「ぞっこんなオヤジたちのストーリー」猫と、とうさん きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
ぞっこんなオヤジたちのストーリー
日曜日の午後、
遅く起きて、コーヒーをすすりながら
猫を見る。
・ ・
先週は僕は、新しい現場への移動。そこでの慣れない仕事。そして初めて会った難しい担当者たちとのやり取り。
いくつかの小さなミスもあり、「自分ってホント駄目人間だ・・」と何度も声にしながらトラックを運転した。
映画もほとんど観ていない夏だった。
40年も前になるが、思えば僕も若い頃にはたくさんのネコを飼った。専門書は揃えていたし、獣医へもしげく通った。アメリカから月刊誌も取っていた。
僕のネコを見れば、客人はこんなにきれいなネコは初めて見た!と感嘆し、僕はそれがたいへん得意だったのだ。
「猫は逃げた」にも触れたけれど
・いっとき 黒猫ばかり7匹いたし、
・アメリカ人からもらったシャムが1匹、
・預かっていたオッドアイの白が1匹。
・そして「ルナ」という名の雑種の仔猫 (この仔には一番手をかけた)も居た。鳥かごに入れられて道ばたで500円で売られていた仔だ。全身真っ黒になるほどのノミだらけで、骸骨のように痩せ、目は目ヤニで塞がっていた。バイクで通りかかったので僕はふと急ブレーキでその劣悪なペット屋にUターンし、Tシャツの中に仔猫を入れて連れ帰ったものだ。
この「ルナ」はうちの庭のガレージで、来客の車に踏まれてしまって、一秒の猶予もならずに
この手で急ぎ安楽死させた。
僕自身が、人生に迷い、行く先が分からずに暗中模索だった頃に、そういうネコたちと暮らした。
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映画はアメリカ各地でネコと暮らすオヤジたちのオムニバス。
ネコを旅の相棒にし、職場のマスコットとして愛し、保護猫を守り、バディとして一緒に路上で生活し、そしてネコ好き同士で人間たちも出逢う。
手がかかった猫ほど、記憶に残るのだ。
エジプトでは埋葬者と一緒に葬ってもらったネコのミイラも発見されている。
もちろん、 そうとも、
主葬者は男性だ。
🐱🐱🐱🐱