「許せない」違国日記 みずさんの映画レビュー(感想・評価)
許せない
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原作厨なので予め言っておくと、全く満足していません。
原作の中にある優しい言葉のほとんどがカットされていて、カットされていないとしても何故か違う意味になっていたりして、それだけで途中から観る気が失せた。
なので、原作未読の方が観ても面白い作品なのかどうか客観的には言えない。
ここのレビューを見る限りは高評価らしい。
えみりと喧嘩をした朝が仲直りを躊躇って、それでも自分から電話をかけたのは、槙生がダイゴとの学生時代のエピソードを話し、自分のことを十なん歳から知っている人がいることは時々とても必要だったと、そんな言葉をかけたから。
えみりの話を朝がほとんど難なく受け入れられたのは、槙生との言い合いを経て「人が何に傷つくかはその人が決めることだ」と学んだから。ジュノさんと出会ったから。
こんなにもいいシーンやいい言葉をカットして無理やり二時間に収めるなら、収めなくていいから連続ドラマでやってほしかった。
キャストさんは皆さんとても素敵でした。新垣さんのクールな役柄は個人的には新鮮だった。
ダイゴと包団を結成するシーン(原作通り)、三人で外を歩くシーン(映画オリジナル)はとても良かった。MVPは夏帆さんだと思う。
「話さないとフェアじゃないと思ったから(姉が嫌いなことを)話しただけで、悪口聞くもんじゃない」と原作の槙生は言ってるのに、映画の槙生はあっさり悪口を言っていて、そこが一番悲しかった。
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