クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男のレビュー・感想・評価
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ちゃんとキャリアを振り替えれるいい機会。
タランティーノ本人のコメントは一切貰いに行かず、監督作の出演者など関係者の証言で外堀を埋めていくドキュメンタリー。やっぱり不世出の映画作家であり、あまりにも独自の道を歩んできた人だけに、こういう形で筋道立てて振り返ってもらえると、いろいろ整理されてありがたい。あと興味のままに雑多に作品を作っているように見えて、筋の通ったキャリアであり、その上で変化、成長を遂げていることもわかって興味深い。
ただ、ウマ・サーマンの撮影中の怪我や、ハーヴェイ・ワインスタインのくだりなどの負の側面にも触れているのだが、分量的にも掘り下げとしても物足りなくは感じてしまう。踏み込もうとした形跡が感じ取れるだけに、もうちょっと欲張りたくなってしいまいますよ、観客としては。
知ってるようで知らないことが詰まったドキュメンタリー
本作ではタランティーノの8本の映画(このドキュメンタリーが制作された2019年時点で)を中心に、常連キャストへのインタビュー映像を通して興味の尽きない裏話を構築していく。決してアカデミックに掘り下げる内容ではないので小難しさは皆無。タランティーノ作品が好きな人なら誰もが同じ視点で「へえ!」とか「なるほど」と声を漏らしながら理解を深めることが可能だ。せっかく語られるエピソードをここでバラすわけにはいかないが、個人的には、長年のコラボレーターで今は亡き編集技師サリー・メンケとの深い友情にまつわる場面にとても胸打たれた。それにしても、これだけ豪華な面々によるインタビュー集でありながら、メインのタランティーノ本人にはいっさいマイクが向けられていないというドーナツ構造が面白い。その甲斐あって彼が主観で語るのではない、多くの関係者の側からのあくまで客観的で真実味の高いドキュメンタリーに仕上がっている。
実は兄弟
「レザボア・ドッグス」のブラウンと、「パルプ・フィクション」のヴィンセント・ベガは兄弟という設定。
この兄弟のスピンオフ作品は、結局は製作されないようだ。
Tシャツも買ったのに、、、
youtubeで着用して話しています。
どんな人物か分かった!次は作品を観たい。
CSで録画視聴。
タランティーノ作品は観たことがない。映画館でレザボア・ドックスを
観ようかと思ったが、満席で涙。
今回はドキュメントで我慢。
タランティーノはどんな人物か、作品の裏話など面白い内容だった。
今度、作品をじっくり観たい。まずはレザボア・ドックスを。
独特の世界観、唯一無二の作品づくり
タイトルの「映画に愛された男」というより
ホント「映画を愛した男」がピッタリですね。
根っからの映画・ドラマ好きで
そのためビデオ屋にいてたようなもの。
そんなタランティーノが私も好きです。
タランティーノ監督の作品はやっぱり観てしまいます。
独特の世界観、唯一無二の作品づくり
楽しんで映画を作っているのがスクリーンを通して分かります。
ただどうしても残念なことがワインスタインの愚行を見逃していたことか・・・
あの監督のように
クエンティン・タランティーノ監督のドキュメント。デビュー直前の友人や1作目から8作目までの出演者らのインタビューと、映画制作シーンや裏話を織り交ぜる。
驚くような話もあり、とても楽しめました。どの作品もおもしろいですが、「デス・プルーフ in グラインドハウス」は未だ観てません。9作目の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は、まだ公開前後のためで少ししか触れていません。その裏話も知りたいです。10作目をもって引退すると言う監督の、最後の作品にいやがうえでも期待が高まります。できれば宮崎駿監督のように撤回してほしい。
作品を見てなくても、ドキュメンタリーとして興味深い
タラちゃんの作品、大流血惨事シーンが苦手なので。
「レザボア」しか見ていないのだけど。
それでも一人の監督と作品たちの、歴史的記録として。
グイグイ見ました。
それに見ていないのに、作品は知ってました。
終盤で「それぞれの登場人物は、繋がっている」話。
これファンの方なら、たまらんだろうなあ。
改めて、「タランティーノ」という人物そのものが映画的で、面白すぎることが分かる一作
特定の人物を題材としたドキュメンタリー作品は、その多くが観るに十分値することは分かっているものの、時折鑑賞をためらいがちに…。というのも、劇映画のように話の筋が明確でないことがしばしばあり、そうなると今作品全体のどのあたりを観てるんだろう、と気になって、上映時間以上に時間を長く感じることがあるためです。また取り上げている人物に対して、様々な関係者が賛辞を並べる、という描写もちょっと辟易しがち…。
その点、本作はタランティーノ監督の作品を時系列順に並べる、という明確な構成となっていて、しかも作品の撮影風景をふんだんに盛り込んでいる上、関係者の証言がどれも本当に面白い!すでに鑑賞した作品であれば、あの場面はこうやって撮ったのか!とか、この映像にはこんな意味が!と驚くこと間違いないです。
未見の作品であっても、極度のタランティーノ嫌いでなければ(そもそもそんな人は本作を観ないでしょうが)、鑑賞後すぐに観たくなることもまた、請け合いです。
「映画の寵児」と多大な名声を獲得した彼の経歴に大きな影を落としている、元プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインとの関係についても取り上げている点も評価したいところ。もっとも本作で言及したことで、タランティーノ本人の不作為の責任を多少なりとも免じることができるか、といえばそれは別問題だけれども。
鑑賞動機:タラちゃん10割
タランティーノが好きかといえば、嫌いじゃないし観れば面白いんだけど、入れ込んでいるわけではない。…という半端なスタンスだし、タランティーノ監督作は半分しか観てないんだけど、面白かった。あくまでも周りに語らせるのが良かった。
ワインスタインについては、よく切り込んだというべきか、歯切れが悪いというべきかはわからない。Milamax作品追いかけてた身としては、非常に複雑ではあるが、はっきりしているのは、あのようなはあってはならないということだけ。
タランティーノの基本姿勢を(おそらく)正しく伝える上では、ゾーイ・ベルの存在が大きかったかも。
タランティーノの魅力を知る
世界中の映画ファンに支持され、長編10作目を完成させたら映画監督を引退すると公言しているタランティーノ監督のドキュメンタリー。監督デビュー作、レザボア・ドッグス、から8作目のヘイトフル・エイトまでに出演した俳優やスタッフたちが登場し、レザボア・ドッグスの耳切りシーンの秘話、パルプ・フィクションのキャスティングの裏側、キル・ビル撮影現場で起きた事故の真相、ティム・ロスが明かす引退後の計画など、エピソードの数々が語られるという作品。
本人が何か語るのではなく、いかにタランティーノ監督が魅力的なのかを関係者が語っていた。あんなに絶賛され、彼の魅力を語られたら、これまでの作品を観てみたいと思った。
何がR15+なのかはわからなかったが。
タランティーノと愉快な仲間たち
サブタイトルに違和感。
映画が寄ってきたわけじゃない、タラが映画を愛してるんです、今でもずっと。
はちゃめちゃなようで、実は綿密な計算があり、荒唐無稽なようでリアリティーがある。
絶妙なところでそれを感じさせるので、膨大な映画を見てきて目と耳、肌で感じたものを溜め込んで培ったものを消化して反映しているからだと思う。
ふつー人が真似しても上っ面だけになりそう。
タランティーノ大好きで彼と彼の映画をよく理解している良き仲間が、愛するタランティーノを語りまくった、本人のインタビューなしのドキュメンタリー。
おしゃべりなタラさん出演だと尺全部一人で喋り倒しそう。
一作ずつ本人が解説するドキュメンタリーがあってもいい。見ますよ。
ジョン・トラボルタにはオファーしなかったのか、または応じてくれなかったのか?
私は「パルプ・フィクション」がベスト。
あの佇まいでそんなことを!なクリストファー・ウォーケンが!
しかつめらしい顔で力説している内容があれだもんで、ひたすら笑いました。
そして、なぜか、もしかするとこういう人いるかもしれない、と思わせるリアリティーもあったりする。
次点が「ワンス・アポン~」です。
ワインスタインとの関係は避けられないところなので、そこはきっちり取り上げる。
多少言い訳っぽいけど、ビデオショップ勤務の兄ちゃんに映画を撮らせてくれ、その後も支えてくれた恩は半端なくあるのは事実なので、妥当な取り上げ方と思う。ミラマックスと決別した後、SONYとの「ワンス・アポン・ア・タイム~」のできが良く、(私のベスト2)、実はすでにワインスタインと組む必然性がなく、丁度よい別れの潮時になったかも。
ユマ・サーマンの件はその後どうなったのか? 係争中で多くは語れないのか?
作品全部が一つの世界だとは知らなかった。
ティム・ロスの「忘れてきちゃった写真」が見たかった。
「イングロリアス・バスターズ」の少女は、レア・セドゥだよね?
本当に残り1本なのでしょうか、この映画自体「残り1本」のプロモーションのような気もするけど、大嘘ついちゃったでも全然構わないのでもう少し作って欲しい。ようやく60歳なんだから映画監督としては「老害」になる年齢じゃないです。どこかのアニメ監督みたいに開き直ってください。
でも、残り一本に向けて、タランティーノ特集とかで9本全部見せる企画があったら歓迎。
「ヘイトフル・エイト」と「デス・プルーフ」未見なんです。
映画を愛した男 クエンティン・タランティーノ
(先ず言及しておきたいのは、タランティーノ作品履修済の人向けであること。作品の内容・結末に触れてもいるのでネタバレ回避したい人は要注意。私はこの映画の公開に際し、未鑑賞だったパルプフィクション再上映に行っておいてよかった。)
タランティーノほど映画を愛している男は居ないのではないか。彼の映画愛の強さ・大きさに満ちたドキュメンタリー・フィルムだった。
ビデオ屋の店員で映画オタクだった彼が、映画界のスターダムを一気に駆け上がっていった「ハリウッド・ドリーム」という言葉を体現するような人生だ。
そんな彼が25年来の友人との訣別することになる。ハーヴェイ・ワインスタイン事件だ。彼の経歴にも相当な傷が付いただろう。その後に撮った作品が「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」だという事に、映画の内容を思い返して改めて感動し、涙した。
最高だ。
本人が映画内では一切語ることなく、周囲の関係者が彼を評するのだが、同じ俳優やスタッフを採用し続けるなど仲間を大事にするタランティーノだからこそ、そうして愛されるのだろう。故に、友人との別れや仲間の事故には胸が痛い。
最後になるとタランティーノが公言している次回作が、楽しみである。でも、まだ公開されて欲しくないとも思う。もっと続けて欲しいからだ。しかし彼は10作目で引退するだろう。引き際を美しく潔く、彼が撮ってきた作品のエンディングのように。
Zed is dead, baby.
タランティーノ作品に関わった役者たちが彼とのエピソードや人柄を語るドキュメンタリー。作品を時系列で紹介しながら話が進むので非常にわかりやすい。レザボア・ドッグスでの黒いスーツは俳優たちの自前とか、別々の作品ながらキャラ設定に繋がりがあるとか、裏話にも発見があった(有名な話なのかもしらんけど)。
みんな大好きタランティーノで、礼賛はいいのだけど、撮影中の事故で後遺症が残ったというユマ・サーマンのインタビューはなし、ワインスタインとの関係性などもやや言い訳っぽい感じでモヤるわけだが、高学歴のエリートひしめく欧米の映画業界においてビデオ屋店員のシネフィルがメジャー監督になるというオタクの星っぷりに、つい点は甘くなる。
ディック・デイルのミザルーを聞けばパルプ・フィクションを思い出す体質なので(人によってはTAXiかも)、本作を観て久しぶりに観返したくなった。ロワイヤル・ウィズ・チーズ。
過去9作を振り返る
タランティーノ作品のスタッフと出演者たちのインタビュー集です。個人的には初めの2作「レザボア・ドッグス」と「パルプ・フィクション」がすごく好きで、以降の作品はそれなりにという感じなのですが、何作か見直してみたいと思いました。
女性へのリスペクト
いつもの映画館で
昼スタートなので休暇をとった
それくらい観たい一作だった
たまたま1stデーでラッキー
オラがタラ監督の存在を知ったのは
カンヌのパルプフィクションからだった
あと正月に実家に帰省していたとき
夜中にテレビでレザボアドッグスをやっていて
何気なく観始めたらやめられなくなった
マイケルマドセンの耳削ぎダンスは鮮烈
そうかスタートはMIRAMAXだったんだな
ワインスタインと一緒にのし上がったのかと
エンタメ業界ってなんだか大変だな
タラ監督の女性へのリスペクトっぷりを認識
そうだ 確かに強い女性が出てくる
ヘイトフルエイトで容赦なくぶん殴っていたのは
差別をしていないことの表れかも
黒人の扱い方にも共通項が
スティーブマックイーンとの比較とか
スパイクリーのエピソードも興味深い
オラはワンスアポンナタイムが一番好きなので
裏話を知りたい
布袋の新仁義なきのテーマがちょっと流れて嬉しかった
KILLBILLはあまり好きな作品ではないけど
ん あと1本なのか
(ここからは映画と無関係の備忘録)
映画の前に初めての献血
400mlしっかり献じた
映画が昼の回だったので
飲み物とお菓子で小腹を満たすことに成功
映画終了は13:45
恒例のベンチビールを県庁近くの公園で
炎天下ながら日陰は割と過ごしやすく
350ml×2
で献血のリカバリーのため
王将でレバニラ定食とギョーザ3個
いい休みだった~
タランティーノファン向け
初期タランティーノを支え続けてたローレンス・ベンダー単独インタビューが無いのはどういうことだ…
ワインシュタインのことを厚く取り扱い過ぎてない? 「オレ基本的に無関係なので」って強調し過ぎてるような印象を受ける。
とはいえ面白かった、レザボア・ドッグスの衣装はみんな私服だとか、知らないことも多かった。
ティム・ロスが忘れた写真を見たかったのと、ジェイミー・フォックスが真似たスパイク・リーが爆笑した
マドセンは言いたい放題で本当面白い
タランティーノのドキュメンタリー作品。
ゆかりのある人達のインタビューメインで、これが中々に興味深い。
タランティーノ本人が一歳出てこないのも良いですね。
これがまた、知っていたようで知らない事がいっぱい出てくるんですよ。
特にマイケル・マドセンは言いたい放題で本当面白い。
「レザボア」でのエピソード、スーツやブーツのエピソードなんかは最高でした。
あとティムロスの最後のインタビュー。タランティーノから着信がきた話が実に可愛らしいですよ。
タランティーノ好きには絶対おすすめですね。
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