キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
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犯罪者にも愛する人はいるし、人を愛するはできる
スコセッシ映画では昔から当たり前にもなっている3時間超えの本作。友人と息を呑んでレイトショーを観に行ったがそこはやはりスコセッシ!1秒も睡魔に襲われることなく鑑賞!
殺人事件モノ?と予告等からは予測できない展開と語るところの多い映画だった故に、月並みな感想だが「とりあえず観ろ!」としか言えない。
時代感もあり眠たくなりそうなものだが巨悪と共にするディカプリオの右往左往には笑いつつ、最後までテンポも良く。妻役のリリー・ブラッドストーンの登場から光る全てを見通した様な凛とした眼差しが、色々ありつつ最後にまた戻りディカプリオに向けられた瞬間は苦しくも痛快で、"1人の物語の終わり"を感じた。
ラスト、エピローグの演出についても「またスコセッシやってんなあ!」とニヤけてしまう。
とはいえやはり長い映画だが、観終わった後の満足感も持続する良い映画だった。
デニーロとレオ様、見たい気持ちが長い映画というハードルに勝って鑑賞...
レオ様かっこわるー
206分
公開されたら絶対観に行く!監督の一人マーティン・スコセッシの新作ですよー❗
前作「アイリッシュマン」はNetflix配信だったので(一部映画館でも公開)待望の劇場版ですよ
ディカプリオとデニーロ、新旧スコセッシ映画の看板二人の共演です❗
時間も三時間オーバー!と、高齢者の下半身事情も何のその、御年80のスコセッシ御大にはいつまでもパワフルな映画を作り続けてほしいものです
ジョン・リスゴーやブレンダン・フレイザーも出演していましたが、中盤以降出てきたジェシー・プレモンス(はい、よくマット・デイモンに似てると言われる人)がピリッと映画を締めていましたね(もうキルスティン・ダンストの旦那の人ねとはイワセナイゼ~)
「ギャング・OF・ニューヨーク」「ウルフ・OF・ウォールストリート」に続くスコセッシ監督の「OF映画」に外れなしと言うことで…(キングOFコメディモネ~)
アメリカの暗部を描く衝撃作でした。
あまりの情けなさにビックリ
ディカプリオの演技力でクズ男オブザイヤー決定
長い。
話の中に大きな山場や盛り上がりも感じられずの約3時間半。
けれど退屈かと言うとそうでもなく、登場人物たちがこの後どういう行動に出るのか、どういう選択をするのかと目を離せなかった。
なにしろロバートデニーロとリリーグラッドストーンを除くほとんどの人物が、びっくりするほど頭が悪い且つ、性格が悪い。ロバートデニーロも頭は良さげに振る舞うけど、性格が悪い。
ディカプリオに至っては、頭が悪くて考えなし、後先考えず他人に操られ行動して嘘をつき、挙句、自分はバカじゃないと思っている救いようのない人物。ついでに三下にはイキり散らかす超超超小物。
欲に忠実とか貪欲とか聞くと、己の信念を持ち、手段を選ばず欲しいものを手に入れる悪党を思い浮かべるが、このキャラクターは本当に小物。信念も無ければ計略を巡らせる頭脳もなく、他人に言われるまま流されて悪事を働く。
こんなにも無能で嫌な奴と3時間半を共にしたストレスがすごい。エンドロールが始まったら叫び出しそうだった…が、スコセッシから“静かに黙って最後まで動かず観てろ”というメッセージを受け取り、心の嵐が過ぎるのを待った。
この映画の素晴らしいところは、とにかくディカプリオの演技力が高いというのが知れるということ。
演技力が高すぎてクズ男すぎて、映画が終わる頃には嫌いになっていた。
早く次の出演作が観たい。
至福の映画体験
サイコパスすぎる
スコセッシの映画
お話に山もなければ谷もない・・・
監督、マーティン・スコセッシ、出演レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロで、アメリカの実話を描いた作品とくれば面白いはずと思い見に行ったのですが・・・・
正直、日本人には少々民族的な部分で分かり難いかな・・・また、お話に山も無ければ谷もなく、淡々とお話が進み200分もある映画なので、ちょっとがっかり・・・・
お話に山もないし谷ももないので、演技派であるレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロを起用しても、「はい、演技しています」的にしか見えないので、さすが、レオナルド・ディカプリオ、さすが、ロバート・デ・ニーロとも言えない・・・
どんなにいい俳優さん使ってもお話が淡々としては、やはりどうにもならない見本みたいな内容だったかな・・・
かえって脇のインデアンの系の俳優さんの方がいい感じな演技だったかな・・・・
実話なんだろうけど、もう少し脚色しても良かったかな・・・・
結局、無駄なシーンをもっと無くして、ぎゅと話を作った方が分かりやすかったかな・・・・
日本も、昔は、こうだったんだろうな・・・・あまりにも簡単に欲の為に人を殺しちゃうんだから・・・・
しかし、ちょっと期待し過ぎました・・・・・
★5つはないかな
命の軽重を問う
際に起きた事件の映画化も
最近ありがちなその旨の提示はなし。
底本もあるようで
『デヴィッド・グラン』によるノンフィクションのタイトルの邦訳は
〔花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生〕。
随分とヒドイと思いつつ、ある意味
本作の内容を端的に現わしているかも。
物語りの舞台は1920年代のオクラホマ州オーセージ。
主人公が第一次世界大戦帰りであることや、
スペイン風邪に罹患しなかったことなども歴史的背景として語られ。
押し込められた居留地で、たまさか石油が噴き出したことから
突然裕福になった「オセージ族」。
その資産を悪辣な手段で奪おうとする白人たち。
更にはそのことに起因する殺人事件を捜査するFBI。
FBI自体は1908年の創設も、
事件当時の捜査局長は敏腕で鳴らした『ジョン・エドガー・フーヴァー』。
原作のタイトルとは異なるも、
この時期に一気に名を馳せるようになったのは間違いのないところ。
戦場帰りの『アーネスト(レオナルド・ディカプリオ)』は
土地の権力者の叔父『ウィリアム(ロバート・デ・ニーロ)』を頼りその地に赴く。
最初は使い走りのようなことをしていたのだが
次第に裏の仕事にも手を染めるように。
一方で(叔父の唆しもあり)「オセージ族」の娘『モーリー(リリー・グラッドストーン)』と結婚、
莫大な資産の相続者となる権利も得る。
しかし町では「オセージ族」が謎の死をとげたり、殺害される不可思議な事件が頻発。
本編でも最初の方は、誰が犯人かは判然とせず。
しかし薄皮を剥くように、善人の面の皮がめくれて行き、
ついには真実が白日の下に曝され。
莫大な金の為には、人間はここまで非情になれるのかとの切ない思い。
或いは先住民の命はそこまで軽んじられるのかとの戦慄にも似た感情。
そうしたものがないまぜになり背筋が寒くなる。
更には、自身の親族さえ犠牲にできる非道さの源泉は
どこから来るのだろうか、と。
『アーネスト』の本質は気のいい男。
そこがつけ入るスキがありまくりで
良いように利用された結果の不幸とも言えるのだが。
三時間を超える長尺も冗長なシーンは皆無。
繰り返される平穏な日時が、次第に異質なものへと変化し、
気付いた時には恐ろしいことになっている経緯の描写が秀逸。
また、善意の隣人の本質が次第に明らかになる過程を描くには
これだけの尺はどうしても必要に思える。
僅か百年前の出来事も、
最後に語られる関係者のその後については驚きを隠せない。
これだけの犯罪に課せられる量刑が軽く感じられ、
また恩赦まで施されるのは何故なのだろう。
命が(それも先住民の)が軽んじられた時代のせいか、
それとも彼の地ならではの考え方なのだろうか。
黒金
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