「かけがえのない友達との出会い」違国日記 アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
かけがえのない友達との出会い
うちの娘も高校生の時、部活は軽音部を選びしかもベースだった。初めて楽器屋でベースを買ってあげた事や学祭の時は教室でのミニライブを見たことなどを、今でもよく覚えている。音楽は高校だけで終えたが、その頃の軽音部の友達とは今でもたまに会ってるという。
朝の友達たちとのエピソード(えみりのカミングアウト、森本千世の憤り、三森ちゃんのギターテク等)は映画の中でさりげなく紡がれていたが、充分にいい感じのアクセントになっていた。
きっと、卒業しても大人になっても朝とつるんでいくんだろうなぁ、。と思います。
冒頭、事故で両親を失い茫然自失している朝は、葬儀で親戚たちの心無い言葉が耳をかすめ、たらい(盥)って漢字はどう書くのかと呟く。そこで槙生は「うちにくればいい」「あなたを愛せるかどうかはわからない。でも私は、決してあなたを踏みにじらない」と言う。あとで友人には勢いで言ってしまったと話していたが、後悔など微塵もない。
その後、淡々と流れていく槙生と朝の共同生活と様々なやりとりが、全編にわたり。動いていくがそのすべてが観る人に心地よい風を送ってくれました。
いつまで一緒に暮らしていけるかは分かりませんが、ほぼ親子の親友のような関係で2人はこれから先も生きていくと思います。
ガッキーはいい役者になりました。新人の早瀬憩さんもとってもいいです。
続編があってもいい映画かと思います。期待しています。
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