「当たり前の事だが、彼はアーティストだ。」クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
当たり前の事だが、彼はアーティストだ。
彼の構想で脚本が、鉛筆で書き上がるようだ。
それがスケッチで、
それを読んだだけで出演者は出演したいと熱望するのだからビックリしてしまう。
そして、その仕上げが撮影現場で出演者と共同で即興を交えながら、監督自ら出演しながら完成されていくのだから画面に自ずと熱量と迫力がほと走ること間違いない。
絵コンテするほど自己の固定イメージに固執していないのだろう。
撮影関係者がファミリーとして一体となって創作されるようだ。
現場主義、現実主義、現物主義のアナグロ世代なのだろうか?
まだ、60歳!
引退まで少なくとも五作は頑張って欲しい。
映画は、
30年も前の撮影記憶を楽しく語る俳優の愉しげな色々な作品との回想の場面のシンクロ画面が堪らない。
出演者の衝撃的な発言が当時の時代感覚を彷彿させる。
でも、残念ながら彼の作品の半分は観ていない。
ネットで穴埋めするしかないか!
その作品は、
デビュー前に脚本を手がけた「トゥルー・ロマンス」が93年にトニー・スコット監督、
「ナチュラル・ボーン・キラーズ」が94年にオリバー・ストーン監督により映画化。
自身監督2作目「パルプ・フィクション」(94)にはスターがこぞって出演し、カンヌ国際映画祭ではパルムドールを、アカデミー賞では脚本賞を受賞した。
以降、「ジャッキー・ブラウン」(97)、
「キル・ビル」2部作(03、04)など話題作を発表し、
「イングロリアス・バスターズ」(09)と
「ジャンゴ 繋がれざる者」(12)でもアカデミー脚本賞にノミネートされ、後者で2度目の受賞を果たした。
近年の監督・脚本作に「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(19)
この映画を観る前に、
今年の3月にパルプ·フィクションを観たばかりなので、
出演者の興奮した逸話話しがよく分かった。
同時上映している映画館もあるので、
作品を見てから本作を鑑賞することをお勧めします。
(o^^o)
奇才クエンティン・タランティーノの素顔を、
彼の作品の出演俳優たちが明かしたドキュメンタリー。
唯一無二の作風で世界中の映画ファンに支持され、
長編10作目を完成させたら映画監督を引退すると公言しているタランティーノ。
監督デビュー作「レザボア・ドッグス」から8作目の「ヘイトフル・エイト」までに出演したサミュエル・L・ジャクソン、ジェイミー・フォックス、ダイアン・クルーガーら俳優やスタッフたちが登場し、
「レザボア・ドッグス」の伝説の耳切りシーン誕生秘話、「パルプ・フィクション」のキャスティングの裏側、
「キル・ビル」撮影現場で起きた事故の真相、
そして盟友ティム・ロスが明かす引退後の計画など、
驚きのエピソードの数々がタブーなしで語られる。
リチャード・リンクレイター監督についてのドキュメンタリーも手がけたタラ・ウッドが監督を務めた。