悪魔の世代

劇場公開日:

解説

ソ連解体後のリトアニアを舞台に、腐敗した地方政権の闇を描いたクライムスリラー。

引退間際の警察局長ギンタスは、市長選挙への出馬を決意する。そんな中、ギンタスのかつての仲間であるソ連時代の元秘密活動員たちが次々と変死。ギンタスは正義感あふれる若き捜査官シモナスとともに捜査に乗り出すが、価値観の違いから衝突ばかりしてしまう。やがて、地元の政治家たちによって隠蔽されていた過去の恐ろしい事件が浮かびあがる。

新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2023/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2023」(23年7月14日~8月10日、新宿シネマカリテ)上映作品。

2021年製作/114分/R15+/リトアニア
原題または英題:The Generation of Evil
配給:ハーク
劇場公開日:2023年7月16日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0自分より強い奴なら?

2023年12月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

コードネーム通りがエグい、あんなやり方有るんだ...
家族はバラバラだけどおかんと息子ちゃんは優秀 否、息子ちゃんは末恐ろしいと言った方が正しいか
主人公クズっぽいけど最後まで誰か分からず面白かった 最初のエピソードがちゃんと効いているのですね

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ゆう

4.5どうやってここまで来た⁉

2023年8月10日
Androidアプリから投稿

怖い

警察署長を引退し、市長選に出馬表明をした主人公ギンタス。しかしその後、彼と深い関わりのある人物が次々と変死していき…といった物語。

検事の奥さんと秘密の関係を持っていたり、息子と学校への対応だったり…で、あまり綺麗な人間とはいえないギンタス。

真犯人がわからずとも、状況的にそりゃあ捜査してほしく無いでしょうね。

その捜査を進める若者のシナモスも登場し、反発し合いながらも犯人を探す2人だったが…。

内容としては、重厚なクライムサスペンスであり、ミステリー要素もふんだんに盛り込まれワタクシ好みの作品‼

謎や相関も複雑すぎず、しかし単純すぎず、登場人物達が抱える1990年代晩年ソ連の陰謀を垣間見せながらストーリーが進んでいく。

処罰はこちら側の正当化…ダメですが深いですね。

まぁ犯人はコイツだろ〜、なんて思った所から二転三転。時折ギンタスを見つめる怪しい影、度重なるミスリードも相まって画面から目が離せない。

そして明かされる真相。そこだったのね。

今年はカリコレあまり観れなかったけど、相変わらず良作が多かったし、最終日にとんでもない掘り出し物に出逢ってしまった、といった印象。

みんな悪い奴らばっかり。でもこういう奴らが上に行くのが世の常なのかな。そして娘さん可哀想過ぎ。また嘘をつかせる…なんて言うのは、過去の全てを知っているってことなのかな。

理不尽や不条理に溢れつつも、止まらぬ展開に胸が熱くなるような傑作だった。

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MAR

3.5誘導

2023年7月16日
Androidアプリから投稿

怖い

興奮

地方の町の警察署長の旧友である検事が謎の死を遂げて巻き起こる話。

55歳の誕生日パーティの席で市長選に立候補すると署長が公表した裏側で、自宅で検事が頭を吹っ飛ばして死んでいるのが見つかって…。

あらすじ紹介には腐敗した地方政権の闇がなんちゃら書かれているけれど、そんな難しいことは考えなくて良くて、自殺と思われたが殺されていた検事、そして犯人に翻弄される署長とその過去と、と言うなかなか上質なサスペンスですね。

検事局からやってきた切れ者な男と、仕事は出来るのだろうけれど激情的だし後ろめたいところもある署長が謎を追って行く展開で、1990年の話しをちょこちょこ差し込みつつみせていくのも効果的。

最後はちょっと後出し感と結構なご都合主義もあったし、市長のラザがどんどんポンコツで鈍くなっていくのは少し惜しかったけど、とても面白かった。

で、旧紙幣の1ルーブルは何だった?

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Bacchus