劇場公開日 2023年7月8日

  • 予告編を見る

「ペーパーナイフ舐めてればマジックアワー」トゥ・クール・トゥ・キル 殺せない殺し屋 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ペーパーナイフ舐めてればマジックアワー

2023年7月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

三谷幸喜の脚本が好きでいろんな映画や舞台を観てきた。ここ数年の新作はあまり面白いと思えなかったりするが、今年リバイバル上演した「笑の大学」はさすがの面白さだった。で、本作。ノーマークだったが、「マジックアワー」のリメイクと知って観にきてしまった。
ただ、オリジナルに忠実なのは、役者に本物の殺し屋を演じさせるという設定くらい。あれ?こんな話だっけ?と思っていたのだが、途中からはオリジナルのことをあまり意識しないようにしてみた。
でも、無理矢理な設定を押し通すために、辻褄合わせがどんどん合わなくなっていく面白さがある。三谷幸喜っぽさはたしかに残っていた。最後の着地が今ひとつだったが十分楽しかった映画と言える。
オリジナルに沿っていたのがもう一つ。殺し屋を演じた売れない役者がペーパーナイフを舐め回すシーン。たしかにマジックアワーといえばこのシーンだよな。オリジナルからはかなり改変されていたが妙に納得してしまった。これが入っていればマジックアワーだよなと。

kenshuchu