「素材の無駄遣い 良いもの使ってるのに調理が下手の典型かと…」BAD LANDS バッド・ランズ 10Kasさんの映画レビュー(感想・評価)
素材の無駄遣い 良いもの使ってるのに調理が下手の典型かと…
原作は未読
安藤サクラ主演で気になっていたので視聴
まず、あらすじの紹介がマズかったのだろう
「…ネリとジョーがある日大金を手にしたことで命をねらわれる。」
この文を見たせいで、逃走系のクライムサスペンスだと先入観を持ってしまった。
序盤の特殊詐欺の実行と警察のマークから、入りが長いな…とダレてしまった。
いつ大金持って逃げるん?と
途中、あらすじ説明が間違ったパターンと認識し素直にストーリーに入り込むが
気になる点が多すぎて
言うならば、ダークだけどチープ
西成の雰囲気だとか特殊詐欺組織の構造だったり細かいとこのこだわりはわかる。
ただ、設定や伏線がまき散らす割に雑回収
関西弁もまぁ、映画用のちょっとくどいイントネーションは安藤サクラの演技力もあって、聞くには耐えれるレベル
佐竹刑事(吉原光夫)の関西弁がダメ
関西人はせっかちだけど、あの滑舌であんな速度でしゃべる人はおらん!!
もっそい綺麗な発音でスラスラ早いのが気持ち悪すぎた。
ネリの左耳が聞こえない設定を執拗に出す意味がない
警察の捜査、犯人特定の要素では効果あるが、左が全く聞こえなくても右が難聴でもないかぎり、普通の声は指向性音声でなく環境音・反響音なので聞こえるはずです。
ネリとジョーの血の繋がりのない姉弟、過去のこと
ネリが高城の実娘、胡屋の性奴隷秘書だったこと、またその回想シーン
小出しに絡めてくるもののスパイス・ソースには成りえず、分量・入れる順序などを間違えて味がぼんやりしてる
岡田准一は完全にゲスト出演だろうが江口のりこもなの?
警察署内のシーンでちょこちょこ出るものの大した出番はなく…
無駄遣いでしょ
味付けに統一性がないというか、出す順番やタイミングがバラバラなコース料理というか…
「おお」「あぁ」「うーん」という感情の抑揚がなく、終始冷めた感じの「…で?何」みたいな
出てる役者さん、話の素材、良いもの使ってるのに調理が下手の典型かと・・・。