キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
全385件中、301~320件目を表示
途中からゴッドファーザーのマーロン・ブランド
に顔が似てきた
デカプリオ
と思った人もいたのでは?
なぜかは
わかりませんが
長い作品なので、気合いが必要です。
ランチ後なんかに観てしまうと
睡魔との戦いになります。
目の覚めるシーンも少なく
激しいアクションもありませんが
なんとなく
スコセッシと当時のアメリカの
世界観に浸るなら
ありかと
最後に
インディアン嘘つかない
は本当です。
これが実話という悪夢
レオナルド・ディカプリオ主演で見応えありそうな予告に惹かれて鑑賞してきました。上映時間206分という長尺作品ですが、その長さを感じさせないストーリー展開に引き込まれました。
ストーリーは、石油の採掘によって莫大な富を得たオクラホマ州の先住民オーセージ族の利権をめぐって群がる白人たちの中にあって、表向きはよき理解者として振る舞う“キング”と呼ばれる男と、彼の甥であり陰謀の手先として働かされる男・アーネストが、弱者を脅し、追いつめ、殺人事件までもを引き起こしていく姿を描くというもの。
全編にわたって醸し出されるアーネストのクズ感と、対照的なキングのしたたかな黒幕感。もうこの対比だけで食い入ってしまいます。そして、この二人が繰り広げる、石油の利権をめぐる数々の罠と脅迫と殺人。人の命の尊厳など1セントの価値もないと言わんばかりのやりたい放題。しかもこれが実話をベースに描かれているという驚愕の事実!人のあくなき欲望と底知れぬ闇をこれでもかと見せつけてきます。
起こした事件と関係者が多すぎて、終盤の裁判シーンで語られる殺人教唆のやり取りでは、もはや誰が誰をどうやって殺したのか覚えていられないほどでした。それでもストーリーから置いていかれたと感じなかったのは、一貫して利権をめぐる陰謀と妻モーリーへの愛の狭間で苦悩するアーネストの姿に重きをおいて描いていたためです。おかげで最後までことの成り行きを固唾を飲んで見守ることができました。ラストを朗読劇の形で締めていたのもおもしろく、さまざまな効果音の出し方も興味深かったです。
鑑賞後に知ったのですが、ディカプリオは初めにオファーのあった捜査官役を断ってアーネスト役を受けたそうです。それによって脚本は、オーセージ族の娘を愛しながらも犯罪に手を染めていく愚かな白人男性の物語に作り直されたそうです。おかげで、白人捜査官による事件解決ものという凡庸なサスペンスから、ノンフィクションの社会派サスペンスに生まれ変わったわけで、ディカプリオの慧眼には驚かされます。作中でも触れていましたが、当時はまともに捜査されない事件が他にも多くあったようです。これを機に、当時の先住民に対する差別や搾取についてもっと知りたくなりました。
主演はレオナルド・ディカプリオで、悩みながらも犯罪に加担していくアーネストを好演しています。他に、ロバート・デ・ニーロ、リリー・グラッドストーン、ジェシー・プレモンス、ブレンダン・ブレイザーらが脇を固めます。
見終えて疲れた
長いかと思ったけれど割とあっという間の時間経過でしたが、見終えてからドッと疲れてました。
初めから、ハイ!こやつが悪党!て確定してるのに話が面白くて食いいって観る。
金の亡者キング。初めに甥っ子に、キングと呼べというとこから、は?こいつやば!と思う。
わかりやすい悪党なんだけど、よく観て登場人物を把握していないとなので脳内多忙。
どんどん人が○されてとことん悪い奴ら。実話を基にってのがまた恐ろしい。
始末したいやつにいい話を持ちかけ、強盗先の店主には予め時間指定までして強盗予告。ドア開ける前に一瞬であの世行き。自分の手を汚さずに始末するキング。ほんと悪っ!
アーネストも初めからこの男しょーもなと思っていたし、どこに魅力があってモーリーは結婚したんだろ?と思いながらだったけど、最後の方のシーン、(注射の中身は)インスリンだよ、とまだ嘘をつくアーネストに一瞬で最後の愛想をつかすモーリーの立ち去り方でスッキリ。キョロつくアーネストはダメ男っぷり全開で呆れるしかなかった。
しかしそれらを演じてたロバートデニーロとディカプリオは最高の俳優でした。拍手!
206分ではなく120分の体感!飽きないが、ずっと盛り上がるわけではない。
観て良かったです。
観たい気持ちが7割くらいの方は
観ても後悔はしないと思います。
206分…
トイレ・眠気・ケツ痛、、最初は躊躇しましたが、
チケットを購入。体感は120分くらいでした!
各シーンに無駄がないため、飽きない!
でも、展開が早かったり、違うところにいったり、
少し理解が追いつかいシーンも、、。
また、ずっと盛り上がる感じではないため、
きちんと理解しようと思いながら観ないといけない感じ。
俳優さんの演技、みなさん流石でした!
中身は何だったのか
モリーの問いへの正解は何だったのだろう。
違う。正解とかじゃない。
アーネストは知っていて苦渋の嘘を絞り出したのか。
それとも少し足りないアーネストは徹頭徹尾そこについては疑わなかったのか。
妻への愛情と叔父への畏怖の狭間で流され続けたアーネストは、その可能性が頭を掠めながらも、都合のいいように自分を騙して信じ込ませていたのか。
その魔法が解ける逡巡が返答までの間に繋がっているのか。
追加の薬を半分自分で平らげたのは、薄々気づいての半自殺行為だったのか。
もしくは何もかも知っていたから確信的に呷ったのか。
あるいは掠めていた疑いがあそこで確信に変わったのか。
丁寧に物語を積み上げながらも複層的な解釈の余地を残すことで、206分を反芻しながら帰途につくことになる。繰り返して観たい気もするが、覚悟の要る長さではある。
そりゃこんなのと比べれば、ありゃテーマパークだよなあと。
小悪党から悪党に変わりつつも父親としても揺れるレオ様の物語でもありますが、モーリーの半生を描いた物語でもあります。
レオナルド・ディカプリオの出演作は近年歴史的大作ばかりではあるけど、些か「堅い」感じがしなくもなく、気軽に映画を観よう!と言うときには個人的には合わない感じなんですが、あのロバート・デ・ニーロと共演していて、監督がマーティン・スコセッシなら、ハズレも無いだろうし、期待値が上がったので、206分と言うかなりな長尺に多少のブレーキが掛かりつつも鑑賞しました。
で、感想はと言うと…長いけど、見応えありの大作。でも…長いなぁw
ズッシリと重く、歴史的大作でありながら、レオナルド・ディカプリオの小市民的小悪党の揺れる様が何処かコミカルでシニカル。
そこにロバート・デ・ニーロと言う大ベテランが入ることで物凄い極太の芯が入り、多少の風が吹こうが物語にブレが感じない。ディカプリオは過去作でも主人公としてのイメージを忠実に守っている感が強く、そのイメージに捕らわれ過ぎている感があったけど、今作ではロバート・デ・ニーロに任せるべきところは任せていて、何処か自由に演じられている。
だからこそ、中年で何処かと情けない感じのアーネストをディカプリオが肩の荷が降りたかの如く、自由に演じられたのでないだろうか。
また、モーリー役のリリー・グラッドストーンがとても良い。個人的にはモーリーが主役として、半生を描いた物語に感じるくらいでモーリーの周囲をチョロチョロと悪党と小悪党が悪巧みをしている感じw
あと、ルイス・キャンセルミがなんか印象深いw
アメリカの歴史にはそんなにも詳しくないのですが、それでも先住民族のネイティブ・アメリカン(インディアン)の悲劇的歴史はそれなりには理解しているけど、改めて知れば知る程、アメリカの白人至上主義の傲慢さにイライラ。
追いやられた保留地の地下から、ブラックゴールドと呼ばれる程の油田の権利にすり寄る白人達は給仕として仕えながらも心の奥底では見下しているのが滑稽でありながらもしたたか。
後見人として違法に富を掠め取り、莫大な遺産を相続する為にオセージ族の女性と婚姻を結び、一族の者が徐々に亡くなっていくことで連続怪死事件が後のFBI設立に繋がっていくと言うのも興味をそそられる。
また、ラストのその後をラジオドラマ仕立てと言うのが良いんですよね♪
ここで物語のエンタメ感が一気に増して、重苦しかった雰囲気に一服の清涼感が加わっている感じが好きですね。
史実を元にした作品はドッシリと見応えある内容ではあるけど、結構複雑で堅く難しい物が多いけど、この作品人物描写に焦点を当ててるので割りと明解。
それはレオナルド・ディカプリオとロバート・デ・ニーロと言う名優が居るからこそだと思うし、人物描写が丹念に描かれているんですが、やっぱり長いんですよね。
大きな中弛みこそ感じないけど、丹念に描き過ぎてるからこそ、上映時間の長さがこれだけになるといるのは個人的にはよろしくないかと。出来れば2時間半ぐらいなら文句無しなんですけどね。
あと、気になったのはアップル・スタジオが製作に入っているからかエンドロールでのキャストやスタッフの重複と少し画感と言うか、質感がちょっと違うんですよね。アップル・スタジオが近年本格的に映画製作に乗り出したのは知ってはいたけど多分観るのは初めてかと。
場内が明るくなるまでが作品上映と考えているので、エンドロールの役割は個人的には凄く重要。
あんまり長いのはよろしくないし、主題歌やBGMが途中で切れたりするのも頂けない。
近年画質描写が良くなっているだけにちょっと違うだけでも気になってしまいます。
当初はレオナルド・ディカプリオは連邦捜査局の捜査官役として主演する予定であったらしいけど、それでは単に勧善懲悪のヒーローになることを危惧し、自身の役を小悪党で情けなくも何処か憎みきれないアーネストに代えたのは大正解かと。
そうすることで全体のバランスがとても良くなっている。アーネストが主役ではあるけど、モーリーの半生を核として、アーネストとヘイルが暗躍することで物語に広がりと深みが増している感じ。
ただ、やっぱり長いのでそこに躊躇して鑑賞に腰が重くなる人も居るだろうと思うとやっぱり勿体無い。
でも、約3時間半を使って、丹念に描かれたサスペンス作品を堪能出来ると考えると観るに値する良作かと。
上映前のトイレは済ませるのは勿論、上映中も出来るだけ水分補給はしない方が良い作品ですw
文句なし
マーティンスコセッシ作品の「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」や「ヒューゴの不思議な発明」、「沈黙」がハマらなかった私は、特に期待せず観に行った訳だが、
3時間26分という長尺でも、全く時計を気にすることなく、最後まで引き込まれた。
ベテラン監督の手腕と二大俳優の偉大さをまざまざと見せつけられ、とても満足だった。
先住民は迫害されていたという浅い知識しかなかったが、政治的に搾取され、しまいには姑息な白人によって死に追いやられる惨たらしさに衝撃を受けた。
モリーは寡黙だが、聡明さと芯の強さ、儚さが滲み出ており、とても美しかった。
アーネストは妻を愛しているんだろうけど、支配的な叔父に押されて意志が弱いというか、ノータリンのクズなんだろう😅
ロバートデニーロの髭剃りシーンはアンタッチャブルを思い出したが、あまり関係ない??
それと、ブレンダンフレイザーが出るとは知らずに登場シーンでドアップになった時、思わず声が出そうになった笑
もしかしたら、今年No. 1映画になるかもしれない。
アカデミー作品賞候補入りは間違いないと思う。
白蟻達の
懺悔録
僕は本作をこのように観て取った。
追加で書くならこれで終わらないのが
奴らの所業だってことも。
とは言えスコセッシはじめディカプリオ
デニーロ、ロビーロバートソンなど
その業悪に気付き本作に参加した。としたら
少しは承知したい🫡
また、終盤最後の締めとして
オーケストラ携え活劇調で終わる演出に
物事は常に原点から見つめよ。
とのメッセージを感じ拍手とハーツドラムを
贈りたくなった◎
アップルフィルムに敬意🎩
良作なり
長いけど目が離せない
マーティンスコセッシ監督作品で3時間26分‥朝一で観て昼過ぎてだけど、確かに目が離せない展開で集中力はきれず面白かった。
戦争から帰還したディカプリオは精神的なボス(キング)のデニーロ伯父のある意味マインドコントロール的な支配下に置かれて先住民たちを排除し財産を搾取しようとする
「グッドフェローズ」にも近いけど、デニーロこっちは一回も直接的には殺人はやらないんだなー。でも怖い
沢山の登場人物出てくるけど、混乱しないで見れるのすごい。
デカプリオは進んで「ハンサムだけど、巻き込まれてかすめとられる小さいコスい人」を楽しそうにやってた
3時間以上だが長く感じない
1920年代初頭にオクラホマ州オーセージ郡でオセージ族の土地から石油が湧き出し、自分の土地で発見された石油の利権を裁判で勝ち取ったオーセージ族は巨額の富を手にした。
オーセージ族が得た利権を白人たちは手に入れようとその地域に集まってきて、裕福なオーセージに取り入り、利権をめぐって連続殺人事件が起きた。地域の警察は白人に買収されていて捜査もされずにうやむやに処理されていた。モリーはワシントンDCに行き大統領と面談する機会を得たとき、この連続殺人事件の捜査を依頼し、連邦捜査局による調査が始まり、裁判で・・・という実話に基づく話。
インディアンはミズーリなどから追われ、やってきたオクラホマで、たまたま石油が出てきて裕福になったが、ハイエナのような白人にたかられ、殺され、幸せだったのか、考えさせられた。
レオナルド・ディカプリオとロバート・デ・ニーロの2人の演技が見所。
モーリー役のリリー・グラッドストーンの演技も素晴らしかった。
206分と、3時間半近い長くてインターミッションも無い作品だが、全く長さを感じない面白い作品だった。
七人の侍に1分足らない(206分)力作である!
まさかの206分の作品だけど、飽きることなく時間が過ぎました。
20世紀初頭のアメリカ先住民、オセージ族のオイルマネーをめぐる、ドロドロした殺人事件の話。街を牛耳るヘイル役のロバート・デニーロが普通に怖くて、さすが名優。派手に悪役してるわけでないのに、醸し出す悪人感はさすが。一方、ディカプリオのダメ男っぷりもお見事。うまくストーリーでピエロになってました。なお、登場人物がいっぱい出てくるので、混乱しないように気をつけよう。
先住民を描いた映画は数多くあるが、随所にスコセッシ監督のリスペクトを感じました。エンドロールが自然の音だけというのも効果的でした。
ディカプリオは見る価値ありだけど...
白人アメリカ人がオイルマネーで潤ったインディアンたちの資産を我が物にしようと裏で殺害を企むという実話に基づく題材で非常に興味深い作品でしたが、個人的にハマらなかった206分でした😅
良くも悪くも話の展開が緩やかすぎたのか、展開が終始平行線で途中眠くなってしまいました。
ディカプリオ主演ということもあり結構期待してた分、もう少し展開的に盛り上がりが欲しかったのが個人的な意見です🤷🏻♂️
時代背景を意識してのものなのか、どこかしら昔の映画にあるような独特なテンポを思わせる演出でこれはこれでいいと言う人もいるでしょうが、206分という長さでこのテンポだと退屈してしまうのも正直無理はないかなと思います。
ただそれでもディカプリオの演技は見る価値はあるもので、歳を重ねるごとに増す圧倒的存在感と演技の幅にこの映画の格を一段上げる役割りを担ったのは間違いないでしょう。
好きな俳優なだけに毎作品見てますが、ここまで堕落していく様子を演じるのが上手い俳優いないなと今回の作品見て改めて思いました。
顔がジャックニコルソンに似てきてる気がするのでその内全く違ったジャンルに出てきそうでそれはそれで期待してしまいます笑
個人的にはインセプションのレオ様がめちゃくちゃカッコよくて好きですが。
話が逸れましたが、公開前の期待値が高かったという意味でこの評価をしております。万人ウケする作品ではないと思うので、評価は分かれると思いますが、ハマる人にはハマる作品だと思います!
映画や演劇はダメ男が好きだよなぁ
ディカプリオが演じるダメ男が崩壊に向かってく姿が見てて歯痒い感じで目が離せない!映画とか演劇ってこういう話好きだよなー。デニーロは怪物に見えて来て怖かったし、歴史ものとして当時のアメリカの雰囲気が超絶リアリティがあって映画の質を高めてる。びっくりするほど長いのに気にならず最後まで見れてしまうのが不思議、で、我ながら何を期待して見に行ったのかも不思議。
いつ見に行こうかという段階で、 上映時間の長さに一瞬怯んだけど、 ...
いつ見に行こうかという段階で、
上映時間の長さに一瞬怯んだけど、
中弛みもほとんどなく見られた
カナダ政府が今年謝っていた件しかり、
どこでもこういうことはあったし、
せめて現在行われている同化政策的なものだけでも、
どうにかならないですかね
なんとも言えない
必見の時代劇
レイトショーで観ました。
なんと1900年代にアメリカで実際に起こった事件を基にした映画です。
今までのハリウッド映画で、この映画ほどネイティヴアメリカンの人々をきちんと“人間”として扱った映画はあったでしょうか。
私が知る限り、米国エンターテインメントの世界は彼らの事を“ユニークな見せもの”として扱っていたと思います。
本作ではネイティヴアメリカンのイメージとして定着している【無骨な中年男】や、【芯の通ったお母さん】はもちろん、お酒に溺れる女性や、鬱病を患い自殺を図った経験のある男性など、いわゆる“人間らしい姿”も見られます。
個人的には主演のリリー・グラッドストーン演じるモリーの“人間らしい美しさ”は、今後のエンタメ業界に影響を与えて欲しいです。型に嵌めたような極端な美しさは健康的とは思えません。
前置きが長くなりましたが、本作は長編という事で途中一度だけ小用に立ちましたが、それ以外気持ちがだらける事はなく、エンドクレジットまで集中して観ることが出来ました。マーティン・スコセッシ監督の技量に感服です。
レオナルド・ディカプリオが演じるアーネストには、何度怒りを覚えたか分かりません(苦笑)。ロバート・デニーロ扮するビル・ヘイルの露骨な善人面に対してもかなり血管が浮き出ました。また、アナの妊娠の際に彼がさりげなく発した言葉は今思い出しても戦慄します。
アメリカ先住民族に対しても理解のある白人男性であるマーティン・スコセッシ監督が、ハリウッドとネイティヴアメリカンの間に橋を架けてくれたと思います。
これからのハリウッド作品の俳優やスタッフの他、監督の名前にもネイティヴアメリカンの名前が記される事を心から期待しています。
追記:レイトショーでお客さんが少なかったですが、エンドクレジットで席を立つ人は数組だけで、殆どのお客さんは席を立たず余韻に浸っていたのが印象的でした。終電20分前でも魅力的な映画は客を引き留めるんですね😁
なるほどディカプリオ
オイルバブル時代の狂気と闇と悲哀を描いた大人向け作品でした
原住民インディアンの束の間の隆盛と衰退葛藤、それをしゃぶり尽くす白人と主人公の醜悪さと葛藤が同時に描かれています
それらを決して綺麗事でまとめないのが本当にリアルで、一歩間違えば嫌悪感しか与えかねないところですがそこはディカプリオとデ・ニーロです
圧巻の演技と存在感で魅せてくれます
今作のディカプリオはほとんどのシーンで眉間にシワを寄せ、への字口です。それが虚勢と嘘と葛藤を現しているように見えました
彼でなければこの映画は成立していなかったかもと思うほどです。
非常に長い作品ですが、私は退屈になりませんでしたし楽しめました
スコセッシだからこそ魅せられた作品
この作品は2017年の「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」という本が原作であることを踏まえてレヴューしたい。
始まりは1897年、映画の冒頭にもあるようにオセージインディアン居留地にて石油が発見された。後にオセージ族は内務省から生産量に基づくロイヤリティを得ることになり、莫大な財産を手にした。
しかし1921年に祖先の血が半分以上を占めているオセージ族は裁判所の制定する後見人を任命せねばならないという法律が定められた。この法律により財産はオセージ族と結婚した地元の白人によって大半が管理され、オセージ族は資産の自由を奪われてしまう。
やがてオセージ族の財産の受益権を求めて、凄惨な争いが起こることになる。
コレが本作の解説である。
この作品は白人とインディアンの長年に渡る確執と当時の白人の限界の無い強欲さを見事に描き出してくれた。
主人公たるアーネストは簡単に言えば欲の強い傍観者だ。周りに流され強い意見に流され、自身がとてつもない悪事を働いているとは微塵も思わず、罪を重ねていく姿は現代のネット社会と似た様子でもある。しかしアーネストをアーネストたらしめるのはオセージ族の妻モリーへの歪んだ愛だ。この歪んだ愛があるからこそ彼は現代のネット社会とは違って見えるようになっている。
この作品にはもう一人の主人公と読んで差し支えない存在がいる。主人公の伯父にして元凶たるウィリアム"キング"ヘイルだ。
彼は一見親切さと慈悲深さに富んだ聖人かのように思える。しかし実際の彼は強欲で強権的かつ大変腹の黒い人物だ。彼は時に優しさをもってオセージに接し時にその冷酷な本性を持って富のためオセージを殺させる。しかし彼が行ったこと総てが誤ちだったわけでは無い、後半本人の語る通り店を与え家を与え治安を守り道路を与え文明的な世界へと足を踏み入れさせた。この点に関しては何事にも良い点と悪い点があるという本質的な話になる。
またこの2人の関係は社会の縮図と言っていい形になっている。時に飴を時に鞭を与え労働力を離さない政府(キング)自己の思考を放棄し、政府に流されるがままの働き手(アーネスト、オセージ)このように当てはめるとどこか胸の梳くような感覚を得られるのでは無いだろうか。
だからこそこのような形にしてスコセッシは言わばこの流されるがままの世界に警鐘を鳴らしているのである。
ラストは最悪の不発でした。
何を見せたいの?
レオ様もデニーロなしで、
ドキュメンタリーなら1時間でもっと良いものができると思う。
スコセッシ監督でも、
まぁ大役者がやりたい演技をやらせたらこんなことになっちゃう。
この作品最悪な事象は、
石油利権を持つ裕福なオセージ族の女性が、
何を間違えたのか、誰も彼もが白人の男をヒモにしてしまうことだ。
それらの深層をハイライトして貰いたいところだ。
それにしても3時間超えは無駄、
その上、あのラストは残酷でした。
( ̄▽ ̄)
マーティン・スコセッシ監督が
レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、ジェシー・プレモンス、リリー・グラッドストーンら豪華キャストを迎え、
実話を基に描いた西部劇サスペンス。
1920年代、オクラホマ州オーセージ郡。
先住民であるオーセージ族は、石油の発掘によって一夜にして莫大な富を得た。
その財産に目をつけた白人たちは彼らを巧みに操り、脅し、ついには殺人にまで手を染める。
ジャーナリストのデビッド・グランがアメリカ先住民連続殺人事件について描いたベストセラーノンフィクション「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」を原作に、
「フォレスト・ガンプ 一期一会」などの脚本家エリック・ロスとスコセッシ監督が共同脚本を手がけた。
アメリカの負の歴史
長い。上映回数が少ないのもやむを得ない。
居住地に石油が噴出し裕福な生活を送るようになったネイティブアメリカンのオサージ族。そこに戦争帰りの普通の男であるアーネストがやり手の叔父ウィリアムを頼ってやって来る。取り柄のない彼は車の運転手をやる中でオサージの女性モリーが顧客になる。叔父にオサージの女性と結婚して彼らの財産を一族のものにするように言われてアーネストは驚くが、魅力的な女性でもあったので結婚する。オサージの元で白人が働いている状況を良く思わない人はウィリアム以外にもおり、オサージの人達の不審死が続発、モリーの姉妹も他殺体で見つかる。モリーは糖尿病の症状が悪化する中、他のオサージとワシントンD.C.に行って役人に直訴する。すると連邦捜査官が捜査に来て、ウィリアムにメスが入り、アーネストに司法取引を持ちかける。裁判所でウィリアムの弁護士がアーネストを見て取り込もうとする。
アーネストはもちろんウィリアムも、根っからの悪人でもなさそうなのに、お金のために邪魔なオサージ族はすぐ殺すのが、命を軽視しており差別的である。
いつジェシー・プレモンス、ブレンダン・フレイザーが出てくるんだ?と思ったが終盤でも長尺なので出番はあった。
ラストはラジオドラマみたいな面白いまとめ方で、スコセッシらしいなと思ってたら、さらに本人登場⁈
モリー役のリリー・グラッドストーンの落ち着いた知的な雰囲気が良かった。
全385件中、301~320件目を表示