「原作のセリフやエピソードのチョイス」違国日記 さくさんの映画レビュー(感想・評価)
原作のセリフやエピソードのチョイス
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原作が好きです。映画化となると原作に忠実にとはなかなか難しい事も承知していますが、槙生の大切なセリフがカットされているのが勿体なくて。
「この先、誰があなたに何を言って誰が何を言わなかったか... いつかあなたの灯台になる」の部分と「あなたは15歳の子供はこんな醜悪な場にふさわしくない 少なくとも私はそれを知っている もっと美しいものを受けるに値する」の部分は言わせてくれないと意図が伝わらない。砂漠もそう。
あと、おばあちゃんが朝に遺体の確認させた所を槙生と行かせるとか、事故現場に行くのとか、そうじゃないと思う。
笠町だってもっと槙生の立場や気持ちを尊重する人なのに、日記の事を喋ったり、サイン会でみんなの前でプライベートな誘いをしたり残念!
何よりも槙生が朝に、朝の母である姉の悪い思い出や恨みは話さないという主義を貫くのに、映画では終盤どんどんぶちまけちゃう。凄く残念。
キャストで個人的に槙生のイメージは富永愛さんとかりょうさんだったけど、あの可愛いガッキーが目や表情が槙生で良かった。キャストや絵はきちんとしてて綺麗で良いのに、セリフやエピソードの拾い方だと思う。
朝の歌は子供らしくて可愛かったけど、そこはもっと歌ウマな感じに仕上げて欲しかった。
原作を読んだから伝わる物もあったので、原作未読でももっと伝わるように出来たのでは?とも思う。
2時間にまとめるにしても、削るところと残す所のチョイスが残念な感じがしちゃうのは、私が原作を好きだからだろうか。
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