違国日記のレビュー・感想・評価
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ゆるりさらりするりと過ぎ行く物語…
*
どこに感情移入するでもなく
淡々と物語だけが進んでいってしまいました
鑑賞している時間が長く感じました
最近の映画やドラマを見ていて思うのだけど
「多様性を認め合おう」みたいな話が
ねじ込められている気がする…
結婚やどう生きるかの価値観だったり
誰に対して恋愛感情を抱くかとか…
どれを観ても同じように感じてしまう
*
心の変化や瞬間を捉えてるような描写が
あまりないように思いました
流し見で観ているような感じで引っ掛からない…
まきおと朝の関係性とか
「あれ、いつの間にそんなに仲良くなって…」と
置いてけぼりな感覚がありました
もっと深く心情を知ってみたかった
…いや、描写はあったのか…
でもイマイチ伝わってこなかったです…
*
そうは言っても好きなシーンはありました
3人で餃子づくり、公園を歩くところ、
自然体で楽しそうな様子が伝わり
見ていて気持ちが和みました…
【周りがなんて言おうとやりたい事をやるべし】
生きたいように生きて、やりたいようにやって、
まきおさんが真っ直ぐでかっこよかったです
*
ところで、最近の新垣結衣さんは
ぶっきらぼうな役を演じることが多いですね…
彼女特有の雰囲気や個性に
蓋をされてしまっているようでどこか寂しい
笑顔が多めの役のほうが似合ってる気がします
またいつかそんな彼女をみれる日が来たらいい
中学生〜高校生役の早瀬さんは
中性的で爽やかな印象を受けました
シャボン玉みたいにふわふわしてて
彼女が歌いながら楽しそうにしてた廊下は
石鹸の香りが漂っていそうでした
今後の青春映画をぜひ担ってほしいです
*
世界は自分を中心に回ってない
組織や社会を変えるのは
「よそ者」「わか者」「ばか者」だと言う。
それは共同体の最小単位である
家族にしても同じことだろう。
本作の片方の主人公は
人見知りで引きこもりがちな小説家『槙生(新垣結衣)』。
付き合いのある知人はごく少数。
締切りに追われるのにかこつけて、自宅の中は荒れ放題。
そんな彼女が、不慮の交通事故で両親を亡くした
姪の『朝(早瀬憩)』を引き取ることに。
葬儀の席での無神経な親戚の態度に義憤を覚え
勢いで申し出たもの。
亡くなった姉とは
「あの人」と表現するくらい幼い頃からの不和。
果たしてそんな人の娘と、うまくやっていけるか?との
一抹の不安を抱えつつ。
姪はかなり昔に会ったきりで、一種の「よそ者」。
そして、今春高校に入学予定の「わか者」。
二人が同居をすることで
生活に化学変化が少しづつ起こる。
もう一方の主人公は『朝』。
突然の両親の死、とりわけ母を亡くしたことで
己の魂も遊離状態。
現実感は薄く、時として
母親の幻を視、幻声も耳に。
唐突に自分を引き取ると言い出した『槙生』にも
不信感と信任がない交ぜの気持ち。
ましてや、中学卒業~高校入学の過渡期。
環境の変化も精神をより不安定にさせる。
物語はそうした二人の日常を追い、
陰日向に助ける友人たちを交えながら緩やかに進む。
驚くほどの事件は起きない、
小さな波紋は有りつつ日々は穏やか。
しかし、そんな中にも
二人の関係と個々人の成長につながる出来事は存在し、
それらが解決を迎えるごとに、
見ている側もほっとし心が温かくなる。
次第に絆が深まっていくように傍目には見える。
とは言え、各人の心中に深く立ち入らない、
薄っぺらな解決にも思え、圧倒的なカタルシスは無い。
直近では〔夜明けのすべて〕と近似の印象で
やはり時代がこの種の癒しを求めているのか。
二人の主人公のうち
オーディションで今回の役を勝ち取ったと聞く『早瀬憩』は
演技の面では三歩も四歩も他の出演者に劣る。
特に、十五歳にしては共感を持てぬほど幼い思考が表に出た時の
平板な表情は目を覆いたくなる。
もっとも、エピソード自体が、
波風は立っても、当事者間でいつの間にか和解していることの連続なので、
演出の成果と言えなくもないのかもしれない。
あくまでも、ふわっとした状態なのだ。
『新垣結衣』については、アップのシーンが多くあり、
ファンにとっては嬉しい画面の連続。
蟹股気味にどすどすとがさつに歩くのは、
本作の中だけの設定なのだよねぇ。と
要らぬ心配をしながら。
原作の空気感の表現が難しいのを痛感しました
何か全体的に暗いんですよね、起伏が少ないのは仕方がないとは思いますが
もうちょっと皆明るくて、それでも色々問題を抱えていて、分かち合いながらお互いを理解していくような空気感が原作にはあったように思いますが、それを表現するのは非常に難しいんだなと感じた映画でした。
朝さんの役者さんが一番出演時間が長かったと思いますが、笑顔が少ないというか、表情に乏しい感じがあったので、それも要因かもしれません。決して下手ではないですが
個人的には瀬戸さんや染谷さんの演技や役柄がとても良く、いいアクセントになっているように感じました
将来が楽しみな若手女優3人
朝役の早瀬憩。オーディションで選ばれただけあって、まあ上手い。どこかで見たことがあると思ったら、『ブラッシュアップライフ』に出演していた。
早瀬憩だけじゃなく、親友役の小宮山莉渚、秀才役の伊礼姫奈、3人とも役に同化していて、この3人が絡むシーンはお気に入り。
人間関係が不得意の小説家である高代槙生をガッキーが演じているんだけど、こちらも負けてはいない。相手の気持ちが理解できないというタイプではなく、理解するのが面倒臭い。コミュ障と誤解されそうな小説家になりきっている。
ちょっと残念なのは、過剰な心象表現がカットインされていること。原作にあったのかもしれないが、この子達の演技力があれば、顔の表情だけで十分だと思う。観客の汲み取る力をもっと信じてほしいと思うところでございます。
相手を尊重することって大事
一緒に暮らすことになった姪に対して、上から目線ではなく、対等に向き合うことで関係性が変わって行く過程がよかった。
朝を演じた子、子供っぽい顔をする時と少し大人ぶった表情をする時があって、凄くよかった。
悪人のいない穏やかな作品だ。
変わり者キャラが、あまりにハマるガッキー‼️
美人女優という縛りから、解放されて新しい道を開く新垣結衣から目が離せない‼️
変人の30代独身女性をこれだけリアルに見せるガッキーの存在感。
《媚を売らない女》の代名詞になって来ている。
「正欲」での美人女優からの変身とその演技の現代的なセンスに
脱帽と驚きと称賛を覚えましたが、
この少女小説作家・高代槙生(たかしろ・まきお)の性格と個性も秀逸。
髪はボサボサ・洋服はブカブカをスカートをぞろぞろ引きずって丸メガネ。
もう美人女優を返上したような潔さ。
もう新垣結衣には色気も美貌もセンスある洋服も、
憧れのライフスタイルも関係ないのだ。
(凄いね!!心から尊敬します)
《ストーリー》
突然の交通事故で両親を失った15歳の朝(早瀬憩)。
祖母は地方で体調に自信がなくて、親戚をたらい回しにされそうになる朝。
槙生は発作的に朝を「家においで!!絶対に踏みにじらないから・・・」
と、引き取る。
ズボラで足の踏み場もないマンションの部屋。
でも朝は段々に槙生に興味を持ち、ぎこちなくギクシャクしながらも
慣れて行く。
ちょっとエピソードのひとつひとつが地味でインパクトがない。
メリハリがないのだ。新垣結衣の生気のなさに比較して、
朝の早瀬憩は何気に可愛くて可愛くて、たまらなくなる。
子供っぽいのにオマセで質問攻め。
槙生が死んだ姉を「大嫌い!!」と吐き捨てて、
絶対に訂正しない。
朝にすれば誰よりも好きな「ママ」を、【嫌いで許せないなんて】
それって《何があったの2人に一体!?って思うよね》
槙生はこじらせ女子の変わり者。
でも朝に責任を持つ。
まだ愛してなくても、心の隅でもう大事に思っているのだ!!
小説や漫画の中で女たち、そして家族の形が確実に変化している。
新垣結衣ともども、見守っていきたい。
演技が噛み合ってない
役者の皆さん演技がかみ合ってなく、さらには役になり切れてないため、バラバラに演技しているようにしか見えませんでした。本作に登場する役者さんは殆ど見たことない方ばかりなので、演技が下手なのか、演技力の差で噛み合っていないのか、演出や脚本が悪いのか原因は分かりませんが、とにかく作り物感が強くて全然物語に入っていけませんでした。さらには主人公の少女に魅力を感じることも出来ず、不自然な演技を見続ける139分でした。
朝はかならず来る
朝の、不意にポツンとなる寂しい感情がもの凄く伝わってきて刺さる。朝を演じた早瀬さんの表現力よ!
昨今、多様性と言われ過ぎてる気もするけれど、皆んな個性や特性があって、それが良い。
“朝”と名付けたその理由がまた、朝が自分を形成する一つの要素な気がしました。
ピアノの音楽がとても心地よい、やんわりと沁みてくる作品でした。
今日はもう餃子とビールの気分です♩
いい関係
スローなのに長く感じない、優しい映画でした。
近すぎず、遠すぎず、好きになれるか分からないって言うけど、偽善感のないナイスなガッキー叔母でした。
早瀬さん、これからドンドン露出など伸びるでしょう。
穏やかな映画
終始穏やかな雰囲気の割に…
姉と絶縁したまま死別
嫌いな姉の子と同居
元彼との平和な時間
両親が事故でなくなったが
割と落ち着いていた娘
まだまだ色々疑問がありますが…
話し方、伝え方
伝えるタイミング等々工夫すれば
人生は変えられると言う?
いえいえ
そんな簡単な話では無いと思いますが
人間が未熟な私は
内容の無いレビューになりました。
是非映画館に行って見てください
叔母のこだわりと答えのない変化
2024年。瀬田なつき監督。交通事故で両親を失った中学卒業を控えた少女と、その死んだ母親の妹で引きこもり気味の小説家の女性。それまで疎遠だった姪と叔母が同居することから起こるすれ違いや助け合いの様子を丁寧に描く物語。
中学から高校へという思春期まっただなかの少女の微妙な心情変化に焦点が当たっており、作中しばしば「私は変わらない」と言明するため、突然15歳の少女と同居するようになった小説家の、姉(つまり少女の母親)へのこわばった感情の変化がわかりにくい。つまり、少女とのふれあいによって気持ちが解けていく(解放されていく)というわかりやすい物語ではない。それは物書き特有のこだわり(原作者自身の実体験)に通じている面があるかもしれないと思ったりする。自分の原体験を否定しても書き続けられる物書きはそういないので。
その反面、少女の微細な変化は丁寧に描かれている。叔母との関係だけでなく、中学からの友人との関係や高校になってからの友人との関係も。歌を歌ったり、くるくるとダンスしたりする姿に変化する少女の存在の核のようなものが表現されている。ただ、少女をめぐる問題や課題も決してわかりやすく解決するわけではなく、少しずつ変化しながらも解決しないまま継続していく。
大きな事件は全く起こらない、その意味では淡々と平坦な物語を丁寧に描いているのだが、決まった解決にたどりつかないことの気持ちよさのような作品の魅力を形づくっているようだ。
コミック誌「FEEL YOUNG」で2017年から2023年まで連...
コミック誌「FEEL YOUNG」で2017年から2023年まで連載されたヤマシタトモコの同名漫画を映画化し、人見知りな女性小説家と人懐っこい姪の奇妙な共同生活を描いたヒューマンドラマ。
新垣結衣が槙生役、オーディションで抜てきされた新人・早瀬憩が朝役でダブル主演を務め、槙生の友人・醍醐を夏帆、元恋人・笠町を瀬戸康史、朝の親友・楢󠄀えみりを小宮山莉渚がそれぞれ演じる。監督・脚本は瀬田なつき。
盥回しは無しだ!
いい映画だと思うのですよ。
いい映画だと思うのですが、何かちょっと中途半端感が残ってしまいました。
原作は知りませんが、原作を知っていれば理解出来たのでしょうね。
でも、映像にするなら、原作を知らなくても表現したい事を見る側にもっと良く伝える工夫はして欲しいと思ったのでした。
姉を嫌う妹の事、親を亡くした娘、また二人のそれぞれの友人達の事など、様々考えさせる事柄だと思うのですが、どれも表現が半端で、あれは何を言いたかったんだろうと考える事が多かったです。今も良く分かっていませんが。
演者さん達は皆さんとても素敵でした。新垣結衣ちゃんも難しい役を良くこなしていたと思います。
そして朝ちゃん役の子も良かったですね。まだ子供なんだけど、子供じゃない。柔らかい難しい年頃の子の気持ちを良く演じてましたね。もっとも役と同じような年齢なんでしょうが。
題材としてはとても面白いし、好きなタイプの作品でした。
新しい家族の形を描いた、いい映画を見ました
ガッキーの選択に見違いはないという感じで、コミ障でありつつ子どもを...
ガッキーの選択に見違いはないという感じで、コミ障でありつつ子どもをリスペクトする素敵な大人の役は見事だった。お姉さんのガッキーへの振る舞いはひどすぎるのに、あんなに素敵な娘がのびのびと育っているところに、原作の矛盾?を感じた。瀬戸さんも夏帆さんも、ガッキーの周りも素晴らしいし、話としては、朝の周りの女の子たちとの話だったのも素敵だった。空気感やセリフがとてもいい。いまいちお姉さんの部分が大事なのにわかりにくすぎるのが難点だけど。
新しい朝が来た‼️❓
両親が死んでどんな不幸が待ち受けているのかと思いきや、なかなか爽やかな高校生活。
ヒロインや周りの女子高生は見かけだけで無く生き方もとてもチャーミング。
人間関係は難しいことも多いけど、それも含めてとても素晴らしい。
新垣結衣も拗らせ女子だけど新境地を見せてくれて新鮮でした。
なんだかんだで、みんな思いやりが半端ない。
脚本も良いんでしょうね、何気無い会話だけでも萌えます。
どん底からでも、人と人は寄り添いながら、明るく前向きに生きていく、ありがとうございました😭😊良い映画でした🎞️🎟️🎬
余白だらけ
でしたね、原作もこんな感じなのか? 姉妹の確執ははっきりと説明が無く、病気、第三者の介在も匂わせ程度で想像すら難しい。でも今作に関してはそれが効果を上げていて作品の雰囲気を出していた。
ちょっとちんちくりんだけど人懐こいヒロインに萌え〜新垣さんは予告篇で、気のない気恥ずかしい「いってらっしゃーい」を見た時からピッタリと思ってました。夏帆、瀬戸康史、染谷さんもハマリ役でした。
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