劇場公開日 2024年1月26日

「共感しづらく、いまいち響かず」哀れなるものたち REXさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5共感しづらく、いまいち響かず

2024年6月3日
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展開としては嫌いではないが…、ベラがいくら脳味噌子供でもここまでモンスター級の破壊行動や破廉恥な行動をするか?とちょっとどん引き。

オーガズムに溺れる描写がやたら長かったのに、貧富の格差に触れたとたん覚醒するのが急すぎて唖然。直前までレストランでうるさい子供を殴って黙らせるとか言っていた割に…。そう、ベラの心情を追体験できないから、共感しづらいのですよね。

父親の実験台になっていた過去を持ちながらも、父親を非難せず愛に飢えた外科医を演じる、ウィレム・デフォーの姿は哀愁を誘う。

ステレオタイプな女性への偏見、男性優位社会への批判、女性の職業の選択肢の少なさ、抑圧、独り善がりな愛を追い求める人間の悲しさ、色々と内包してるけれども、どこか型通りでいまいち響かず。最後のDV男への逆襲はすかっとしました。

REX