哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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実に興味深い作品でした!
タイトルの「哀れなるものたち」の意味についての解釈は、観る人によって全く違うものが出てくると思われます。なぜなら私たち一人一人が小宇宙を持っているからです。その一人一人の小宇宙の中で、かなり抽象的なこの映画の展開が、それぞれの心のヒダを打つと思います。ですからこの映画を観たということで、「哀れなるものたち」は誰?の正解となる論評は存在しない気がします。私はただただ興味深くヒロインの成長と、不思議な幸せを最後に獲得するシーンに魅せられました。また、この作品の途中で、コントあるいはギャグの様な映画に見えてくるから不思議です。劇場内ではほとんどの人は笑っていませんでしたが、私は結構笑えたので面白い体験をしました。抽象度を高めて俯瞰してこの作品を観ると、「人間は人生を学ぶために体験する生き物」であるということを表しているような気がしました。物語の中では自殺したヒロインが亡くなり、お腹の中にいた子供の脳を移植した女性として、さまざまなことを体験します。それは主に性に関する出来事を通して成長していきますからものすごくエロく見えますが、ある意味突出していますがあまり違和感がありません。何度も性的シーンは繰り返されますが、私はむしろありふれた日常の様に見えました。そして男性たちに支配される環境を打破していく姿は神々しいのです。いずれにしてもこの作品は、性の問題、男性社会の支配、人生の学びとはを教えてくれる稀有な作品と言えるかもしれません。
追記 背景映像の美しさは見事でした。センスの良さが滲み出ていました。
評価が難しい作品
観る前に作品を想像・予想しない方がよいのは確かだと思う。
深いようで浅いストーリーと時代設定がよくわからない映像と衣装、そしてエマが目的で観た訳ではない私でも、色気を感じないベットシーンは観るに耐えがたいにも関わらず、そればっかりと思っていたら、いきなり心理的な成長をする・・・
ストーリーも雑だが、何といってもBGMと効果音・エンディング音楽までもが不快な音で構成されている。映像が美しくても音楽で台無しになるお手本だ。
私には評価できない作品だが、皆さんはいかがでしょうか?
この数年で最高の作品でした
冒頭からエンディングがガープの世界のように思えました。赤ちゃんから大人への成長がエマストーンの演技力で完全に完成されてました。
こんなクオリティで演技ができる女優は残念ながら今の日本では居ませんね。
今は亡き女優〜北林谷栄なら対抗できる演技力がありましたが〜
映画というジャンルでこのような挑戦ができるのは素晴らしいです。
ベラin ワンダーランド
女性への束縛や貞淑に対するアンチテーゼをランティモス監督が奇抜でファンタジー風に描いた世界観が印象的。
脳が胎児で大人に成長する過程をエマ・ストーンがまさに体を張って熱演!
R18ではあったけど、まさか無修正とは…
熱烈ジャンプって表現は好き笑
美術や衣装デザインもアカデミー賞ノミネートだけあって独創的かつ魅力的で素晴らしかった✨
鑑賞直後はいったい何を見せられたんだという気持ちになったけど、じわじわ各シーンの意味や良さに気付いてくるような不思議な気持ちに
シュールで残酷で美しい映画
「フランケンシュタイン」や「マイ・フェア・レディ」のようなドラマかと思いきや、かなり毒を持った風刺劇で一筋縄ではいかない作品となっている。
グロテスクな表現やR18のレーティングが設定されているので、観る人によっては好き嫌いがはっきり分かれる作品かもしれない。
ただ、過激とも思える表現はともかく、テーマは女性の自律という、いたって真面目なものである。奇しくも昨年公開された「バービー」もそうだったが、昨今のフェミニズムの潮流を意識させられる部分もあった。
既存の価値観や因習に捕らわれて生きる女性が自己実現を獲得していくドラマは、誰が見ても共感を得られるのではないだろうか。
あるいは、もっと大げさに捉えるならば、これは神に対する人類の反逆のドラマとも取れる。これは「フランケンシュタイン」の物語にも繋がる部分なのだが、例えばゴドゥインの呼び名が”ゴッド”であること。彼がベラという人造人間を創り上げたということ。これらは旧約聖書における創世記の物語、神がアダムとイブを造った話に重ねて見ることも出来る。
ただ、そう考えるとベラの最後の行動には驚かされてしまうが…。つまるところ、彼女が二代目”ゴッド”襲名と捉えるならば、それはそれで大変恐ろしいことなのかもしれない。
製作、監督はヨルゴス・ランティモス。彼の作品は「ロブスター」を観ただけなのだが、その時には随分と風変わりな映画を撮る監督だな…という印象だった。今回もその印象は変わらない。
一見すると19世紀のヨーロッパのような時代背景なのだが、色鮮やかで先鋭的なファッションや実験で生み出されたキメラ風の動物がこの世のものとは思えぬ不思議なテイストをもたらしている。一種のファンタジーのような世界観が広がっていて、終始飽きさせない。
脇役を含め、登場人物は皆クセが強く、まるで漫画のキャラようにデフォルメされている。
映像も独特である。魚眼レンズの多用や、画面の周囲を微妙にボカした特殊な撮影が行われており、全編ラディカルな画の連続である。
また、映画序盤はモノクロだが、ベラが外に出るあたりから画面はカラーに切り替わる。おそらくベラから見た世界を色鮮やかに表しているのであろうが、驚くべきはほとんどが屋内セットで撮影されたという点である。このあたりのプロダクションデザインの仕事ぶりには感嘆してしまった。
ちなみに、今回はかなりカッチリと作り込まれた映像で、この緻密さはウェス・アンダーソンの作風も連想された。ただ、ウェスが作り出す映像よりブラックでダークなテイストがこの人の作家性なのかもしれない。より近いと感じたのはジュネ&キャロやテリー・ギリアムであろうか。
いずれにせよ、本作のユニークな映像の数々には驚かされっぱなしであった。グロテスクなシーンもあるにはあるが、そこも含めて繊細に作り込まれた映像は絵画のように美しく、思わず見惚れてしまう場面が幾つもあった。
キャスト陣では、ベラを演じたエマ・ストーンの妙演が見事である。彼女は製作にも名を連ね、これまでに見たこともないような体当たりの演技に挑戦している。また、中盤のダンスシーンも印象に残った。「ラ・ラ・ランド」の時とは全く異なるフリーダムな創作ダンスに笑ってしまった。
弁護士役を演じたマーク・ラファロも良い味を出していた。伊達男気取りでエマを誘惑するも、奔放な彼女に振り回されてしまうという情けない役所である。雪が降り積もるパリで空腹と孤独に耐えかねてベソをかく姿が実に滑稽だった。
もう一つ、本作は音楽も非常に斬新だった。ユニークな映像に全然負けておらず、大変奇妙な味わいをもたらしている。
笑う、寝る、唸る。
いやーこんな映画観たことない。
その一点だけでも、いかにこの
作品がすごいか、わかる。
’
胎児の脳を移植したため、
幼女の感性と大人の肉体を
持った女性ベラが主人公。
まずこの設定についていけるか、
乗れるかが、本作の最初の分岐点。
ツッコミどころ満載だからね。
’
心は幼女だから、まずいものを
食べたら吐き出す。
覚えたてのセックスに味をしめ、
どこでもしたくなったら始める。
このやりたい放題に僕は大笑い。
基本コメディーだと思うけど、
客席は案外静かだった。
これで笑えるか、どうか、これが
第二の分岐点。
’
映像は見事のひとこと。
耽美派の画家、ラファエル、
フレデレック・レイトンらを
思わるようなビジュアルの数々は、
この監督の美意識がいかに高いかを
伺わせる。
’
映画の前に熱燗を二合飲んだこともあり、
ストーリーの中だるみもあり、途中寝たので
偉そうなことはいえないが、テーマは人間、
好きなことして何が悪いと、いい意味での
「悦楽主義」と人生よりも美、官能を第一とする
「芸術至上主義」を監督は称賛していると思った。
とにかく自分の好きな世界をこれでもかとぶつけ、
類まれなるセンスで魅せている。
’
もちろん、文字通り身も心も賭して挑んだ
主役エマ・ストーンは、120%の演技力で見事。
’
いずれにしろ、ダークファンタジーコメディーとして
突出の1本だろう。
いまどきR18というのも潔いね。
’
思ってたのと違ってたけど。
なんか最近予告以上の作品がなかったので、ある意味映画の楽しみを味わえました。
エブエブの時は「思ってたのと違う!」という感想しかなかったけど、今回は世界観には入れました。
前評判のとおりエマストーン、強かった。良かった。お気に入りのラファロも弾けててそれだけでも高評価です。
鶏犬
ヨルゴスランティモス の新作ですよっていうことで、体調悪いのをおして映画館へGO💨
女性版フランケンシュタインをエマストーン が熱演!
それをつくった医師役のウィリアムデフォー もさすがの好演なのだが、個人的にはマークラファロ の俗に満ちた演技が良かった
体調が万全なとき、もう一度観たい映画
意識高い女性向け?エロ好きの男性向け?よくわからない
男性中心の社会の変革を図ろうとする意識高い女性向けの作品?
エマ・ストーンの裸体目当ての男性向け?
イマイチわからない。
特に元夫が急に出てきた終盤は何を描こうとしていたのかな・・・
最後の手術でxxと入れ替えた描写は主人公が闇落ちしたとしか思えんかったけど、因習を打破する姿として描いていたんかな・・・
□□と入れ替えるのならすっきりするんだが・・・
あと、オスカー女優のエマ・ストーンよくこの役引き受けたね。
性的描写がてんこ盛り。
点数は甘目です。
ここまで突き抜けると
フランケンシュタインをモチーフにしたと思われる、ある少女ベラの成長物語?
久しぶりに、こんな頭のおかしい映画を観ました(けなしてませんよ)モラルが教えられてないので、欠如したベラの暴走ぶりは怖すぎます。社会のルールや共通認識って大事だなあと思った。ベラ以外にもおかしい人が登場します。ルールが正しいのか、ベラが間違いなのか?結局ベラは最後までぶっとんでました。
ベラの父代わりのウィレム・デフォーは好きな役者のひとりなので、よけいに良かったです。エマ・ストーンの体当たりの演技はすごい。ララランドのあの人と全然違う!世界観もファンタジーで不思議な世界がストーリーと合ってました。馬頭の自動車は笑った。
偏愛なる才能と狂気
エマ・ストーンの演技は眼を背けたくなるほどの真っ直ぐな欲と狂気を、ウィレム・デフォーの演技は異常な体験と才能を持ち合わせた歪んだ偏愛を 各々突きつけられる映画でした。モノクロの恐怖と絵画のような色彩の異様感はベラの葛藤と曇った脳を想像してのめり込んで良いのか躊躇してしまうものでした。評価の分かれる難しい作品ですね。ぜひ見てとは言い難い感じが評価点を下げた理由です。
1人の女性の成長と解放を通して与えられる気づき
細部まで、よく作り込まれた映画だった。
年代はあえてぼかされて、それぞれの都市の景色もどことなくファンタジーな味わい。なので、荒唐無稽な天才外科医のなせる技も、観客は違和感なく受け止められる。
ただ、設定はファンタジーだが、扱われているテーマは、どこを切り取っても、我々が直面してきた個人的な成長課題であったり、社会的に解決が求められる問題だったりするので、決して上滑りしない。
それらがミルフィーユの如く、何層にも積み重ねられ、色彩的にも美しく提示されるので、気がつけばその世界感の中にどっぷりと浸りこまされている。
全体として見れば、1人の女性の成長と解放の物語という言い方ができるだろう。だが、それはまるで、人類が(とりわけ女性が)多くの犠牲を払い、痛みを伴いながら「人権」という概念を確立してきた歴史と重なるかのようだった。
(それに対して、マッドサイエンティストのゴッドとその父のエピソードは、科学的進歩至上主義への警鐘として、カリカチュアされている)
自分自身は、そうした彼女の一挙手一投足を観ながら、様々な気づきを与えられた。できれば、巻き戻して、繰り返し観直して考えたいくらいに。
願わくば、早めに配信されますように。
<追記>
ベラの元夫が、使用人の女性にイタズラ?を仕掛け笑うシーン。あれを「ドッキリ」と称して、ゴールデンタイムで放映してるのが、日本のテレビだよなぁ…。
ゲージツ?
時代は変わった。
一昔前は映画の内容より女優が脱いだ!と話題性を煽り立てるのは日常茶飯事だった。
個人的にはそれは逆効果で、それが目的で足を運ぶように思われるのが嫌だった。
今はセンセーショナルに騒ぎ立てたりしたら活動家の餌食になってしまうだろう。
その類のプロモーションは無くなったし脱ぐことも激減した。
それでいいと思う。
必要性の低いそれらのシーンは興醒めだ。
エマ・ストーンが脱いだ!過激なシーンも満載!というのは知らなかった。
男ならエマのそれに興味がないはずはないが、必然性は余り感じなかった。
むしろそれがあるためにフォーカスがぼやけた。
エマの演技は素晴らしく、アイデンティティの確立の経過描写も見事だった。
そこに不自然に性的衝動を組み込むのは如何にも不自然に映った。
それがなくても十分成り立つ作品と感じただけに残念だった。
ヨーロッパ系の賞も取っているし、アカデミーでも最有力?らしい。
やはり私にゲージツは理解できないのだろう。
個人的にはエマにこの類は求めていない。
どうして引き受けたのだろうか。
人間の持つ欲と純粋さ。シュールでグロテスクなコメディ。
今年2作目の映画館での鑑賞。
何やら不思議な世界観の映画っぽいが、あのエマ・ストーンが主演、ということで事前知識ほぼ無しで鑑賞。
舞台は近世のヨーロッパっぽいが所々ファンタジックな乗り物や景色が出てくるところはディズニーのなせる技かどうかはわからないが、映画の世界観にマッチしていて素晴らしい。
しかし、そういう映像の素晴らしさより何より、主人公ベラのキャラクター設定とそれを演じるエマ・ストーンの突き抜けっぷりは圧巻である。そこまでやるか、というところまでやりきっている。若干過剰で観る人に不快感を与えても構わない、という姿勢を感じた。
この映画のテーマについては、女性の解放であるとか、自由であると言った評論があるようだが、私は主人公ベラの行動から「人間の持つ欲と純粋さ。そして欲に負ける大勢の哀れな人たち。」と解釈した。ベラを取り巻く男たちもベラ自身も含め、我々も皆「哀れなるものたち」。
それをシュールに、グロテスクに、ときに可笑しく過剰に描いてみせる。どうだ!と言わんばかりに。
観る人を選ぶ作品かもしれないし、観て不快感を覚える人もいるだろう。しかし、私は何故だかすっきりした心持ちで映画館を後にした。エマ・ストーン、あっぱれ!
誰しもが楽しめる作品では無いと思う。
話題の映画見てきましたが、今ひとつでした。
この映画、封切り前から話題になっていましたが、「MARVEL」や「DC」の作品を鑑賞するノリで又は、アカデミー賞にノミネートされたから見てみようと言ったノリで鑑賞された方は今までにない衝撃や複雑な感情更には嫌悪感を感じて映画館を出たのでは無いでしょうか。
個人的にはよく全国同時ロードショーレベルで公開したのかさえ思いました。マウントをとるつもりはありませんが映画通の方で多様性やジェンダー等の作品に慣れている方で出あれば内容に入っていけますが、そうでなければしんどい作品と思います。
内容についてはタイトルの「哀れなるものたち」通り軸はブレていなかったと思います。
途中が長いかな…
エマ・ストーンのファンである私としては、なんの予備知識もないまま、公開を待ち焦がれていた。
すでに世界的に評価され、各種映画賞も獲り、アカデミー賞を待つばかりという状態での上映で、公開直後からレビューも高いとなれば、嫌でも期待値が上がってしまう。
で、感想としては
期待したほどではなかった。
まあ、私の期待など計り様もないので説明もしにくいのだが、まず良いところとしては大好きなエマ・ストーン自身が、(おそらく本人が望んで)楽しんでやっている感じが素晴らしい。
そして美術。
モノクロと幻想的な色彩のシーンや、肩の大きなドレスにミニスカートなどのファッションを織り交ぜながら、ずっと「誰かのイカれた夢」の中にいる感じがエンドロール最後まで続く。
その「夢」の感じを支えるのが劇伴(音楽)。不協和音や「ポチョン」「プニャン」としか表現できない様な音楽が、どこか現実感のないこの世界を象徴するように響いている。
「女王陛下のお気に入り」でも登場した、キャラクターを追うような独特なカメラワークとか、円いものばかりが詰め込まれた魚眼レンズの構図とか、特に前半は新鮮な楽しみがあった。
本来「性欲」と「肉体」は、社会的なモラルなどの制約を学びながら、どちらも徐々に人間が成熟していく過程で完成していく。
ところが主人公ベラは誕生した時点ですでに肉体は成熟しているので、すぐに性的な悦びに気付き没頭してしまう。
一見すると「ふしだら」なのかも知れないが、大人の男性は性欲に対して好き勝手しているのに、女性が開放的であること、ひいては自ら進んで身体を売るという行為は批判されるべきものなのか、という疑問を投げ掛けてくる。
そして、ベラが自分自身に向き合って、最後の復讐に出る。
気になったのは、物語としてラスト30分ぐらいで急に展開してテーマに向けて締まっていくのだが、それまでの経緯含めて上映時間141分はやはり長い。
性的なシーンがかなり多いが、そんなに要らない気がしたし、途中何度か眠くなる。
ゴッドの真意にもちゃんと決着はついてない気がするし、すべてのモヤモヤがすっきりと終わる映画ではなかった。
disgusting
予告の印象とは違った。いつまでもおぞましかった。ディズニー配給だから、R18でも「明るさ」を信じた。
「天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。
天才監督ヨルゴス・ランティモス&エマ・ストーンほか、超豪華キャストが未体験の驚きで世界を満たす最新作。」?(未体験の驚き、ではありました。「主体的」であれば、「性」は平等で、解放された、といえるのでしょうか。。)
「作品賞(ミュージカル・コメディ部門)」??
「主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)」???
わたしが笑えたのは、ダンスシーンくらい。ベラは強くて美しく、衣装やセットも素晴らしかったけれど。過去の記憶を消し去って、新たな人生を生きなおせたことは、果たして、幸だったのか、不幸だったのか、、その点にだけには、救われた。しかし、山羊やふたり目の彼女と、平然と生活する人々からは、やはり、おぞましさ以外感じられなかった。
ひとさまの書いたレビューを見てちょっとびびってた。見るべきかどう...
ひとさまの書いたレビューを見てちょっとびびってた。見るべきかどうか迷ってたけど、やっぱり見とこうということで鑑賞。
見て良かった!!面白かった。
ベラは”ゴッド”が作ったまさに神をも畏れぬ実験体だけど、ミソはそこではない。ベラがいかにして自分自身の人生を取り戻したか。どんな風に生きることを選んだか。この世の常識も良識も蹴っ飛ばし、女を所有しようとする愚かな男どもを踏み越えて、やっとあるべき場所を見つけたベラ。
船旅の間に、ベラが三段階特進みたいな感じで賢くなったけど、賢くなって逆に不幸になった。この世の悲しみや苦しみを理解できるようになったから。「この世界は残酷だ」ってことなんやろやな~と思いつつ。
たださすがのR18で、いろいろアレなので嫌な人は嫌やろな、と思います。注意。
う~ん、映画館で観る映画じゃないような気がする。(悪い意味じゃなく)
いまさっき、30分ぐらい前に見てきて。
まずは。エマストーンが、あそこまでやる必要がなかったんじゃないの?って印象だけど、「ラ・ラ・ランド」の印象を消す?もしくは超える?ためには、あそこまでする必要があったのかな、とも。逆に、プラトーン世代としては、ウィレム・デフォーのメイクがしっくりくる。
内容を考えると、”映画館じゃなく、じっくりと考えながらみたいな”、という意味です。でも、収支を考えたら、映画館で上映しなくちゃいけないってのも仕方ないのか。
ベラ自身、もっと狂気のほうへ振れていってもいいはずだけど、原作者?監督?はそうじゃないように描いた。救いを求めたのかも。ゆえの、ラストシーンか。ヤギのシーンはあったけど、ジェネラルは、ヤギじゃなく、ゴッドにする、という選択肢もあったんじゃないか、と考えた。
ヘンテコな映画を観たなぁ
2024年劇場鑑賞23本目。
予告からヘンテコな音楽やエマ・ストーンの変な動きが気になっていましたが、一瞬どう見てもアレの最中の顔が映っていたし、R18ということでまぁ精神年齢が肉体に追いついていない女性は男の欲求のはけ口にされるんだろうなぁと思っていたら想像以上でした。
倫理観に縛られずに快楽を得る方法を見つけたらどこでもしようと思うのは当然なのですが。
そういう性的なシーンはめちゃくちゃ多いですし、エマ・ストーンも上だけでなく下も全部見せているのですが、なんかあんまりエロいなぁと思わないんですよね。その前に見たガンダムSEEDの方がよっぽどエロかった。鼻くそほじって気持ちいいみたいな感じと同列の快感のを見せられてるからこもしれません。
エマ・ストーン演じるベラがたどる境遇より、ウィレム・デフォー演じる天才外科医ゴッドの父から受けた仕打ちのほうがよっぽど聞いててドン引きでした。
まぁでもこんなヘンテコな世界観は唯一無二だと思うので一見の価値はあると思います。多分配信版だとR15+になってボカシかかりまくると思うので、完全版を観たい人は劇場で観たほうがいいです。
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