カンダハル 突破せよのレビュー・感想・評価
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2時間ハラハラドキドキが途切れない良質スパイアクション
これだけドキドキできる映画はなかなかない。複雑な対立関係を最低限のセリフで説明する手際がよい。そして、無造作に見えて計算し尽くされた編集が素晴らしい。
あと、暗視スコープを使ったヘリとの戦闘シーンがめちゃくちゃ良かった。
家に帰るぞ
顔バレで絶体絶命に陥ったスパイ工作員✕通訳!我らがジェラルド・バトラー✕リック・ローマン・ウォー=『エンド・オブ・ステイツ』『グリーンランド』の信頼に足る男臭いコンビがまたもや贈る平均的なアクションスリラー!! 四方八方追手だらけの"三つ巴"モノの中、果たして彼らは無事たどり着けるのか?現代の戦争に勝ちはない、戦いは終わらない。仲間の犠牲の上に成り立つ帰路。だから、家に帰って何のために戦うのか確認するんだ。
カリーフ、ISI
イラン、アフガニスタン、タリバン
勝手に関連作品『13時間』『エネミー・ライン』『ラン・オールナイト』『クーデター』
ロストフライトよりかなり面白い
本作での主役のジェラルド・バトラーの戦闘能力MAXで屈強なキャラは健在で見ごたえがある。やっぱりこういう役じゃないとね。
さらには現代の戦争の正義感がうまく描かれていて面白い。
思い。
ジェラルド"無双"バトラーを久々に堪能しようと鼻息荒く飛び込みましたが、ウクライナやイスラエルの件(特にイスラエル)と深くリンクしていて、アクションを超えたヒューマンドラマを体感した気分でした。要所要所での"モー"の言葉にハッとさせられます。スパイアクション映画としてはコーディネーターの彼(ローマンだっけ?)が思いの外格好良くて素敵でした。
ヘルファイア…恐るべし‼
イランの核施設を破壊するも、捉えられた仲間の仲間が情報を渡してしまい…イランは勿論あらゆる周辺国のヤベェ奴らから逃げることになる男の物語。
お馴染み、バトラー氏のアクション作品ですね。
題材自体はシンプルに見えるが、敵の種類が多すぎて、今は一体誰と闘っているのやら⁉状態に。
ラスボスがそいつ?だったり、最後まで共にするパートナーは彼でもなく彼でもなくその人?みたいな印象もあったが、中東の複雑なお国事情も絡まり、激しいアクションも相まってとても面白かった。
そして、ワタクシこのテの作品でいつも思うのですが、核施設って爆破しちゃってよいの?
トップガンのときも思ったが、それこそ引火じゃないけど、とんでもない悲劇とかにならんのだろうか??
あんこのきっしり尻尾まで詰まった鯛焼きのように、本作はラストのギリギリまで、手に汗を握る逃亡劇が繰り広げられる、密度の濃いスパイアクション劇です。
ジェラルド・バトラー主演で、アメリカ国防情報局の職員ミッチェル・ラフォーチュンがアフガニスタン赴任時に体験した実話をベースに描いたアクション。
「エンド・オブ・ステイツ」「グリーンランド 地球最期の2日間」につづき、バトラーと3度目のタッグとなるリック・ローマン・ウォーが監督を務めます。
●ストーリー
MI6所属ながらCIAへレンタルされた工作員トム・ハリス(ジェラルド・バトラー)は、アフガニスタンの敵地深くで立ち往生していました。
任務自体は、イラン国内に潜入し、核開発施設の破壊工作に成功。その直後にCIAの内部告発が発生し、内部の機密情報が漏洩。全世界に所属工作員の正体が明かされてしまったのです。自分の正体と任務が露呈した彼は、即刻ミッションを中止し中東からの脱出を目指していたのです。
イランからトムが目指したのは、アフガニスタン南部のカンダハルにあるCIA基地。30時間後に離陸する英国SAS連隊の飛行機に乗らなければ、生き残るチャンスはありません。イランの精鋭集団・コッズ部隊のほか、パキスタン軍統合情報局(ISI)も絶好の「金づる」になりうるトムの捕獲に乗り出し、さらに、タリバンの息がかかったゲリラ、金次第で敵にも味方にもなるウォーロード率いるタジク人(イラン系)の軍閥など、トムの行く手にはさまざまな勢力が立ちはだかります。そして敵味方の入り乱れる壮絶な死闘へと追跡劇が繰り広げられるのでした。トムは、迫りくるエリート特殊部隊の執拗な追跡から逃げながら、アフガニスタン人の通訳(ナヴィド・ネガーバン)とともにカンダハールの脱出地点を目指します。無事カンダハルに辿り着くことができるのでしょうか?
●感想
あんこのきっしり尻尾まで詰まった鯛焼きのように、本作はラストのギリギリまで、手に汗を握る逃亡劇が繰り広げられる、密度の濃いスパイアクション劇です。
敵の攻撃は執拗で、各シーンにトムの絶体絶命となる追い詰められるシーンがありました。例えば逃亡開始直後に、敵戦闘ヘリに見つかり、乗ってきたトラックが破壊されてしまうシーン。運良くトラックから脱出したトムと通訳は、生身で戦闘ヘリと対決します。岩陰に身を寄せながら、戦闘ヘリを挑発して、至近距離に誘導するトムの戦い方は、迫力満点でした。
以前の作戦でトムと友人関係となっていたタジク人の軍閥に身を寄せたあと、ISに見つかりトムと通訳は捕まって、ISの砦に連れていかれます。
そのISの砦が対立するタリバンの襲撃を受けてゲートが突破され、ISの戦闘員が次々皆殺しにあってしまうのです。危機は拷問部屋に監禁されていたトムたちにも迫ってくるのでした。(このシーン、ネタバレしませんが、訳ありで助かります。)
この砦を巡る戦闘シーンも、爆破と銃撃が半端なく、大迫力でした。
そしてカンダハル基地のゲート直前で、エリート特殊部隊のカヒル(アリ・ファザル)に追いつかれてしまったトムたちは、そこで激しい銃撃戦をしているうちに、敵の軍用シープ50両に周りをすっかりかこまれてしまいます。一方脱出用の戦闘機は、予定の刻限が近づき。トムたちを見捨てて、飛び立つ準備を始めるのです。このラストのシーンは、喝采したくなるほどの圧巻であり、開放感に包まれました。
一方、本作ではアフガニスタンの複雑な勢力状況を浮き彫りにします。トムとかなり親しげだったタジク人の軍閥の本心は、ただトムを通じてアメリカに稼がせて貰っただけの関係だったのです。用済みとなったいま、一見トムと友情を交わしつつも、平気でISの所在を売り飛ばしてしまうのでした。そのISの砦が襲撃されるシーンも一癖ありました。
アフガニスタンの国内は、ベテランでも地元のゲリラ勢力でも誰を信じるべきか、あてにできない裏切りが横行する地域だったようなのです。
もう一つアフガニスタン人の通訳が抱えた複雑な事情です。彼は家族をアメリカに亡命させた身返りに、通訳としてアメリカ軍に協力しているのです。しかし祖国の人たちは彼を裏切り者と断罪します。ISに捕まった時も、もっぱら拷問を受けたのは通訳の方でした。そして彼自身も、自らを祖国を裏切ったという自己処罰に思い悩みます。そんな通訳の気持ちを繋いでいたのは、トムとの友情でした。トムは以前家族同然に付き合っていた通訳を見殺しにしてしまったことを、深く後悔していて、今の通訳もやはり自分の家族のように大切に思っていたのです。
脱出劇の危機の連続の間に見せるふたりの絆の強さにも、きっと感動されることでしょう。
そして本作でも主演バトラーの存在感は凄かったです。
「過酷な状況を映画で」
今年213本目。
「SISU シス 不死身の男」と同様に過酷な状況を映画で見ると、人生変える位のパワーあると思います。くだらない復讐していると逃げ場なくなるぞ。人生ってそう言う物だと胸に刻みたい。時には人間水しか飲まないのも必要だと感じました。自分って戦争物や脱出物が本当に好きなんだと改めて実感。
簡単じゃない
戦争アクションとして観るなら文句なく面白い。若干クドいものの、ジェラルド・バトラー無双でもないしドキドキハラハラする展開もある。
だがストーリーに現れているように、イラン・タリバン・アルカイダ・ISIS・アフガニスタン・パキスタンと彼の地の情勢はあまりにも複雑で、更に私利私欲まで関わってくるので、訳が分からなくなってくる(ジェラルド・バトラーを狙っているところだけは共通)。
それに観ているとやはりジェラルド・バトラーを応援しちゃうんだが、そもそもあいつらが招いた状況なのでは!?とも考える。簡単じゃないのよ…
戦争は終わらない
スパイ工作員があらゆる国、組織から追われ自国の救出部隊のもとまで逃げるストーリー。
通訳、サポート役の現地人と共に逃げるのだがアクション、戦闘シーンは迫力あり満足できるもの。
サポート役の現地人が受けてきた迫害や差別や恨みなどの中東諸国が抱える問題をバックグラウンドにあらわしているが、簡単な問題でなく平和に生きてる私達には想像すら難しく、啀み合い常に戦闘状態の国々、組織が入り乱れる様は到底日本人には理解出来ないだろう。
同じ地球にこのような国、地域でも日常があり営みがあって生まれてくる子供、戦闘やその被害を受けて命を落とす人、愛する人達を理不尽にも失い悲しみに暮れる人がいることを忘れてはいけないなと思います。
見知らぬ中東の風景
アクションエンタメ作品の範疇であるものの、中東での風景や町、人々は極力本物に近いものを再現しようと試みていると思います。
一方で、中東リテラシーが足らないので自分の勉強不足を嘆きつつ、イミグレーションすら怖れとドキドキで無理ーと世界の遠さを感じていました。自分にとってはこれはエンタメなのかリアルなのか判断つかない中でのサバイバル体験。
ロケ地はサウジとの事ですが、ニュースとは違うエンタメ作品で見る風景はとても意義あると思います。
あぁ、イラン、アフガン、パキスタン…
紛争地区のややこしさをアメリカというかCIAの目線で描いた秀作。国家意識よりも自分たちの集団、部族の利益不利益で行動し、そこに金が絡み、プラス殺された殺したの感情が強烈に入ってしまって、全く収集が付かない神にも、人にも見放された不幸極まれない国、土地の悲惨なストーリー。アクション作品を建前に本音はイスラム地区の複雑さを利用した西側の参入が描かれている。所謂、武器商人とそこに投資する投資家たちの莫大な富を得るためのネタバレ作品でもある。生き延びたジェラール・バトラーよりも犬死にした俳優たちに鑑賞者としての目線は止まる。昨今の映画は強烈なメッセージを伝える。この作品はその最たるものだ。平和を夢物語や絵空事にしてはならない。平和にならない限り、地球という星が終わってしまう。私たちは積極的に考えをあらため、そのための行動をすべき、フェーズに入っていることをこの作品から学べる。
娯楽アクション映画です
まことにややこしい中東が舞台なだけに、いろいろな勢力が組んずほぐれつする中を窮地から脱出するお話です。
しかしながら、政治や宗教などに関わる問題にはさほど深く切り込まず、あくまで娯楽アクション映画でございました。
かといって派手なドンパチは大団円までお預けみたいな感じです。そのあたりがご不満な向きもあるかもしれませんが、なにしろ主役はジェラルド・バトラーですから、なんとかなります。
男の世界をお楽しみあれ。
大乱戦
2023年劇場鑑賞260本目。
イランの核施設を破壊した諜報員があらゆる組織に狙われながら脱出を目指す実話ベース作品。
よく分からなくなりましたが色々な組織が彼の命を狙って追ってくるのは他の映画でもありますが、組織同士も仲が悪いので戦ってしまうところが新鮮。
一緒に逃げる通訳の人の持つドラマが良かったです。
最後はもっとその手何回も使えばいいのにとも思いましたが政治的に難しいのかな。
迫力の脱出劇
実話がベースになっているとは信じられないくらいのハードバイオレンスでした。
中東エリアの戦時感がひしひしと伝わってくる緊迫の連続で味方と敵と裏切りが入り乱れる暗澹の世界が恐ろしい展開。このエリアには絶対近づきたくないと本気で思いました。改めて戦争反対とイスラム教国の平和を祈りたくなりました。
この手の作品にピッタリのバトラーに感動です。ホントに強靭な精神と肉体の塊のような役柄がお似合いです。
是非映画館で🎦
120
人と人はなぜ争いを起こすのか
イランで任務を成功させたCIAのトムが次の任務を遂行中に前の任務の情報が漏れ、トムが中東の様々な組織に追われながら、通訳のモハメドと一緒に脱出する話です。
国家組織や武装組織様々な組織が出てきますが、以下のことは変わりません。
みんながアッラーに崇拝している
家族がありながらも任務を行っている
現在の戦争は金や資源を得ても終わりではないというトムの言葉に響きました。
国のトップの指導者が自分のプライドのために、たくさんの人々が自分の国を守るために戦っています。技術の進化により、欲望も変わっています。
お気楽には見られないドンパチ映画
イスラム圏の勢力争いについての知識がかなり必要で、わたくしもご多聞に漏れずこれが足りないがために、地理的な問題や敵対関係がかなり分かりにくかったです。
また、タイムリミット30時間と言いながら、特に時間を気にしている様子がないのも、分かりずらさの原因かと。
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