カンダハル 突破せよのレビュー・感想・評価
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2023 4本目
決死の逃亡劇で途中からスリルあり。
楽しめました。
まあ通訳をつれてここまで逃げ切れるかは疑問だが笑
最後ああなるならもっと早めから爆撃してれば犠牲者出なかったのに笑
平和ボケ解消のためにも観るべき作品
個人的にCIAネタ&脱出ネタが好きだからなのか、かなり好みだった。ただ後半の安っぽい決闘シーンは不要かも。シビアな内容に徹した方が良かった気がするが…
そして、エンディングにかけての『アメリカ強い国』のシーンは嫌いぢゃない。
脚本的には全編が完全なフィクションでもなさそう…凄い世界だ。
混沌…
誰が味方で敵なのか。誰がこの様な状態にしてしまったのだろうか。。国内の派閥争いなのか、それを取り巻く大国同士の思惑なのか。被害者はいつも国民であり、弱者たち。殺された側の恨みが負の連鎖を招いていく。こうした社会的背景がありながら、映画としてもジェラルド・バトラーのタフガイぶり、様々な追手からのアクションシーン溢れる逃避行劇は緊張感あって見応えがあった。劇中の現代の戦争に勝者はいないが心に残った。追手側の末路を描くシーンからも、それは伝わるし、監督が伝えたかったことだと感じる。
戦争は終わらない!
ジェラルドバトラーなら安心して観れますね。
誰が、悪い奴か敵か味方がわかりずらい。
そらそうだ、みんな立場で戦ってるから。
砂漠はもういいね。
バトラーは、娘さんの卒業式に間に合ってよかったね。
また戦争に戻るのかな?
イスラムの狂気とCIA工作員
敵地アフガニスタンで身元がばれたCIA工作員とその通訳が400マイル先のカンダハルの基地で待つ英国の輸送機で脱出するために荒野を只管、車で走る逃亡劇、猶予は30時間、追手に待ち構える敵、ヘリコプターまで襲ってくる。
確かにイランが核兵器を手にしたら恐ろしいからCIAが破壊工作するのは大義があるように思えるが、仕返しを企むのもイスラムにしたら当然のことだろう。
ただ、イランばかりかパキスタン、賞金目当ての武装集団と敵が多すぎて訳が分からなくなる。
主人公(ジェラルド・バトラー)が死ぬわけはないと思えるから攻撃シーンも芝居にしか見えないし無駄に長くて中盤は退屈、意図的なのだろうが照明のない暗いシーンが多くて眼が疲れます。まあ、イスラムの野蛮さには辟易、日本に生まれてよかったと思える映画でした。
ジェラルド・バトラーらしくないかも
ジェラルド・バトラー主演のCIAモノです。
とは言うものの銃撃戦や格闘シーンが
たっぷりある映画とはちょっと違います。
そういう意味ではジェラルド・バトラーらしくない
映画になりますね。
あちらこちらから狙われて逃げる逃げる。
逃げまくるジェラルド・バトラーもいいもんですね。
大国がかき回した後の国
ソビエト、アメリカと大国がかき回し破壊し尽くて去って行った小部族国家が武装と資金を得ようと相争っている。今は、アメリカにとっては核開発国家イランしか興味が無いと言うことでアフガニスタンに潜入してイランへ行こうとしたら工作員の身元がばれた危機を描いている。主人公が実はアフガニスタンを理解していなかったことに気づくのはいいけれど。最後はアメリカの軍事力で解決のような展開となる。しかし、現実に今タリバンによって支配され苦しむ多くの人をアメリカは見捨てている。なんとなくわだかまりのある気の重い映画だ。
中東紛争におけるCIAの実態
驚くほど端々に《中東紛争の現実》が
生々しく描かれた映画だった。
原作が2016年6月、元軍情報部要員のミッチェル・ラフォーチュンが
執筆したオリジナル脚本『Burn Run』を原案にしている。
執筆者がアメリカ国防情報局で働いていた2013年に
アフガニスタンに派遣された経験を基にしている。
【あらすじ】
CIAの秘密工作員であるトム・ハリス(ジェラルド・バトラー)は、
イランで核の秘密地下施設の爆破に成功した。
捕らえられたCIA同僚のリークにより
トムは核施設爆破の張本人としてテレビニュースで
本名と顔写真が公開されてしまう。
それによって、公開のお尋ね者となり、
イランの特殊部隊、パキスタン軍特殊情報局(ISI)
そしてタリバンの息のかかったゲリラと、
金次第でどちらにも転がる武装集団・・・などに追われて、
トムと通訳のモーは果たして無事に
イランから460km離れたアフガニスタンにあるCIAの基地まで、
モーとともに30時間かけて走破して無事にアフガニスタンに
辿り着けるか?
それを現実に即してスリル満点で描いた映画である。
ともかく敵が多くて見分けが付かない。
はじめから最後までトムの車を追ってきた、
ヨーロッパ行きを夢見る《黒服黒ヘル黒バイクの若者》
・・・遂にその青年の夢を叶わなかったなぁ・・・
ご存知の通り、
アメリカ軍は2,021年8月30日アフガニスタンから撤退した。
実に20年間に及ぶ軍事作戦が終わった。
その作戦で平和がもたらせれたどころか
混迷を深めただけだとの説もある。
ひとつ疑問に思ったのは原案を書いたミッチェル・ラフォーチュンの
手記の意図するものは、
実は《内部告発》だったのではないのか?
トムは核施設爆破の任務のすぐ後にイランを去るよう
上司に指示されていた。
ところがアルバイト仕事を引き受けて出発を遅らせた。
トムの妻は17歳の娘アイダの卒業式に出席するように再三要求して
離婚を匂わせる。
ここでも長年のCIA任務が家庭生活と両立せず、
良き夫にも良き父親にもなれない現実が横たわる。
そしてアルバイトの報酬はドル札の束が3個で、
「君の娘のアイダは優秀だろ!この金があれば医大に進めさせられるぞ」
その言葉に惹かれたトムは、ちょこっとバイトしてから行くかと、
寄り道した結果イラン脱出が遅れたのだ。
この映画は端々に、
「アメリカが口出しすると事が複雑になるなぁ』
トムの妻は、
「一体いつまでCIAをやってるのよ、やめるやめると嘘ばっかり・・・」
そして一番興味深かったのは通訳モーとトムの関係だった。
通訳のモーは息子を武装集団に殺されており、
深い恨みを持っている。
トムはCIAとして活動するためには、
《アフガニスタン人通訳の存在は欠かせない》と語り、
モーとトムとに生まれる《友情の絆》が大きな見せ場となっている。
私は以前から感じていたのだが、紛争時に通訳するのは敵国人で、
通訳はある意味で特殊技能を持つ《裏切り者》という側面を持つ・・・
だから母国からも狙われて命を落とす危険性が常に付きまとうのでは
ないだろうか?
『戦場のメリークリスマス』では、アメリカ人通訳の立ち位置が、
とても分かりやすく描かれていた。
ジェラルド・バトラー主演で「エンド・オブ・ステイツ」
「グリーンランド-地球最後の2日間ー」で2度のタッグを組んだ
リック・ローマン・ウォー監督の作品としてはやや地味めである。
イランはアフガニスタンやパキスタンと陸続きの隣国で
中東は紛争国が多く特にアフガニスタンは民族が一つに
まとまることがなくて、
常に大国の代理戦争の場となっている宿命の国だ。
この映画は最初の市場の喧騒を除くと、ほぼ何もない砂漠地帯の平地で、
撮影している。
アラブの民族音楽をBGMに砂漠地帯の朝、昼、夜間が美しい。
夜間にヘリコプターの襲撃を受けたトムが暗闇を透視するゴーグルを
付けてヘリコプターを銃撃して撃ち落とすシーンは
この映画のハイライトだ。
イスラエルとパレスチナのハマスとの戦いが
混迷を極めている現在。
紛争地帯の現実を生々しく描いたこの映画は、
心に刺さるものが多々あった。
そして穿った意見で賛否あると思うが、
紛争地帯で戦争をビジネス(生業)として生きている多くの人間たち。
戦争を経済的景気浮揚の一端としている大国。
戦争=民族紛争の原因は宗教のいがみあいにあり、また反面
経済的側面からも戦争は必要とされ、
決して無くなる事はないのかも知れない。
2時間ハラハラドキドキが途切れない良質スパイアクション
これだけドキドキできる映画はなかなかない。複雑な対立関係を最低限のセリフで説明する手際がよい。そして、無造作に見えて計算し尽くされた編集が素晴らしい。
あと、暗視スコープを使ったヘリとの戦闘シーンがめちゃくちゃ良かった。
家に帰るぞ
顔バレで絶体絶命に陥ったスパイ工作員✕通訳!我らがジェラルド・バトラー✕リック・ローマン・ウォー=『エンド・オブ・ステイツ』『グリーンランド』の信頼に足る男臭いコンビがまたもや贈る平均的なアクションスリラー!! 四方八方追手だらけの"三つ巴"モノの中、果たして彼らは無事たどり着けるのか?現代の戦争に勝ちはない、戦いは終わらない。仲間の犠牲の上に成り立つ帰路。だから、家に帰って何のために戦うのか確認するんだ。
カリーフ、ISI
イラン、アフガニスタン、タリバン
勝手に関連作品『13時間』『エネミー・ライン』『ラン・オールナイト』『クーデター』
ロストフライトよりかなり面白い
本作での主役のジェラルド・バトラーの戦闘能力MAXで屈強なキャラは健在で見ごたえがある。やっぱりこういう役じゃないとね。
さらには現代の戦争の正義感がうまく描かれていて面白い。
思い。
ジェラルド"無双"バトラーを久々に堪能しようと鼻息荒く飛び込みましたが、ウクライナやイスラエルの件(特にイスラエル)と深くリンクしていて、アクションを超えたヒューマンドラマを体感した気分でした。要所要所での"モー"の言葉にハッとさせられます。スパイアクション映画としてはコーディネーターの彼(ローマンだっけ?)が思いの外格好良くて素敵でした。
ヘルファイア…恐るべし‼
イランの核施設を破壊するも、捉えられた仲間の仲間が情報を渡してしまい…イランは勿論あらゆる周辺国のヤベェ奴らから逃げることになる男の物語。
お馴染み、バトラー氏のアクション作品ですね。
題材自体はシンプルに見えるが、敵の種類が多すぎて、今は一体誰と闘っているのやら⁉状態に。
ラスボスがそいつ?だったり、最後まで共にするパートナーは彼でもなく彼でもなくその人?みたいな印象もあったが、中東の複雑なお国事情も絡まり、激しいアクションも相まってとても面白かった。
そして、ワタクシこのテの作品でいつも思うのですが、核施設って爆破しちゃってよいの?
トップガンのときも思ったが、それこそ引火じゃないけど、とんでもない悲劇とかにならんのだろうか??
あんこのきっしり尻尾まで詰まった鯛焼きのように、本作はラストのギリギリまで、手に汗を握る逃亡劇が繰り広げられる、密度の濃いスパイアクション劇です。
ジェラルド・バトラー主演で、アメリカ国防情報局の職員ミッチェル・ラフォーチュンがアフガニスタン赴任時に体験した実話をベースに描いたアクション。
「エンド・オブ・ステイツ」「グリーンランド 地球最期の2日間」につづき、バトラーと3度目のタッグとなるリック・ローマン・ウォーが監督を務めます。
●ストーリー
MI6所属ながらCIAへレンタルされた工作員トム・ハリス(ジェラルド・バトラー)は、アフガニスタンの敵地深くで立ち往生していました。
任務自体は、イラン国内に潜入し、核開発施設の破壊工作に成功。その直後にCIAの内部告発が発生し、内部の機密情報が漏洩。全世界に所属工作員の正体が明かされてしまったのです。自分の正体と任務が露呈した彼は、即刻ミッションを中止し中東からの脱出を目指していたのです。
イランからトムが目指したのは、アフガニスタン南部のカンダハルにあるCIA基地。30時間後に離陸する英国SAS連隊の飛行機に乗らなければ、生き残るチャンスはありません。イランの精鋭集団・コッズ部隊のほか、パキスタン軍統合情報局(ISI)も絶好の「金づる」になりうるトムの捕獲に乗り出し、さらに、タリバンの息がかかったゲリラ、金次第で敵にも味方にもなるウォーロード率いるタジク人(イラン系)の軍閥など、トムの行く手にはさまざまな勢力が立ちはだかります。そして敵味方の入り乱れる壮絶な死闘へと追跡劇が繰り広げられるのでした。トムは、迫りくるエリート特殊部隊の執拗な追跡から逃げながら、アフガニスタン人の通訳(ナヴィド・ネガーバン)とともにカンダハールの脱出地点を目指します。無事カンダハルに辿り着くことができるのでしょうか?
●感想
あんこのきっしり尻尾まで詰まった鯛焼きのように、本作はラストのギリギリまで、手に汗を握る逃亡劇が繰り広げられる、密度の濃いスパイアクション劇です。
敵の攻撃は執拗で、各シーンにトムの絶体絶命となる追い詰められるシーンがありました。例えば逃亡開始直後に、敵戦闘ヘリに見つかり、乗ってきたトラックが破壊されてしまうシーン。運良くトラックから脱出したトムと通訳は、生身で戦闘ヘリと対決します。岩陰に身を寄せながら、戦闘ヘリを挑発して、至近距離に誘導するトムの戦い方は、迫力満点でした。
以前の作戦でトムと友人関係となっていたタジク人の軍閥に身を寄せたあと、ISに見つかりトムと通訳は捕まって、ISの砦に連れていかれます。
そのISの砦が対立するタリバンの襲撃を受けてゲートが突破され、ISの戦闘員が次々皆殺しにあってしまうのです。危機は拷問部屋に監禁されていたトムたちにも迫ってくるのでした。(このシーン、ネタバレしませんが、訳ありで助かります。)
この砦を巡る戦闘シーンも、爆破と銃撃が半端なく、大迫力でした。
そしてカンダハル基地のゲート直前で、エリート特殊部隊のカヒル(アリ・ファザル)に追いつかれてしまったトムたちは、そこで激しい銃撃戦をしているうちに、敵の軍用シープ50両に周りをすっかりかこまれてしまいます。一方脱出用の戦闘機は、予定の刻限が近づき。トムたちを見捨てて、飛び立つ準備を始めるのです。このラストのシーンは、喝采したくなるほどの圧巻であり、開放感に包まれました。
一方、本作ではアフガニスタンの複雑な勢力状況を浮き彫りにします。トムとかなり親しげだったタジク人の軍閥の本心は、ただトムを通じてアメリカに稼がせて貰っただけの関係だったのです。用済みとなったいま、一見トムと友情を交わしつつも、平気でISの所在を売り飛ばしてしまうのでした。そのISの砦が襲撃されるシーンも一癖ありました。
アフガニスタンの国内は、ベテランでも地元のゲリラ勢力でも誰を信じるべきか、あてにできない裏切りが横行する地域だったようなのです。
もう一つアフガニスタン人の通訳が抱えた複雑な事情です。彼は家族をアメリカに亡命させた身返りに、通訳としてアメリカ軍に協力しているのです。しかし祖国の人たちは彼を裏切り者と断罪します。ISに捕まった時も、もっぱら拷問を受けたのは通訳の方でした。そして彼自身も、自らを祖国を裏切ったという自己処罰に思い悩みます。そんな通訳の気持ちを繋いでいたのは、トムとの友情でした。トムは以前家族同然に付き合っていた通訳を見殺しにしてしまったことを、深く後悔していて、今の通訳もやはり自分の家族のように大切に思っていたのです。
脱出劇の危機の連続の間に見せるふたりの絆の強さにも、きっと感動されることでしょう。
そして本作でも主演バトラーの存在感は凄かったです。
何も考えないで見るのが吉
核保有国であるアメリカのエージェントが、核を持とうとする国であるイランで破壊工作を行い、アフガニスタン経由で帰国しようとするも、途中で様々な障害に遭遇し、最後は追っ手がアメリカの兵器によって一掃され、母国に帰った英雄が家族との再会を喜ぶという、アメリカ万歳!、家族って最高!という、いかにもアメリカ映画って作品です。なにも考えず、作品の中に映されるアクションにハラハラドキドキするしかありません。非常に面白かったです。
ただ、舞台が舞台なだけにひげ面のオッサン率が高く、こいつ誰だっけと思うこともありました。もっとも、英語の訛り具合やペルシャ語、ダリー語、パシュトゥー語、ウルドゥー語(多分ウルドゥー語と思います)といった言語の違いから、イラン人役かアフガニスタン人役か、パキスタン人役かは分かるのですが、絵面は暑苦しいなと思いました。
セリフを聞けば何となく分かると書きましたが、最初のコムのシーンで革命防衛隊の若い隊員がペルシャ語を話した際には、かなりペルシャ語が聞き取りにくく、これはどうしたものかと思いました。コム辺りの方言なのか、役者が下手だったのか......。もっとも、途中から主人公を追いかけることになる、革命防衛隊のファルザード・アサディー大佐を始め、画面によく映る方々のペルシャ語は非常に聞き取りやすかったです。まあ、大佐を演じたバハードル・フーラーディーさんは3歳でご家族と共にスウェーデンに移られるまで、イランで過ごされていたイランが出自の方なので、まさに三つ子の魂、百までなのでしょう。
作品自体は何も考えないで楽しめるのですが、登場人物の名前の表記等、翻訳者の方にはもう少し頑張ってほしいと思いました。例えば、ラスールがラソールになっていたり、ハミードがイメードになっていたり、タイトルについても今どきカンダハルは不勉強ではないか、カンダハールにしてほしいと思ってしまいます。ただ、この表記も、英語様が一番偉い言語なのだから、他の国の地名や人名も英語様の読み方に従えば良いという英語至上主義が、作品のアメリカ至上主義と対をなすように訳しているのであれば、なかなか面白い試みだと思います。
最後に、作品とは関係ないことなのですが、コムの施設の爆発を伝えるイラン国内のニュース番組のテロップが文字化けというか、正しく文字が表示されていなかった気がします。テロップを表示させるのに使ったソフトが右から左に文字を書くのをサポートしていなかったのだろうかなどと、映画を見ながら、関係ないことを考えてしまいました。
「過酷な状況を映画で」
今年213本目。
「SISU シス 不死身の男」と同様に過酷な状況を映画で見ると、人生変える位のパワーあると思います。くだらない復讐していると逃げ場なくなるぞ。人生ってそう言う物だと胸に刻みたい。時には人間水しか飲まないのも必要だと感じました。自分って戦争物や脱出物が本当に好きなんだと改めて実感。
全95件中、21~40件目を表示