「相手を心配するっていいな…」違国日記 あっこさんの映画レビュー(感想・評価)
相手を心配するっていいな…
子どもとの距離、母親との距離、同僚との距離… 人間関係って距離が大切だと思う。
この映画を見て、一番気に入ったところは、アサが学校から飛び出し、なかなか家に帰れなかった時、マキオちゃんが、外で待っていたところ。
「決してあなたを踏みにじらない」とは、ともすると距離が離れすぎることがある。「踏みにじらないこと」と「関心が薄くなること」は同義ではない。「あなたを尊重しています」「自由な関係でいよう」といいながら、心配したり相手に関する責任をもったりするのを、サボっていることがある。この私がそうだ。
心配して待つっていいなと思った。相手がいない時に、相手を思うっていいな。「余計なお世話」と言われがちだけれど、私も言いがちだけれど。相手がどんな気持ちだったかを知る、私がどんな気持ちだったかをわかるように伝える、このめんどくさいやりとりが、お互いの心をあっためてくれるし、時間が経っても、ずっとあたたかい。
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