春画先生のレビュー・感想・評価
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結構、遠回りした面倒くさい恋愛映画。 本年度ベスト級。
春画の研究者、春画先生とカフェで働く春野の恋愛ストーリー。
春画先生がカフェで見ていた春画に興味を持った春野。
いきなり春画先生の弟子になる展開。
死に別れた妻がいる春画先生に惚れるも、春画先生は妻に未練があり平行線のまま進むストーリー。
なぜか編集者の辻村(柄本佑さん)が美味しい所を持って行く感じ(笑)
春野が春画の素晴らしい所を語るけど、自分には全く刺さらず。
だけど春画の技法は素晴らしいものがあると知る。
そんな中、安達祐実さんが登場。
他の人とは別格な演技に圧倒。
まさかの展開にエロさも急上昇(笑)
彼女に全てを持って行かれた感じ。
春野を演じた北香那さんのR15の体を張った演技は予想外。
春野が意外と家事をそつなくこなすこなす感じが印象的でした( ´∀`)
変態の抉り合い
春画はなんとなく弄りあってる男女のイラストをチラチラっと教科書や歴史のビデオで見たくらいなので、それをまじまじとスクリーンに映すという斬新な試みの映画に惹かれて鑑賞。やはりというか年齢層はかなり高めでした。
喫茶店で春画を見ている通称・春画先生に誘われて彼の家へ訪れた弓子。春画の魅力的にあっという間に取り憑かれてしまい、それと同時に春画先生への思いや自身の性についての考えもどんどん深くなっていき…といった感じのあらすじです。予告を見る機会が無かったので、コメディとは思っていませんでした。
エッチなコメディで面白さ全開なんですけど、春画についての見方や勉強もできたのでとても楽しかったです。とにかく登場人物が時間を進めるごとにリミッターを外して暴走していく様が見応えがありました。
編集者の辻元とは最初は気が合わなさそうでしたが、あれよあれよの内に体を交える関係になってしまいましたが、その音声を春画先生に通話越しで生中継するなんつー変態プレイやってんだと思いました。しかも頭にスマホをくっつけてやるAVの主観みたいなスタイルだったのが更に笑いを生んでいました。セクシーなシーンのはずなのに笑いが起きるなんて珍しいです。
春画についての魅力も確認することができました。モザイクなどで伏せてある春画ばかり見てきてので、全体像の春画はとても新鮮でした。
タコと交わる春画は見たことありましたが、甲冑を纏った状態でやるプレイや船上プレイなど、当時から既にシチュエーションものがあったんだなと現代に生きる我々に通ずるものがあってなんだか嬉しくなりました。
弓子がラスト30分で覚醒したかのように街中を爆走して先生を求めて、痛みにも真っ向から立ち向かっていき、挙げ句の果てに春画先生を鞭打って7日間性欲まみれの日々を過ごすというクレイジーさを醸し出してくれます。北香耶さんがこれでもかと体当たり演技をしてくれているおかげで、ハイになってる弓子の行動の必死さが伝わってきますし、同時にコメディに映ってもいたので、お腹いっぱいになりました。
役者陣は文句なしの怪演&熱演で最高でした。内野さんは真っ当なエロスかと思いきや、捻じ曲がった性癖をお持ちで何故だか安心しました。
北さんの色気と活気が混ざった不思議な雰囲気がとても好きでした。
柄本さんは流石の安定感。饒舌に喋らせたらこの人に敵う人はいないんじゃないかってくらい良かったです。
安達祐実さんのキリッとした表情からの暴言&鞭打ちはなんだかヒャンって声が出そうになりました笑
終わり方も2人が深く愛し合って、時に尻を叩き(物理的)、春画を通じて始まった愛を育てていくというさっきまで鞭打ちしまくってた人とは思えないくらい爽やかに終わります。和テイストで「終」と物語をしっかり結末まで導いてくれたのがとても良かったです。
色物だと思って観に行きましたが、エッチな香りは漂わせつつも二重の意味で大人な恋愛という変幻自在っぷりを楽しむことができました。公開規模がそこまで大きくないのが惜しいですが、春画とはなんぞやって人にはぜひ観てもらいたい一本でした。
鑑賞日 10/14
鑑賞時間 13:40〜15:45
座席 C-4
キレイに撮った艶笑譚
北香那さん出まくってる理由がわかる
本当にそれでいいのですか?
【性のタブーに嵌る人達。”春画先生ったらヒドインんです。アタシの性癖を見抜いて春画の魅力に嵌らせて、自分好みの女にするために色んな事をさせてたんです・・。”ウーム、性は奥深いなあ・・。】
ー イキナリ、宇野鴻一郎氏の官能小説の様なレビュータイトルになってしまい、申し訳ない。
だって頭に浮かんでしまったんだもん・・。-
■夫と半年で離婚し、喫茶店のウエイターとして退屈な日々を送る弓子(北香那)は、ある日喫茶店で春画先生と呼ばれる研究者の芳賀(内野聖陽)と出会い、春画の持つ魅力に嵌りつつ、芳賀への想いを抱いて行く。
◆感想<内容に思いっきり、触れています・・。>
■芳賀家に代々務める不愛想な家政婦の絹代を、日本を代表するポルノ女優だった白川和子さんが演じられていた時点で”これは、もしや・・。”とその後の展開を予想してしまったよ・・。
・芳賀が弓子を連れて、春画のギャラリーに行った時に無礼な客から”春画先生は睦会いながら春画を書いた歌麿ですか、睦まずに描いた北斎のどちらですか?”と弓子の方をチラリと見ながら問われる。春画先生は軽妙洒脱な話術でそれを受け流すが、その際の弓子の怒りを帯びた眼を見逃さなかった・・。
ー 春画先生、流石である。
そして、弓子を亡き妻と同じ気性を持つ女にしていく仕掛けがコミカル且つエロティックに始まるのである。あー可笑しい。-
■伝説の七日間のお籠り
ゴックン・・。
春画先生と亡き妻が奈良の山中で偶然出会い、七日間ずっとまぐわっていた・・。
その後、春画先生は妻を失った後、女断ちをしていた・・。
・春画先生担当の編集者辻村(柄本佑)は、弓子を連れ、バーに行く。憤懣やるかたない弓子をなだめつつ、辻村はそのまま酔った弓子とベッドイン。
ー ナント、辻村は弓子と交わっている時の彼女の喘ぎ声を春画先生にスマホで聞かせていたのである。勿論、春画先生の願いである。ホテルの部屋の中、それを聞く春画先生の後ろ姿。ハッキリ言って変態である。ー
・更に別の場で二人が偶然会った、春画先生の亡き妻の双子の姉、一葉(安達祐実)の妖艶な瞳。絶句する春画先生。
そして、春画先生は”或る名画”と引き換えに弓子を”ある人物”に一夜、差し出すのである。それを受け入れる弓子。
目隠しをされて連れて行かれた洋館には、一葉が鞭を持って待っており、弓子に対し飲尿行為(中身は安いワインとビール・・。)を強要し、飲み干す弓子。
更に、ベッドの下には縄を打たれた春画先生が・・。
ー えーっと、この辺りで
”私は何を見させられているんでしょうか?”
状態になるが、面白いので鑑賞続行。-
・弓子は、鞭をバシバシと春画先生に打ち付けながら”私は最低の豚野郎です!と言ってみな”他ここには書けないドSの本性丸出しの言葉を浴びせ、春画先生はそれに従うのである。
ー ウーム、成程ね。春画先生の亡き妻は双子の姉と同じくドSで、春画先生はドMだったんだね!-
<いやあ、今作、春画をネタにして奔放な性を愉しむ人たちを描いた映画でありました。
”伝説の七日間のお籠り”
凄いんだろうなあ・・。
故、檀一雄は愛人と「山の上ホテル」等で、部屋から一歩も出ずに、まぐわっていたそうであるが・・。
僕は未だ最長3日・・(以下自粛)
マダマダダナア・・。
イタタタ、石を投げないで下さい!>
リスペクトが…
YOUは何しにボストンへ?
ももいろ。
春画にハマッた女の話。
喫茶店で働く弓子、その喫茶店に客として来てた1人の男、喫茶店内のスタッフの間では「春画先生」と呼ばれてる変わり者、その男が座るテーブルに性行為をする男女が描かれた絵が広げてあり、それを見ちゃった弓子はビビビっと何か感じてしまい…その春画先生に「春画に興味があるなら明日、家に来なさい」と名刺を貰う…ついつい春画先生の家に行ってしまった事から始まる弓子のストーリー。
春画は芸術だ!アートだ!奥深い!位に言ってた春画先生、蓋を開けてみたらただのド変態、癖の塊野郎!(笑)
弓子は春画見てから息荒め鼻息荒め(笑)
あと佑演じる辻本、Tバックからはみでるケツなかなかいいケツしてたね!
個人的に良かったのは安達祐実演じた一葉のドSっぷり!春画先生の好みがわかり豹変した弓子のドSっぷりも良かった!
結局猥褻だけどそれでいいよ!
描かずに紙の白さを活かし局部を隠して描く
前半は春画、後半は春画先生の性癖の話
何かに魅入られた専門バカの異常行動は常人には奇異と感じるのは当たり前なのだが、
春画先生は果たして如何なものか?
今日の情報化社会で知るところによると、
この程度では凡人の域を少し越えたところではないだろうか?
話の展開はオーソドックで、
映倫審査ではR15+に指定されたが、
商業映画としては日本映画史上初めて無修正の浮世絵春画がスクリーン上映される作品となった様に、話しもすんなりと終えてしまう。
だが、鑑賞後なんだかとっても後味がわるい。
誰がが騙されて犠牲となった様な後ろめたさが余韻を引く…
どうもキャスティングのバランスが嫌味なのだろう⁈
また、安物の日本家屋がチープで品格を貶めているのではないか?
何れにしても、
春画を芸術として無修正でスクリーンに映写させたことはかなりの功績として称賛したい。
お疲れ様でした。
(^ω^)
江戸文化の裏の華である「春画」に魅せられた型破りな師弟コンビが織りなす春画愛を描いたコメディドラマ。
肉筆や木版画で人間の性的な交わりを描いた「春画」の研究者である「春画先生」こと芳賀一郎は、
妻に先立たれて以来、世捨て人のように研究に没頭する日々を過ごしていた。
そんな芳賀から春画鑑賞を学ぶ春野弓子は、春画の奥深い魅力にのめり込んでいくと同時に、芳賀に恋心を抱くように。
やがて、芳賀が執筆している「春画大全」の完成を急ぐ編集者・辻村や、芳賀の亡き妻の姉である一葉の登場により、大きな波乱が巻き起こる。
「きのう何食べた?」の内野聖陽が芳賀、
アニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」やNHK大河ドラマ「どうする家康」の北香那が弓子を演じ、
柄本佑、白川和子、安達祐実が共演。
「黄泉がえり」「月光の囁き」の塩田明彦が原作・脚本・監督を務めた。
映倫審査ではR15+に指定され、商業映画としては日本映画史上初めて無修正の浮世絵春画がスクリーン上映される作品となった。
理屈っぽいピンク映画
「春画」はその後の官能へのとば口
無修正の「春画」が画面に大写しになることから
「R15+」指定なのだと思っていた。
「永青文庫」で開催された”春画展”は観ていないものの、
例えば「藝大」での展覧会では「春画」もさりげなく並んでいたりする。
ほんの少しの注意を添えて。
もっとも、現代アートに於いて
例えば”会田誠展”では
囲われた一角の入り口に、その旨の注記があったりするのだが。
とは言え、本作、
ちゃんとカラミのシーンもあるので、
合わせ技での指定とのことか。
監督の『塩田明彦』は直近では〔さよならくちびる(2019年)〕が快作。
或いは〔黄泉がえり(2003年)〕がヒット作も、
助監を務めた〔神田川淫乱戦争(1983年)〕や
助手の〔ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年)〕あたりが本質ではないかとにらむ。
今回も多くの先達のコラージュをモノし、
時として{小津調}になるバーのシーンでは独り笑っていた。
『春画先生』と近隣でも変人と噂の
『芳賀(内野聖陽)』が喫茶店で『春野弓子(北香那)』にコナを掛けるところから物語りは始まる。
一瞬で「春画」の世界に引き込まれた『春野』だが、
一方で『芳賀』にも興味を持ち、次第にそれは愛情に変化。
また、その感情も捻じれた方向に。
中途から先生の弟子を自認する編集者『辻本(柄本佑)』も絡み、
ストーリーは更にあらぬ方向へ変転。
永く秘め事であった文化を、
江戸時代の大らかな性愛のカタチに戻す啓蒙をする
志しの高い一本と観ていたら、
中途からなんのことはないコメディに転調。
全くの艶笑噺は、しかし爆笑どころは皆無で
微苦笑がせいぜい。
すぱっと脱いだ『北香那』は立派だし、
眉を吊り上げ鞭を振るう『安達祐実』は境地も
全体としては、意気込みだけの空回りに見えてしまう。
「日本書紀」からの『イザナギ/イザナミ』の国造り神話の引用や
『円山応挙』の〔雪松図〕の解説は見事な取り込み。
それに感心していたら、いきなり梯子を外されたような
置いてきぼり感。
肩透かしを喰らったような流れ。
超M変態先生‼️❓超S純愛乙女‼️❓
最後の最後まで、なんて最悪なものを見せられているのだろう、そんな感じでした、編集者の弟子としてるのを聴いて喜んでるなんて。
でも、最後の場面で腑に落ちました。
ああ、出逢いからこれが全てなんだ。
マゾヒストでないと愛せない、それも究極の、絵なんて目眩しなんですね、先生。
で、それで、最高の彼女に出逢いました。
彼女も運命的な出逢い、先生に出逢わなければ死んでたかも。
マゾもサドも致命傷にならない程度なのはご愛嬌。
これほどの酷さで魅力満載な先生は、仁とゆう名作ドラマで龍馬を見事に演じてました、まさにハマり役。
女の子は初めて観たけど、この振り切れた演技と魅力はアカデミー賞級でしょう。
なんとゆうアバンギャルドなラブストーリーなんでしょう。
芸術はあんまり関係ないので肩肘張らずに、是非。
キャスティングはどの役も良かったけど、 北香那の魅力炸裂 この人を...
キャスティングはどの役も良かったけど、
北香那の魅力炸裂
この人を初めて意識しました
きたさんが舞台挨拶で、
愛すべき変態たちが幸せを求めて突き進むって言っていたけど、
まさにそんな映画でした
(言葉はうろ覚えです)
見た後の気分も良い
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