「マルチ商法って怖いよね。」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 気狂いピエロさんの映画レビュー(感想・評価)
マルチ商法って怖いよね。
傑作です。
3時間半とは思えないほど、世界観に入り込めました。
エンドロールまで全てが脚本になっていて、すごい映画だな、と見終わって噛み締められる映画でした。
エンドロール中の音響の演出も良かった。
全て良い映画でした。
鑑賞後の感想ですが、
人間って盲目になればなるほど、周りが見えなくなっていき、何かを失ってから過ちに気づくのだなぁ、と。
利益だけが全てではないよな、と感じました。
ある種の宗教的な何かを見ているようで、ただただ恐ろしかったです。
名優、デニーロの優しさの奥に潜む悪魔的なお芝居は怖すぎます。
又、駄目な人を演じるディカプリオ。
ここまでハマる人はいないです。
その主人公に共感する部分がすごくあって…
富を目の前に盲目になってしまう、すごく共感してしまう。自分もそういう部分あるんだろうなぁ、と。
主人公に関する演出で、ことある毎にハエ?がまとわりついていて、こいつめっちゃくせ〜なぁ(色んな意味で)って演出がすごい好みでした。
そして、ヒロインの方。
初めて知る女優さんでしたが、素晴らしいです。
目から感じる怒り。台詞を発しなくても伝わる怒り。
それを体現しているのが、素晴らしすぎます。
最後に、肌の色の違いや宗教感から生じる争いや差別はずっと起こっていて、今後もなくならないものだと思います。
しかし、盲目にならず歴史を忘れず、我々は生きていかねばならないんだな、と教訓になりました。
目の前の真実から目を背けたらいけないんだな、と。
最後の最後に書かせてください!
近年でもよくあるマルチ商法!
この映画も一種のそれに近かったです!
こんな昔からそれに似たものは存在していたんだと思いました!
皆様!目先に囚われず!マルチ商法は駄目!絶対!犯罪は駄目!
最後に一文!
家族を何よりも大切に!守り抜いてください!
家族を信じ抜いてください!
そう思える映画でした。