「記憶障害になっても忘れたくない憎しみ」復讐の記憶 やんやんさんの映画レビュー(感想・評価)
記憶障害になっても忘れたくない憎しみ
アルバイトの老人フレディが妻を送り、娘を結婚させたことで人生でやり残したことはあと一つ。復讐であった。この復讐は60年前から長きに渡り計画されたものであった。そしてバイト先の親友である青年インギュを巻き込むこんでいく復讐劇です。
物語は過去の日本が戦争で侵した誤ちが復讐の理由となっており、苦手な方や不愉快に思う方が多いと思います。
特殊メイクではあったが、フレディはどう見てもアルツハイマー症を患っている80歳の老人に見えません。
世界が戦争や植民地時代の話はまだ最近であり、まもなく語り続く者もいなくなってしまいます。辛い思いをしたものが復讐を考えたり、次の世代に語ったりしています。上に立っていたものは今も権力を持っており、子や孫には秘密にしています。
大切なのは復讐や恨み、デモなどの感情的な行動ではなく、二度と同じことが起こらないように語り伝えていく必要があります。
インギュはフレディと出会ったことにより強く成長したと思います。
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