哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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ヘンとエロを集めて もっとヘンにしちゃった~♪
海外での評価が高いので、アカデミーショー前に観ておこうかと思って、劇場に行きました。
本作は「芸術系大学生の 卒業制作映画」的作品だが、
撮影はプロが行っているようなので、セットや小道具の製作はお金がかかっていて、見事だったが
映画から受ける印象が"チョコレート工場シリーズ"か「バービー」のようで。。。
インパクトだけ、模倣したので、中身は無い。
若すぎる故に、制作者が自己顕示をしたい気持ちは理解できるが、映画の表現に主張と深みがないと、唯のエロ映画になってしまい
鑑賞中はただただ退屈な時間を過ごすだけに成ってしまいます。
衣装・ドレスのデザインは頑張ってはいるが、斬新さはまったく無く、出つくされたレベル。
主役のエマ・ストーンさん、ここ10年間で大変注目されていた女優さんだと思っていたが。。。
もういいや
娼館での字幕訳で「三こすり」と訳される場面があるが、こんな日本語はありません。正しい日本語は「三こすり半」です。
これは「三下り半」からの派生語なので、省略すると、意味不明になります。
更に映画では「one pump chump」と言ったのではなく、
彼女が言ったのは「short 」で、short and short (短少 早漏)の俗語で、ちょっと和訳のニアスが逆に成っており、誤訳です。
彼女の はにかんでの会話ではなく、ベテラン娼婦として、審判したと言う意味なのです。
この映画がイイと、少しでも思うなら、品格あるR指定映画「エマニエル夫人(1~3作)」と比べてみる冪だと思う。
究極の変態映画(笑)成熟女体に胎児の脳。 大丈夫かエマ・ストーン、...
◇ スチームパンクと女の自立
英国ヴィクトリア朝風の時代錯誤的テクノロジーで未来を描こうとする"スチームパンク"というSFのサブジャンルがあります。蒸気機関時代への懐古趣味+未来の空想世界+"パンク"というカウンターカルチャー感を掛け合わせているキメラ的な世界観です。1980年代にはファッショントレンドとも結び付きました。
そんなスチームパンク的な世界観(80年代の懐古趣味を懐古する二重括弧の懐古趣味)が濃厚に伝わる背景。無垢な女が世界を知ることによって成熟していくという成長譚は紋切型のモチーフですが、主人公ベラを演じる大人女優エマ・ストーン が自身の自我の成立過程を語る物語にも見える入れ子構造を感じました。
無垢な幼児の精神年齢であった彼女はロンドンからリスボン🚢アレキサンドリア🏜パリ👗と世界を巡る旅に出かけます。そして、再びロンドン。男と女の「『性』質」の違いを赤裸々に露悪的にモロ出しで繰り広げられる旅物語でもあります。その過程で確立していく一人の女の自我。自我確立と同時進行で獲得していく社会性。
"哀れなるものたち"とは、支配欲、独占欲に一喜一憂する男たちでしょうか?抑圧される女たちでしょうか?いや、人間社会全般なのかもしれません。スチームパンク的奇天烈ツギハギ世界観の騒々しさなのに、なぜか「もののあはれ」をしみじみおもう'無常感'がそこに漂いました。
深すぎて難解だった
ホラーコメディ‼️❓自分の体は自分にしか自由に出来ない‼️❓
リアリティ皆無なので、最初から、心象風景かコメディと覚悟してたら、やはり、結末はコメディ。
ヒロインは最初、フランケン系映画🎞のノリだが、最後は知的、子供の脳を移植された母親だなんて、気にしないでね。
キモは、旦那の超ハラスメント、色情狂なんて乗り越えるんだよ。
ところで、ヒロインを汚く、売春宿の客も汚く、描くのは、最後の、あの、ためなんですよ。
ヒロインの次にフランケン化された女性が超美しい。
ところで、客やヒロインハードコア映像は何のために、とゆうか、映倫とおるの?
久々にメチャクチャな展開で、理に叶う結論を得た。
こんな、アンチテーゼの提案されたらアカデミー賞やるしかないでしょ、ある意味、あざとい映画🎞🎟🎬。
でも、見事でしたよ。
それと、貧民の募金を誰かが盗むの観て、24時間テレビ思い出した。
ああ、時事的に、風刺するには、こんなに、フランケン映画にするしかないのかね閉鎖的ハリウッドでは、トホホ。
ちなみにキリスト教社会で自殺と自慰を真正面から映像化したのはこれが初めて。
最後にヒロインの決断、選択は、常にリスペクトできるものでした。
自分の心の底を覗くために是非。
賛否両論かもね
クソすぎて好き
異形ともとれるアートな世界観
ヨルゴス・ランティモス、というギリシャ人の映画監督を聞いたことあるでしょうか?名前だけは知っている。作品を観たことはないが、断片的な情報から奇抜でシュールで毒のある世界観を生み出す監督だそうで、以前から興味はあった。そして今回、本作を拝む機会ができた。
ストーリーから奇抜。お腹に子を宿したまま身投げした女性の体を天才外科医が見つけ、女性の脳を取り出し、胎児の脳を移植。生まれ変わったその子(本作の主人公:ベラ)を実験体にし、観察して成長過程を記録する中で、ベラは世界を見て回りたくなる・・・というお話。
もう奇想天外である。
それをのっけから白黒のシュール感を付け足して見せつける。序盤は白黒なのはまだ外界に出てないからか、街を飛び出してからカラーに。しかしいきなり濡れ場からカラーになるからビックリ。またベラの体は大人でも脳はまだ子供なだけに無垢で無知。だから次何をやらかすか少しヒヤヒヤしながら見てしまう。それがシュールにも見える世界観と相まってドキドキしながら見てしまう。
この変わった世界観、いままで観たことがない・・・!
変わった世界観と言えば大昔の映画「カリガリ博士(1920)」を思い出す。全てを歪な形にしたシュールな世界観。またシュールと言うか、奇想天外な映像を作る監督とすればティム・バートンかデヴィッド・リンチか、はたまたウェス・アンダーソンか?しかしいずれにも属さない。背景から船から人の顔からどれ一つとっても“普通”ではない。“異形”ともとれるその姿形、
自分は美術館にある「アート(Art)」と感じてしまった。
いうなれば“まだ少しわかるピカソの絵画をみるような”感覚か。それが、自分が思うこの映画の世界観。しかし、居心地は良い。汁が溢れまくる、ジューシーな果物を食べるような感覚。だから胃もたれなく観ていける。ヒヤヒヤ感はずっと続くが。
だがストーリー自体も確かに面白い。女性が自立していく姿を映画いているが、成長ではなく、“女性が男性と同じ立場に立つためには”と言う視点で描かれているように思う。だから大人の女性を最初は無知で描き、女性の自立の方法を、自分を使った実験として模索していくような哲学的視点で描いたように思うのです。しかし、こんな描き方、ヨルゴス・ランティモス監督でなければできなかったのではないか?けっこう濡れ場多いぞ?それをアートに昇華できる監督でなければこれは無理やろー?そこはギリシャ人ならではの感性なのか?今後気にしていきたい監督としてメモしておこう・・・。
奇抜なストーリー、シュールで異形とも思える世界観、ヒヤヒヤしながらも、果汁溢れるジューシーな映画。R-18指定だが、観れるなら観ておいて損はない。逆に面白い発見ができる映画ではないかと思います
純然たる者のパワーと怖さ。グッと惹きつけられるファーストショットか...
シュールで美しく、喜怒哀楽の詰まった作品
作品賞候補は要注意だね。いろんな意味で😭
映画館のモニターで予告編は何度も見て興味をもった。しかもあまり無い先行上映、レビュー評価も高い。芸術性が高いかもしれないが、多くの人を惹きつける何かがあるに違いない。
映画の冒頭から不協和音。モノクロ。過去か夢の中を表現しているのか?でもさっぱり分からない。そして、グロ、グロ、ゲロ、グロ。すごく不愉快。
後半は、エロ、エロ、グロ、エロ。どうしてここまでやる必要があるのか。強い嫌悪感を抱く。
映画の時代の装飾や衣装も好みではない。映像も全く色彩美 映像美と感じない。
好まない✖️好まない。見た後、不快な思い以外何も残らなかった。
レビュー評価は高評価も低評価も同様にあるのならわかるが、高評価が圧倒的に多い。点数だけでなく、内容を読んでいれば良かった。この作品はネタバレでしっかり把握して見た方が良かった。でももう2回目を(無料でも)見る気にはならないけどね。
絵画の如き美しい映像の下、繰り広げられる衝撃のストーリー
最近時間に追われ、映画を観る機会に恵まれず、やっと行けるよ!なんて喜び勇んだワタシにはなかなかの問題作でした。
主人公ベラを演じるエマ・ストーンのビー玉みたいな眼、それが成長を重ねるごとに無機質なものからドンドン意思が漲って行く様は圧巻でした!
そして過去か未来かわからないけど見事な美しさを描き出す空の色!
そうやってレビューを書くと素晴らしいファンタジーみたいだけれど、結構グロいシーンや裸体もてんこ盛りで混乱させられ放題だったりもする。
だけど人間って最初は身体の感覚から目覚めて行くのでしょうね。
一人の人間が成長していくさまをシニカルな実験映像を通じて見せられているような感覚に陥りました。
近年観た作品の中でもインパクトは大きい方でした。
エマ・ストーンさん
いろいろと考えさせられました
まず、過去なのか、未来なのかわからないような世界観の映像がきれい。衣装も素晴らしい。観せる映画としての完成度は高いと思います。内容については、いろいろと考えさせられました。人が産まれてすぐ、大人の身体になると、こうなるのか・・・、そうなる前に、しっかりと教育して、生きていく為に必要な最低限の知識を得たり、知性を磨くことって、やっぱり大事なのね。だから、教育が大事なわけだ・・・と思ったり、でも、そういう教育をしないと、成り立たない人間社会って面倒かも・・・と思ったり、それでも、現実は完璧じゃないよね・・・と思ったり、主人公が女性だから、騙されたり、そそのかされたり、ヒドイことも経験しながら、そこから学んで行けたんだと思うけど、男性だったら、学ぶ前に終わってるかも・・・と思ったり、延々と続く全然エロさを感じないエッチなシーンを見ながら、いろいろと考えてしまいました。その手のシーンは、必要だったのかもしれませんが、もうちょっと、サクッと終わらせてくれても良かったと思います。話自体が、やってはいけないことだらけなんだけど、最後は、そうなるのね・・・という納得感のある終わり方でした。ただし、いくら最低の奴への復讐とはいえ、将軍への罰ゲームだけは、それまでの経験から学んだことも活かされている気がしないし、言っていること以上に残酷で、絶対にしてはいけないダメなことと思います。
実に興味深い作品でした!
タイトルの「哀れなるものたち」の意味についての解釈は、観る人によって全く違うものが出てくると思われます。なぜなら私たち一人一人が小宇宙を持っているからです。その一人一人の小宇宙の中で、かなり抽象的なこの映画の展開が、それぞれの心のヒダを打つと思います。ですからこの映画を観たということで、「哀れなるものたち」は誰?の正解となる論評は存在しない気がします。私はただただ興味深くヒロインの成長と、不思議な幸せを最後に獲得するシーンに魅せられました。また、この作品の途中で、コントあるいはギャグの様な映画に見えてくるから不思議です。劇場内ではほとんどの人は笑っていませんでしたが、私は結構笑えたので面白い体験をしました。抽象度を高めて俯瞰してこの作品を観ると、「人間は人生を学ぶために体験する生き物」であるということを表しているような気がしました。物語の中では自殺したヒロインが亡くなり、お腹の中にいた子供の脳を移植した女性として、さまざまなことを体験します。それは主に性に関する出来事を通して成長していきますからものすごくエロく見えますが、ある意味突出していますがあまり違和感がありません。何度も性的シーンは繰り返されますが、私はむしろありふれた日常の様に見えました。そして男性たちに支配される環境を打破していく姿は神々しいのです。いずれにしてもこの作品は、性の問題、男性社会の支配、人生の学びとはを教えてくれる稀有な作品と言えるかもしれません。
追記 背景映像の美しさは見事でした。センスの良さが滲み出ていました。
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