「無双のエマ・ストーン」哀れなるものたち シューテツさんの映画レビュー(感想・評価)
無双のエマ・ストーン
予告編を見てひょっとしたら苦手かも知れないと思ったのですが、予想以上に楽しめました。
とりあえず本作の考察はこれから様々なメディアに溢れる事でしょうから省略しますが、まずは圧倒的な世界観の作り込みや、主演エマ・ストーンの存在感だけでも見る価値があるように思えました。
テーマはまた(まだ)フェミニズムかと思わせながらも昨年見た『バービー』と同様に、更にその先を行くような結末で面白かったです。
でも、どちらも知的エンタメの部類なので観客(大衆)には伝わり辛いかも知れません。
個人的には単純に世界観の個人的な嗜好として『バービー』よりも本作の方が好きです。
作品の印象としては(1900年代が舞台でしたが)個人的には昔のSF小説を読んだ時の楽しさを思い出しました。例えば日本の作家で言うと小松左京ではなく、星新一のショートショートを(一話ではなく)一冊全部読み終えた直ぐ後の頭の中のような、混沌としながらも脳ミソが喜んでいる感覚が甦りました。
しかし本作を見て、アカデミー賞にはまるで興味が無い私でも今回の主演女優賞だけはちょっと気になります。
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