違国日記のレビュー・感想・評価
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多分充分アイシテル
原作未読
大きな事件はこの物語の発端となる事故だけ
あとはシアター内で心地よい時間が流れて行きます
「私は決してあなたを踏みにじらない」が刺さります(実際は難しいけど)
(個人的改変🙇♂️)
冒頭の2人が一緒に暮らすことになるまでの場面は全部カットしてマキオさんか朝さんのナレーションで説明するのはどうでしょう
上映時間も10分は短縮できそうだし、気分悪くなる会話も聞かずに済むし
(おまけ)
あの餃子は美味しそうですがマネするにはハードルが高そうです
生々しい
特別大きな盛り上がりや難解な設定はなく悲しすぎたりしない映画
メインではありませんが学生時代の将来への不安やキラキラした理想、学校の友達との関係なども描かれており、生々しくて少し苦しくなるとこもありました笑
映画というよりも深夜ドラマの雰囲気を感じました、1人映画がお好きな方におすすめです
押し付けられる「普通」への抗い。「普通」からの解放を見る作品
科学的根拠も現代社会が築き上げてきた道徳的正しさもない、単に社会構造に影響を受けただけの「普通」を無意識に押し付ける人々。
人と人との関係を「親子」、「親友」、「恋人」、「友達」などという言葉で定義し、当てはまっているのが「普通」。
でも、人間関係は無数のバターンと無段階のグラデーションでできているという現実を認識できる人からすると、関係性の単純な定義と、定義への当てはめはクソみたいな同調圧力以外の何物でもないことを作品を通じて感じさせられます。
憎しみの対象である姉の事故死により残された姪御と主人公の血のつながらない家族(親子)関係の形成過程が物語の中心です。
単に主要な出演者が同じということに加えて、「普通」との戦いというテーマの観点で、約半年前に公開された新垣結衣出演作「正欲」とつながっているなという感覚が芽生えました。
さらに、黒人系俳優や白班の俳優を高校生役として配置しているけれども、肌の色にまつわるエピソードが出てこないところには好感が持てました。それも含めて普通だろ、という作品制作側の意志を感じました。
思ったよりもあっさり
「大嫌いな姉が死んだ」って言うから、姉妹の確執が中盤くらいまで影響するかと思いきや、思っていたよりもあっさり打ち解けた感があったし、槙生もコミュ症のやさぐれキャラかと思っていたら、さほど面倒くさい人でもなかった。
病院通いの話や2人の回想、幻聴からお姉さんは、なんでもナチュラルに思ったことを言って傷つけてしまう病なのかなぁ?
槙生ちゃんと呼んではいるから、悪気があるわけでは無さそうと思ったものの結局は分からずじまい。
映画では端折られてるだけなのか?
朝の高校生活は爽やかに充実してそうだし、友達関係も悪くなさそう。むしろ廊下で会った時のえみりのワナビー感の方が心配になったくらい。
139分だけど、特に長いとも感じなかった。
少しばかり消化不良な部分がありつつも、全体的に柔らかく優しい映画だと思う。
とにかく素晴らしい
特に泣き所があるわけでもなく、強いメッセージ性や言葉があるわけでもなく、特別なことは何もないけど、ものすごく引き込まれる。
人生に小さな変化を与えたほんの小さなきっかけにも、他者の思い遣りや優しさがあるという、当たり前だけど大切なこと思い出させてくれる作品です。
タイトルに惹かれて。
原作があるのを知らずに観ました。
両親を事故で亡くした朝が、直後にも関わらず
感情を露わにすることもなく、周囲の大人の心無い
言葉に心を痛めるシーンだけで、何の思いも疑問もなく
新垣結衣さん演ずる槙生と暮らすことになるが
悲しみの感情の動きが映画的に描かれることが少ないので、
少し戸惑いました。これが狙いだったのかな。
朝や、槙生が一人で映し出されるシーンがあるけど。
でも、エンディングの描き方は良かった。
そばに誰か一人でも居てくれたらそれでいいってことかな。
それにしてもスクリーンの中の新垣結衣さんを初めて観たけど、
TVよりも映画向きかも。とてもスクリーン映えするし。
どうして日本映画って、誰かが亡くなったり、病気になったり
しないと、ストーリーが展開しない映画ばっかりなの。
臼に水を入れて皿を敷く。
原作読者かつ、主演が新垣結衣という事で…まぉ、一応観ておきましょうと。
新垣結衣の槙生ちゃん、良かったです。
ファンと言うには烏滸がましいけど、顔が圧倒的に好みだったのですが、「高大槙生」にしては可愛らしいキャスティングでは…?と、思ってたけど。
カッコイイ新垣結衣だった。
ただ、原作完読者の視点で言えば「あぁ、このエピソードはアレか…」とは思うものの、槙生と朝の生活の中でのグラフの山の上澄みを掬ったような…エモいわねーみたいな…そんな気持ちで観終わりました。
まぁ、2時間半だしなぁ…。
何か、何処か…もうちょっと視点を絞って深堀りしてたら感情が波立つ事もあったかもしれない。
物足りない気持ち。
特筆すべきことはない、悪人が誰も出てこない普通の日常
多様性社会における人間の、人間関係のあり方をデフォルメすることなく、ナチュラルに画いている作品。
周りは変り、移ろうのだろうけど、変われない、変わりたくない自分の不安や焦燥感が体現されています。
原作ファンとしては非常にがっかり
原作もキャストも良いのに、脚本で台無しにしている印象。
原作のエピソードを中途半端につまみ過ぎているせいで
何の意図で入れてるのか謎なシーンが多く、
間延びしてテーマの一貫性みたいなものが失われている。
大事なセリフや仕草が変更されていたり、
あらすじが変えられていたりと
特に原作に忠実というわけでもないので、
もっとエピソードは少なくていいから
まきおや朝の心情の変化を丁寧に描いてほしかった。
原作での二人の関係性が大好きだっただけに
チープにまとめられてしまいがっかり。
映画よりドラマ向けの作品なのだろうなとは思うが
それにしたってひどかった。
原作を知らない知人と観たが、
「優しい映画だったが面白くはない」とのこと。
空気感は終始穏やかだし、主演の二人は
文句なしに可愛いです。
ガッキーを大きいスクリーンで観たい人にはおすすめ。
サル、サル、サル〜 早瀬憩のサルっぽさが炸裂する愛おしいフィルム。原作漫画は読まなくても大丈夫だけど世界観を確かに受け止めるためには読んだほうが良いかも。
原作は54話ありネームがとても多い。基本的には会話劇。登場人物もそれなりにいるし独特の世界観がある。どのように映画化するのだろうと思っていたがカットするところは思い切ってカットし、設定も若干変えて、でも大事なポイントは残して、と実に上手い脚色がされていた。
原作は槙生視点であって生活に入り込んできたいわば異物として朝を捉えている。モノローグが多く全面で槙生ワールドが展開する。一方で映画は、これは結果かもしれないが、槙生の出番はやや少なく、朝中心の展開となっているようにみえる。15歳の少女としてはやや幼く、朝はよく寝る、よく食べる、よく動く。これを早瀬憩が全力で演じており全般としておサルっぽいのである。
朝は感情表現が上手にできない。というか未熟と混乱によって悲しみや寂しさ、怒りといった感情を導き出される機能がうまく働いていない。同じ15歳でももっと大人びた子はパフォーマンスとして涙の一つも流すことができるのだろうが、そのような器用な子でもない。
でも普段がサルっぽいだけに、かえって、心細さ、頼りたいけど頼れない迷いがチラチラとみえとても痛々しく愛おしい。この感じを圧倒的に早瀬憩が表現していて素晴らしい。
原作も映画も、人と人の距離の取り方、寄り添い方について語っている。親子であっても兄弟姉妹であっても夫婦であっても恋人同士であっても、人と人は別々、他人であるので、これは絶対という接し方はない。そこに一方通行の思い込みや押し付けがあるとそれぞれが傷つくこととなる。でもお互いを尊重することによって、槙生と朝のように、年が離れていても、境遇が全く違っていても、寄り添う、そしてひょっとして愛し愛される関係をつくることができるのではということなのだろう。
最後に、えみりの設定について。何でこの映画にわざわざLGBTについての言及が入ってくるのか不自然である、最近の映画ではそういった約束ごとがあるのか、という感想があったので以下の通り付け加える。
「違国日記」で、性指向は、主役である朝と準主役であるえみりの連帯を描写するにあたって非常に大事な設定であるので、映画でも取り上げるのは当然である。ただし当該感想に対するレスポンスとしては、森本千世が受けた進学についての女性差別も含め、それは「今ここにある私たちの問題」であるからというのがふさわしいだろう。「世界中で自分たちに関係のないことなどはない」というのは原作の中での森本千世の発言である(映画ではこのセリフはなかった)。
「触れられたくない所」の描写が良い
原作未読。
起承転結がはっきりしてる映画や大どんでん返しが好きな人には向かない、繊細な感情の機微や日常の不安感みたいなのを丁寧に描いた作品だと思う。あの予告を見てどんでん返しを想像する人もいないとは思いますが。
カットされてる原作エピ沢山あると思うので、強いこだわりがあるならオススメしませんが、あのこうなんというか、心の柔らかい所をギスギス突っ込んで引っ掻き回していく感じがちゃんと実写にも現れていて個人的には良かったです。
全体的に「ちょっとだけ心に引っ掛かる」感情が丁寧に描かれていてそれがエグみでもあり良さでありヤマシタトモコ〜!ってなりました。
一瞬トップスがぐちゃぐちゃになってたまま話が進みかけてて直せや!と思ったら次のカットから直ってたのはどうかな?と思ったけど、まあでも気になったのはそれくらい。
スタッフロール短くてびっくりしました。でも全然良かった。心のやわこい所を引っ掻き回されるのが好きなら見てほしい。
個人的に満足度高かったです。見れて良かった。
惜しいあと少し足りない生煮え感
男前の女小説家と両親を事故でなくした姪っ子が同居する話。
両親を唐突に失い女子中学生が失ったはずの普段の生活に縋ろうとするけど、縋り続けられない描写、失ったものを受けめきれない姪っ子が高校生活を続ける機微の描写は良かった。
そういう機微の問題に苦しむ女子高生と男前の女小説家の対比は良かった。
ただそれで結局何を言いたいのかがまとまりきれてないように感じた。
漫画原作で尺が足りないのか、それとも映画のラストが漫画の途中で終わってるのかは分からなかったが、それでも生煮え感は否めなかった。
天真爛漫
朝役の早瀬憩良かったですね
今後の活躍に期待したいなあ
おば役の新垣結衣もこういうコミュ障役ピッタリで
正反対の二人の関係性がとてもいい
何がってわけではないけど、空気感が心地よい
そんな映画でした
友人の夏帆、瀬戸康史、えみりちゃんとかもgood
後味の良い映画を観たい方はぜひ
空気感がとても好み
星5個つけさせていただきました。どこが良かったのかは言葉にするのは難しいのですが、作品全体に流れる空気感がとても好みでした。
押し付けがましくないのに心に響くセリフの数々、そして登場人物同士の距離感や演出や音楽の匙加減もとても心地好い。
原作は知りませんが、キャスティングも全員良かったように思えました。槙生役の新垣結衣さんがかなりハマっていましたし、朝役の子もいい子を発掘したなぁ~。
朝は必ず来る、新しく、美しい
目の前で両親を事故で亡くした15歳の少女、朝(あさ)
朝の母の妹、つまり叔母にあたる、小説家である槙生(まきお)。
槙生は姉のことを嫌い、家族とも疎遠になっていた。
そんな二人が一緒に暮らすことになるが、性格は対称的。
理解し合えないながらも、日を重ねていくうちに、親子とはまた違った、
関係性を築いていく。
朝の母は朝から見てどんな人だったのか、
槙生の姉は槙生から見てどんな人だったのか。
両者の視点からの対比。
また、二人を取り囲む、女性の友人たちとの関係。
大人の女性友だち、女子高生の友だち、そして年齢差を超えた、
大人と女子高生の友だち関係。
面白い描写であった。
朝を演じた早瀬憩さん、新人さんなの?
人懐っこい性格や感情表現、セリフの言い回し、多感な年ごろの女子高生を
うまく演じていました。なんともかわいらしい。
槙生を演じたのはガッキー、小説家だけど、家事はダメダメ、
髪はぼさぼさ、服装も無頓着、がさつな女性な役柄。
ホントは主人公なのかもしれないけど、この映画は朝に持っていかれた感も。
周りの友人には瀬戸康史さんや夏帆さん、
私の好きな染谷将大さんはもっと出番がほしかった笑
でも・・・結局、槙生の姉、朝の母は結局槙生をどう思っていたのか、
そして娘が高校卒業のタイミングで何を伝えたかったのか。
最後まで知りたかったような気もする。。
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