「半端ないオープニングの高揚感とエンディングの余韻。」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
半端ないオープニングの高揚感とエンディングの余韻。
スコセッシの新作今年一番の期待作。
公開初日に駆けつけたかったけど、上映時間の関係と少しでも大きなスクリーンで観たかったので、一週間経ってしまった。
石油が噴き出してくるオープニングから、ディカプリオ、デニーロの登場、カーレスまで、ワクワクが止まらない。とんでもないものを観ているという高揚感が半端ない。
途中、いつものギャング映画みたいな展開になってきたけど。3時間が全然長く感じなかった。
最後のドラムの響きにのってのダンスの俯瞰から、エンドロールのドラム、雨音、虫の音、コヨーテの鳴き声、いつまでも余韻に浸っていられる。これがまだ3時間続いてもずっと聴いていられる(嘘です)。
アメリカ映画によくある登場人物の後日譚は、よくあるようにナレーションと写真・字幕くらいでよかったかも。ラジオ劇の製作場面風なのは面白かったけど、この作品には合ってないような気がする。スコセッシ監督が自ら最後持ってくくらいだからやりたかったんだろうけども。
それにしてもこの年齢でスコセッシはすごい。
ずっと画面に引き込まれてしまう。
マーベルは映画じゃなくてアトラクションだって批判したのも納得できる。(ジェーン・カンピオンが乗っかってきたのはどうかと思ったけど。)
心の中にいつまでも残る作品でした。
共感ありがとうございます。
ここの所、あ~あと思う作品ばかりだったのでパッと目が覚まされた感じがして良かったです。アメリカンだったら当事者感もっと強く感じられるのでしょうね。
失礼します
共感ポイントありがとうございました
ラジオショーの件は、本当にああいった番組プログラムを、その先FBIへと変貌を遂げる、州を統括する警察組織設立のプロパガンダの一環でフーバーが嬉々としてやっていたそうです 舞台上のギミックは実際ラジオを視聴している人はみえていない、要はメタファーですね 見えていないところでは色々な事が起っているんだという そしてそのお膳立ては誰?という 一番大事なのはどんな意図?
茶番を描くことの印象をより濃く映した秀逸さが光ると存じます
拙文、失礼しました
今晩は。いつもありがとうございます。
今作を観て、再確認できたのは映画の体感する長さって尺の長さではなく、内容だと思いました。面白くない映画は一時間半でも長く感じるし、面白い映画は3時間越えても(臀部は痛くなりましたが)問題ないよな、と思いました。
私は、今のところ映画鑑賞中に途中退場した事はありませんが(但し、今作は流石にイロイロと予防線を張りました。)出来れば何時迄も劇場のど真ん中の少し前の席で、観たいモノだと思っています。(別に、端の席に座っている方を揶揄しているわけでは有りません。逆に年齢を召されていても、映画館で映画を観る御高齢の方には尊敬の念を持っています。)では。いつものように、返信は不要ですよ、
スコセッシ映画=マッチョ?という先入観ありました。スコセッシの映画は好きで見ていますが、マッチョ、ホモソーシャルが特徴だなと思ってました。でもこの映画を見て、私のスコセッシ観が大きく変わりました。見て本当によかったです