劇場公開日 2023年10月20日

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「フラワームーン」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン asaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0フラワームーン

2023年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸いにして映画作品として俯瞰でみえているけど
あーゆうアーネストみたく天然で純粋なおバカっているな。
自分という個が希薄なぶん流されるまま何でもやってしまう怖さ。
犯罪に加担してると自覚しながらその自分に蓋して、目の前の幸せや享楽でそれを誤魔化すひと…
半径1メートル?くらいしか見えていない、愛らしく哀しき犠牲者にうつった。
遠目から眺めてる分には良いが近寄りたくはない。
さながら闇バイトのぬかるみにはまっていく人か

相続で揉めて一家離散なんて話はよく聞く
兄弟は他人の始まりっていう慣用句は真実かもしれない。
しかし血は水よりも濃いってのも真だし…
だから権謀術数、私欲で狡猾に周囲を陥れていくヘイルだが、甥御の娘の死を一緒に嘆いている(と思いたい)姿には、なかなか勧善懲悪な作品ではみられない可笑しみを感じた。
アーネスト、ヘイルそしてモリーも含め、人の機微というか明暗というか表裏というか自己矛盾といか、をまるごと描いていて印象深かった。
親子や夫婦や血縁や友情や、何かとソレらしく語られる「信頼」や「絆」。
その危うさと脆さをみた。
あとちょっと長い気も

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asa