロボットが出てきた際、
女性が「まるで人間のように…!」と恐怖に慄いていた。
現代でAIが当たり前のように活動しだしたら、
誰しも「常識の範疇」から外れたものに怯えることだと思う。
いい感じの場面でそのような描写を入れたことで、
観客の心を上手く掴んでいたと思う。
はい、僕は思いっきり掴まれましたし、
潰されていく義体のシーンで軽く泣きかけた…。
そんな中でもAIと共存していく地域もあり、
AIでも確かな愛情を育む人達もいる。
ジョシュアとアルフィが出会う人達には、
戦友であったりパートナーであったり多様性が描かれている。
今後の社会でAIと共存することになれば、
いつかこのようなことも「常識」として当たり前になるのかぁ…。
想像上であるこの描写が上手すぎて終始のめり込む。
…大体みんな爆発に巻き込まれるんだけど。
ジョシュアは「クリエイター」である妻を求め、
アルフィはジョシュアと共に生きる意味を探していく。
大半は過酷な世界を逃げ回ることになるので、
呑気に観光とかしてる暇は無いんだが、
よく見れば街並みや風景が細かいので、
面白いぐらいに溶け込んでいるのは迫力もあった。
さて、
そんなところで一気に爆撃なりのシーンが終盤から始まる。
最愛の人達を失いながら、
それぞれの為に必死に生きる姿は、
人であれAIであれボロ泣きするしかなかった…。
大体主要人物が背中に爆弾をつけられて、
無残に爆炎と散る展開は見慣れたよね、うん。
まぁあの人達は…、
話の中にそこまで深く関わってこない…わけではないが、
話の主軸の為にちゃっちゃとご退場させたのは案外良かった。
(テンポ感という意味では)
今までの旅でジョシュアとアルフィの絆は深まっているのはよくわかるし、
お互いの協力プレイは良かったぞ。
逆に言えば、
アルフィの成長速度がえげつないことにもなるけど。
そして終盤の脱出の展開にて、
アルフィ…もう大活躍じゃないですか。
お母さんの身体にメモリを差し込んで起動させておくとは…。
お陰で英雄が念願の最愛の妻に出会い、
お互いの愛を確かめ合いながら朽ちていくクソ重い展開になったんだよぉ!
僕からしたら辛すぎる展開だけど、
アルフィは生きているしジョシュアは妻に逢えたし、
ある意味彼等からしたらハッピーエンドなんだろうなぁ…。
愛を託され、世界を担う少女。
これからも永遠に少女として生きることになるが、
まじでスピンオフとかで今後のアルフィの様子とか、
ロードムービー的にジョシュアと奥さんの話とか作ってください。
いやまじで。
あんな世界で生かされるアルフィが可哀想でもあり、
それでも結末は変わらないからこそ、
カタルシスを得たい…。
頼む…続編でもいいから何から作ってください(土下座)
映像も迫力あるし、
何より多種多様なAIが表情豊かに喋り泣いたりすること、
BGMのセンスからまじでこだわりを感じる。
個人的今年ベストのSF映画になる。
単に人間とAIの戦争話で終わらせず、
愛にも溢れた号泣必至の作品。
ネタバレレビュー観てる時点で鑑賞後だと思うけど、
みんなにこれはおすすめする。
もうすぐそこに迫るAIとの共存をテーマに、
非常に丁寧に繊細に描いてあるからこそ、
非常に得られるものがあると思う!
『バルス!』と口ずさみたくなるw
思わず『バルス!』と口ずさみたくなるw
ギャレス・エドワーズ節満載の
実写版『天空の城ラピュタ』w
AIなのにネットワーク化されてなくない?とは思ったが、スタンドアローンでないとウィルス対策できないからが理由なのか、その辺の説明みたいな世界観が不明なのでモヤモヤした。
微妙にイケてないデザインのアンドロイドやロボットの泥臭いアクションを『よし』とすれば、それなりに楽しめるかもw
それぞれの立場や価値観。
ロサンゼルスに核爆弾を投下したAIと生き残った人間との戦いというテーマの本作。
ターミネーターをまるで連想させる舞台設定だが、個人的にターミネーター2を愛してやまない身としては少し斜に構えながら本作を鑑賞した。
観ているとこの作品、敵がAIだと思ってたらいつの間にかアメリカ側の人間が敵に映ってくるのが面白いなと思った。
まるで善と悪はそれぞれの立場、価値観といったような揺れ動くものであることを教えられたような気がした。
それぞれの立場があって衝突するAIと人間の戦争の中で、主人公は亡くしたはずの愛する人を探す選択をする。
この選択が正しいかは分からないけど人として美しい、ドラマチックだと思った。
そして出会った子供型のAIに感情移入するようになり、自らの命を懸けて逃す。
ラストのシーンにはそれなりの感動をした。
あと劇中で流れてる音楽もいいなと思ってたらエンドロールでこの映画の音楽を担当していたのはハンス・ジマーだという事実を知り、1人納得でした。
タイトルなし(ネタバレ)
イリジウムのような宇宙ステーション的映像やチャッピーのような感情的要素、最後はインデペンデンスデイのようなまとめと、他のSF映画の要素を取り入れてる感じがあるかもです。
イマイチAIに対する受け入れが入ってこなかったかも。
壮大なAIロボットが入ってきた人間社会の、新たなる対立と、共有と権利(AIロボット)との戦い
ジョン・デビット・ワシントン出演、日本からは、渡辺謙が出ているSF・AIアクション戦争作品。
ストーリー設定は、西洋側の奴隷的な使い捨て的ロボットAIに対し、アジア系のAIとの共存的価値観の対立戦争のような構図(観るものの捉え方による)。
映像的作風は、過去の映画作品をリスペクトしたような画が次々と出てくる。「ブレードランナー」「ターミネーター」を主軸に「AKIRA」「地獄の黙示録」のベトナム戦争、アメリカの南北戦争や、インディアン、「ロボコップ」との映画までも脳裏をよぎった。
見どころは、ブレードランナー的なアジアの街並み(TOKYO渋谷、新宿とも見える。映画撮影収録はしています)や、ロボットを使った戦争表現映像。悲惨さやコメディ要素などもあります。
ただ、展開要素が大きすぎて、ストーリー展開、場所の移動などが早く、置いてきぼりに買ったり、ドラマが薄味になりがちなのが残念。渡辺謙の役どころも良いものの、筋書きの設定を深く追っていない(時間をとってない)展開が早く深みが出せていない。
映画の描きたいこと、構図、映像は良いので、そこが残念でした。
アジアの描き方、こんな未来もまだ荒れ果てた平原や住協などあって??
★Dolby-atoms鑑賞
★重低音 ★3.5
★音圧 ★3
★分離度 ★3.5
★サイド(左右、後、活躍度)★3.5
★サラウンド ★3
全体的に音響は良いものの、動きあるものは、「ターミネーター」の冒頭での未来戦闘場面のレーザー銃の銃撃レーザー弾道音が同じに感じました。映画館場内を駆け巡ります。もう少し動きある音声や、環境音ほしいかな。
🎞個人的好み度(★1~5)★4
ん〜浅い
映像はさすが迫力があります。
兵器の子役の演技は上手でした。
しかし内容か浅い。
最強の兵器?なのに、ただAI攻撃用の衛星を破壊するだけ…。主人公の子供のコピーしたAIだから守る。兵器が作られる過程も全く描かれていない。浅い。
これは自分の想像していた内容ですが、兵器はほぼ全人類を抹殺するだけの力を持っていて、【AIは人類を守らなければならない】という原則に乗っ取って、増えすぎて自ら争い滅亡へ向かっている人類を、敢えてほぼ抹殺、間引きをし、一度人類のリセットを掛けて人類を守るというような複雑な内容かと想像していました。兵器(子供)は人類を殺すが、それは人類を守る為というような内容で、その兵器は、更に自分の子供のコピーであり、主人公がその兵器の対応に苦悩する…みたいな内容で、雰囲気もブレードランナーのような物を想像していました。
それと渡辺謙の無駄遣いだと感じました(笑)日本市場へのサービス?
実際にはローグワンの戦闘シーンと軽いアルマゲドン…と言った感じで肩透かしでした。
既視感がありすぎかつ抑えめな演出に退屈
割りと序盤から退屈してしまい、睡魔と戦いながら最後まで鑑賞しました。
退屈の大きな要因はおそらく2つ。
既視感と抑えめな演出。
他のレビューにもたくさんあるように、本作は、AKIRAやブレードランナー、ローグ・ワン、A.I.などの既視感が多分にあり、プロット展開も演出も何も新鮮さが無く、ただただ都合好く物語が進んでいく展開が目についてしまった。また、オシャレに敢えて抑えめの演出にしているためか、それがより一層退屈にさせているように感じる。
作品自体ではなく、監督や撮影過程について言及した評価しているレビューもあるが、私にとってはそれらはどうでもよく、ただただ「おもしろくない」と思ってしまった。
愛とAIと
人工知能
Artificial Intelligence
これまで人間にしかできなかった
知的な行為(認識・推論・言語運用・創造等)を
どのような手順(アルゴリズム)と
どのようなデータ(事前情報や知識)
を準備すれば
それを機械的に実行できるか
を研究する分野
かつてはSFの世界の産物だった
人間が作り出した知能
コンピュータの進化に伴って
日常生活に関わる機会が
増えた分野だがその認識や
将来性は人間を楽にする
良いものといったものや
人間の仕事を奪って経済を
破滅させる悪いものだ
など個人個人の認識が
随分異なっている
この作品はそんな分野をテーマに
「ゴジラGODZILLA」「ローグワン」
SF作品で幅広く活躍している
ギャレス・エドワーズ監督が
脚本から担当
でどうだったか
個人的には大変面白かった
上質なプロダクションデザイン
奥行きのある世界観の見せ方がうまく
北米側はなんでか知らんけどLAに
核爆弾が落っことしたAIに人権を
認めなかった
アジア(西側)はAIに人権を認めた
という対立構図をもう最初に
ぶち上げてしまいそのまま
話を進めていくキッパリ感は
わかりやすくてよい
アメリカが持つ戦略兵器「ノマド」
のスケール感とかも非常に
ゲーム的というかつかみやすい
言い換えると
細かなところは気にしてない(笑)
わかりやすいから
ストーリーはシンプル
アジアはどうやら人間の行き来は
自由なままのようでアメリカの
工作員として潜入していた
ジョシュアが恋人として結ばれた
アジア人の女性マヤと
作戦の齟齬から離れ離れ
その時の爆発でマヤは
死んだと思って失意のまま
暮らしていると再びアジアで
AI側の親玉を殺してこいと言われ
もうやる理由がないと断ったが
マヤ生きとる情報を聞き
目の色が変わります
ジョシュアもLAの核爆発で
家族と片腕片足を失うという
AIに対する「単なる機械」
と憎しみの気持ちを
しっかり持っており
作戦を進めると奥にいたのは
子供「アルファO」だった
しかしその子供はAIや機械を
意のままに操れる凄い子
ジョシュアはアルフィーと
名づけそこからロードムービーの
ようになっていきます
前述しましたが
この映画デザインが本当に
よくできてるので
説明を極力省きながらも
だいたい何やってるかが
すごくわかりやすい
死んで間もない人の脳から
情報を移植して取り出す機械
とか結構複雑なようで
一発でわかっちゃう
こういうとこでテンポを
稼いでいる感じ
ダメなSFはこういうとこが
いちいち口で説明しすぎて
ダルかったり作者の感覚の
ズレがきつかったりします
今度上映する
ゴジラ撮った山崎貴監督とかね
(追記:マイナスワンはすごく良かった)
かつて親交のあった
AIハルンとの再会や
創造主の正体などを
知るごとにジョシュアは
AI側につきノマド破壊に協力
ジョシュアはマヤと最後に出会え
アルフィーはあたかも最後の希望
かのように地球に産み落とされ
戦いはAI側の勝利のように
終わっていきます
この結末が意味するものは
なんでしょうか
人間の敗北?多様性の勝利?
色々な意味があるんですかね
申し訳ないですが、残念な作品。
ちょいちょい日本文化を挟むあたり、日本好きな監督なのでしょうか?
それでいて、舞台が東南アジア風味だったり、チベット風味。
登場人物もヒロインの母?と謙さん以外日本人風の人は見当たらない。
え?日本は滅んだの?って感じでちょっと気分悪い。
ヒロインにしたって、日本人顔じゃないし。
どうせなら,それこそAI生成のCGで無機質感のあるキャラを出した方が良かったのに。
ヒロインの子は一生懸命演技しているし、愛らしいのでかえって違和感すらある。
違和感の一つには初見の主人公にがっつり感情移入していること。
ストーリーの展開(一緒にいる理由、時間、エピソード)的に無理があるし、いやプログラムですからと言われれば感動要素にはなりえない。
それでいて最後にはリュックベッソンの名作、レオンの終盤のシーンの如く、愛してるという始末。
あと1番のガッカリ要素は、米国の超巨大衛星兵器が落下してきたとき、地上のAIの皆様、両手を挙げて歓喜してるんですねえ。
虐げられてはいても平和を愛する方々がそこで喜ぶ?てか、先の事を考えたら楽観できる状況じゃあないと思うのですが。
って、ヒロインもニッコリわろてはるし、いやあんた、さっきまで号泣してたんじゃないの?って、プログラムだから仕方ないか・・・。
gー13の件は良かった。
日本贔屓だけにゴルゴネタか?と一瞬思いつつ、gー14があんのかい!と逆にがっかり。
とは言え、律儀な彼は本作では屈指の名キャラクターです。
もうちょっと細部を詰めるなり、ひねりを加えれば名作になりえたんでしょうけど、これではちょっと微妙。
つまるところ、お時間に余裕があるかたはどうぞってところでしょうか。
余談ですが渡辺謙さん、日本語セリフだと急に大根感があるのはなんか不思議。
AIと人類ではあっても悪役はアメリカ
近未来で進化したAIが暴走してロサンゼルスを破壊して被爆地となってしまった。アメリカはAIを敵となしてAIロボット狩りを始めます。一方ニューアジアではAIロボットとの人間共存を継続。これによりアメリカとニューアジアでの対立となります。何やら現実社会での分断にやや似たような状態です。AIと人類の戦いという設定は過去に様々作品がありました。本作が異なるのはAIを抹殺しようとする悪者アメリカというところです。圧倒的な戦力にてAIやアジア人を制圧していきます。そんな中アメリカの脅威は人類を滅ぼす兵器を作り出すクリエイターの暗殺です。潜入捜査でニューアジアに潜伏する主人公ジョシュア、そこでマヤと結婚をします。互いに愛し合ってはいてもジョシュアは任務を優先してマヤを失ってしまう。マヤを探して再びニューアジアへそこで出会うAIの少女アルフィー。ジョシュアとアルフィーの逃避行が始まります。「ブレードランナー」を彷彿させる近未来の街、「スターウォーズ」のような様々な兵器など圧倒的な想像力と映像は一見の価値があります。冒頭の様々な設定がややわかりにくいのですが、その後はシンプルな展開となりす。結末は想像通りの物となっています。しかしこれで解決とはなっていません。人工知能の進化にAIと人間はどうかかわるのかというテーマを投げかけるもその先はご鑑賞した皆様でお考え下さいというような感じです。スケールの大きな作品でありながらも感動も痛快さも何もありません。そこが残念でした。あとこれは私だけと思いますがアルフィーは坊主頭であったこともあり、少年と思って観ていました。
馬鹿っぽい失笑コント風味に驚いた。
以下ネタバレ
X(旧Twitter)のタイムラインでたまに見かける
田園的な湿地帯にメカニカルな物体がいるSF的なイラストを
実写映画の映像として見れたのはフレッシュな体験でした。
広い自然空間に、
人工的なマシンのシルエットが佇むビジュアルは
妙な期待感を喚起させてくれました。
しかし、
メカのいる風景の雰囲気はいいけれど、
リアルなメカの稼働状況を考えると、
水や湿気対策をしていなさげな
動力部分むき出しのハイテクメカが
水たまりに入って行く様は
雰囲気を優先した雑なメカ設定だなと思ってしまい、
そこが鑑賞ノイズとなりました。
また、
AIがアジアエリアで
人間と共存できている理由の説明がほぼなく、
武装したAIの「POLICE」表記警察ロボが大量にいる
アジアエリアのシーンを見せながら、
アメリカ兵に「AIたちは優しいのよ」と
説明する中年女性の台詞は強引だなとも思いました。
2回見せられることになる、
アメリカ兵のバックパックに「時限爆弾」を使用するシーン、
浮遊技術があるのに、
同じく2回見せられることになる、
「時限爆弾」ロボのランニングシーンは、
馬鹿っぽい失笑コント風味で、
AIとの共存をテーマにしたシリアスな作品ではなく、
AI子供との珍道中の作品にしたかったのかな・・・ギャレスさん・・・
と思いつつ鑑賞しました。
また、ノマドと呼ばれる空中要塞が
成層圏ギリギリから青い光でスキャニングする様子は
フレッシュな映像ではありましたが、
大げさなスキャニング作業で得たデータで実行するのが
「ミサイルの照準あわせ」という失笑計測で
10年かけて建造した空中要塞と紹介され、
雰囲気だけの馬鹿マシンだなと思いました。
さらに
地上とのアングルに収まるよう
空中要塞ノマドが高度を下げてくる様子は、
画面のレイアウトもご都合主義かと失笑しました。
終盤の
不時着するミサイルや、
ふりそそぐ空中要塞ノマドの破片に駆け寄る群衆も
雰囲気だけの馬鹿な景色だなと思いました。
吹替版のケン・ワタナベは
ケン・ワタナベではない声優の人が声をあてており、
違和感がありました。
また、ケン・ワタナベをはじめとした
ロボヘッドの筒みたいな空洞は
雰囲気だけのデザインで、
軽量化?を目的にしてるのかしらと思いつつ鑑賞しました。
ケン・ワタナベ電源OFFシーンや
ケン・ワタナベ水分補給シーン
を見て、
ギャレスさんに意見言える人がいなかったのかなと
イエスマン体制のゆがみを感じる映画でもありました。
人間が外見を寄付するという謎キャンペーンが
ときどき本編中に紹介され、
掃除機ルンバっぽい頭部ユニットのロボが
ケン・ワタナベ的な人間っぽいロボになる理由も
よくわからない雰囲気だけの設定だなとも思いました。
主役の潜入捜査官デンゼルワシントンジュニアの
行き当たりばったりの探索道中も、
訪れる先々にアメリカ兵を連れてくるだけの作劇でしたので
感情移入などできるはずもなく、
子供AIとの触れ合いも、
終盤に唐突に親密度アップさせて、
雰囲気だけ演出だなと思いました。
子供AIが二コリと笑ったときに見せる歯並びは
野性味があったので
もう少し、
CG使って綺麗な歯並びの映像にした方がいいのでは
とも思いました。
潜入捜査官デンゼルワシントンジュニアが
マーベルのエターナルズで見たことのある女優を
割と早めに寺院でスイッチオフにして見捨てたのに、
記憶メモリ的なもので再設定した
マーベルのエターナルズで見たことのある女優に似た
ロボ女性とキスしてるシーンを見せられても、
「何ソレ?」と思いつつ、
これって観客を泣かせようとしてるのですか
ギャレス・エドワーズさんと思ってしまった作品でした。
めっちゃローグワン思い出す!
世界観が似てるし既視感満載!
AIとかに関しては詳しくないから雰囲気でしか評価できないけど、ローグワンの世界に戻ったみたいで懐かしかった。
贅沢しよっと考えてIMAX鑑賞。
が、IMAX料金は不用かもしれないなあ〜とは思った。
愛する心を持つ成長するAIって…
続編ではあの子が美しい少女に成長してスクリーンに戻って来るのを楽しみにしてる。
質量感じる映像が素晴らしい
目まぐるしく進んでいきますが、質感のある感じが伝わってきてとても見入ってしまいました。思ったよりAIロボットが弱くてポンコツなのでここはもう少し強くても良かった。これだとアメリカすぐ勝ちそうで手こずらないなと。最後の展開は読めましたが、この終わり方で良かったかな。
最初の地下にあるアルフィーがいたところはAKIRAから影響受けたのかなとか、あちこち思いながら見るのも楽しかった。
全111件中、41~60件目を表示