劇場公開日 2023年10月13日

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「先が読めないとは、この映画のことかと」春画先生 ウルスアベイユさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0先が読めないとは、この映画のことかと

2023年11月2日
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よくミステリーで先が読めないとか宣伝しますが、この映画の方が当てはまるんじゃないですかね。どういう終わり方になるんだろうか? ずっと考えてました。

映画は大満足でした。

なんか、ジェンダーを声高に叫ぶような著述家、作家、活動家の特に女性には受けが悪そうな内容ですが、あくまでも、難しく考えないエンタメとして楽しめばいいんだと思います。

塩田監督は初期の作品と、前作「さよならくちびる」が大好きでやはりオリジナルを撮ってこそなんだと思います。独創性というか、こんなストーリーは中々思いつきません。

映画を観ると勉強になります。セキレイのこと、四十八手のこと、ホタルのこと、応挙の白のこと、そもそも春画のこと、いい歳して目からウロコの新知識がたくさんでした。

北香那さん、わたしがテレビを観ないせいかもしれませんが、名前も顔も、今回まで存在を知りませんでした。なんか常盤貴子さんの若い時みたいかなとか考えてましたが、しっかりとした役作りと演技でした。セリフも良かったです。

こんな若くて可愛い女優さん、まさか露出ありなのか?展開的にはありそうだな、R15は春画モロダシのためなのかな? などと下品なことを考えながら観てました。ネタバレは止めます。

なんか映画らしい映画でした。塩田監督、素晴らしいです。最後に、柄本さん痩せてるわ。

ウルスアベイユ