「不倫関係だから優しくなれる」ほつれる uzさんの映画レビュー(感想・評価)
不倫関係だから優しくなれる
距離感、というか隔たりが印象的な作品だった。
主人公の綿子は、基本的に木村以外に対して壁がある。
喩えば英梨とは、仲はいいけど秘密までは共有しておらず、一定のよそよそしさを感じた。
冷めきった関係の旦那や、不倫関係の家族は言わずもがな。
これには綿子の抱える罪悪感が関係していると思われるが、想いを吐露できる相手はいない。
秘密を抱えるというのは、そういうことなのだ。
文則とプレゼントを交換しあった夜は、関係を修復できそうな気配があった。
しかし、文則には無理におどけている節があり、綿子にもそれに合わせている気配がある。
あれを“本当”にするには、自分を誤魔化すことも含めてあと5歩くらい必要だろう。
結局綿子は木村との思い出を捨てきれず、文則は理詰めでそれを追求し、ふたりは別れる。
不倫が“逃げ場”だったり“発散場所”だったりするから、大切にするし守ろうとする。
逃げるのも発散するのも、本来守るべきもののためだったことも忘れて。
多層的に描かれた“不倫”というものに対し、考えさせられるところがあった。
しかし、結論は“離婚”というありふれたものであり、登場人物たちが何を得たかは描かれない。
唐突に焚き火を見つめる綿子と木村のカットが差し込まれるなど、意図の見えない余計な演出も多い。
委ねる系の結末は嫌いではないのだけど、せめてもう半歩踏み込んでほしかった。
こんばんは。
》秘密をかかえるというのは、そういうことなのだ。
》逃げるのも発散するのも、本来守るべきもののためだったことも忘れて。
ふ!深い!!Σ('◉⌓◉’)
uzさんが人間ドラマを描いた作品を評されるときは、いつもさらっと深い事を仰っているので。。
今回も刺さりました!!
不倫してませんけど(^。^)
レビュー200作目じゃないですかぁ!!
おめでとうございます♪
明日だったらマリーだった?のにぃ〜!!(o^^o)
私は今日は「ミツバチのささやき」に行って来て、ずっと脳内再生中でクタクタです。
そして明日朝イチで「アリスとテレス〜」←楽しみですね(^。^)
夕方から「パーフェクトブルー」行って来ます!!
脳内が大変そうです!