劇場公開日 2023年10月20日

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「先住民にも土地の権利を認めていたんだと、ある意味感心した。」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン ジュンヤさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5先住民にも土地の権利を認めていたんだと、ある意味感心した。

2023年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

オーセージ族の保留地からたまたま石油が出たために、巨万の富を得ることになった先住民であるオーセージ族。働いてもいないのに、豪華な食事と酒、旅行、白人の家政婦を雇ったりと贅沢な生活をしていた。

そこに目をつけた悪どい白人が、オーセージ族に取り入り、自分の一族と婚姻関係を結ばせ、財産の権利を得た後に殺していく。
そうすることで、自身の一族に財産を移してゆくが、最後は犯行がバレて、終身刑になってしまう。が、恩赦だかで案外早く出所しました。という話。

アメリカの黒歴史らしいですが、当時は植民地の時代だから、そこが価値のある土地だとわかれば、無理矢理どかせて二束三文で買い取るのが普通だと思ってました。
あくまでも法律を守るのはアメリカらしくも感じました。

しかしあれだけ殺されていたら、連邦政府が調べるまでもなく、オーセージ族側も分かってたんじゃないかな。
族長達も分かっていながら、土地開発などの恩恵があるから見て見ぬフリをしていたような気がする。
金だけは持っているけど、その金の使い先は完全に白人社会に依存しているのだから、下手に反発すれば、せっかく得た利権が無くなりかねないもの。

ジュンヤ
トミーさんのコメント
2023年10月26日

共感&コメントありがとうございます。
二作の違い、鋭い分析と思いました。「福田村」より簡単に人を殺せるのが怖ろしいです。

トミー
トミーさんのコメント
2023年10月26日

キリスト教に改宗したりして、うわべだけは異文化ハイブリッド社会みたいに見えてたんですがね・・

トミー