あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のレビュー・感想・評価
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【“百合、生きてくれ。”と時を越えて出会った彼は、私に手紙を遺して大空に飛び立った。”今作は母との齟齬、進路が見えなかった女子高校生が、特攻隊員の意を継ぎ、自身の生きる道を見出す作品なのである。】
ー 分かってはいたが、後半は涙を堪えるのに必死だった作品である。-
■百合(福原遥)は母(中島朋子)との齟齬を抱え、自身が進む道も分からず悶々と生きる日々。ある日、トラックに撥ねられかけ、傍に在った洞窟に入ると気を失い、気づくとそこは昭和20年6月の敗戦濃厚な日本だった。
そして、彼女に手を差し伸べてくれた男、佐久間(水上恒司)は特攻隊員だった。
◆感想
・百合が過酷な状況下、生きている事の大切さ、有難さを学んでいく過程が上手く描かれている。更に、戦争に対し、警官(津田寛治)に異を唱える姿も。
ー 彼女が街中で戦災孤児に食べ物を分け与えていた時に”もうすぐ、戦争は終わるから。”と言った事を警官(津田寛治)に聞かれ、咎められるも、”戦争に意味があるんですか!”と命懸けで異を唱える姿。
現代に居た時には、TVの特攻隊特集を興味なさげに切っていた人とは思えない。彼女の成長の証であり、真なる心を持った女性であることも分かる。-
・特攻隊員の男(水上恒司)に介抱され、彼らが利用していた食堂“鶴”の女将(松坂慶子)の店で働くようになった百合が、男から”彰”と呼んでくれ。俺も百合と呼ぶから。”と言われ彼に心惹かれていく様や、同じ特攻隊員たち、石丸(伊藤健太郎)、板倉、寺岡、加藤とも親しくなっていく。そして、店に魚を運んでくる千代とも。
ー 特攻隊員たちは、生き神様として特別な扱いを受けていた。それは何時特攻に出るか分からないからであるが、今作でも隊員が言っているが、可なり精神的にキツカッタらしい。それはそうだろう。夫々、愛する人が居るにも関わらず、気丈に振る舞う特攻隊員たちの姿。今作は、特攻隊員たちの夫々のキャラが立っているのも良かった。特に坊主頭の伊藤健太郎が演じた石丸の明るいキャラかな。ー
・ある日、彰が百合を、百合が一面に咲きほこる丘に誘うシーン。彼は、自身の故郷や妹の話をし、その後”こんな世の中ではなかったら、教師になりたかった。”と告げるシーン。
■特攻が決まった日、板倉が脱走する。彼を見つけた佐久間と百合。そして、他の特攻隊員たち。親子三代陸軍だった加藤は激怒するが板倉が、”恋人の16歳の女性が家族全員が亡くなり、彼女も寝たきりになって、自ら死を選んだ。俺は彼女を支えて生きたい。”と涙ながらに行った時に、誰も異を唱えず彼を逃がすシーンは沁みた。
・石丸に密かに恋心を寄せる千代の姿。
・特攻に出る彰、石丸、寺岡、加藤。寺岡は未だ会っていない赤子と妻の写真を、石丸は千代から貰った千代に似た人形を、彰は白い百合と共に大空へ飛び立っていくシーンも沁みる。そして、百合は気を失い、現代へ戻るのである。
<現代に戻った百合が、特攻記念館で見つけた彰の”百合へ”と書かれた封筒の中に在った手紙のシーンは、涙を堪えるのが難しい。
そこには、彼の百合に対し、愛する想いが、綺麗な字で綴られていたのである。
泣き崩れる百合。
だが、彼女は翌日から明るい顔で、母の為に“鶴”で習った鯵フライを入れたお弁当を作り、大学に行きたいと自らの意志を示し、進路表にも彰の夢であった、教師になる事を記すのである。
今作は、反戦映画でもあり、且つ稀有な経験をした女子高生の成長物語でもあるのである。>
◼️追記
普段はこのような事は書かないのであるが、【映画は自分の判断で、観るモノである。】今作品は私も含めた戦争を知らない世代に観て欲しいと思った作品である。現況下、世界各地で戦争が行われているが、特に今後の日本を背負って行く若い方々に観て欲しいと思ったのである。若い方々は私が知る限り、殆どの方々が戦争に対し否定的な考えを持っていると思っているが、今作品は戦争が再び日本で起こらない為に何をすべきかを、メッセージとして発信していると思ったからである。重ねて記すが、聡明で、今の政治に疑問を持っている若人に観て欲しいのです。今作品は決してお涙頂戴映画ではないと、原作者の女性の方の素晴らしいインタビューをたった今、読んだので、敢えて記します。
泣けた。
大号泣まではいかないけれど泣けた。
彰役が水上恒司くんで良かった。キャストが良かった。伊藤健太郎さん、出口夏希ちゃん、小野塚勇人さんも、斗亜くんも良かった。
原作がケータイ小説だからか、多少はありがちなお話で予想通りな気もしたが、全体的にいいお話だった。
出口夏希ちゃんが伊藤健太郎にお守りを渡すシーン、最後の日のお見送りのシーン、ラスト、泣けた。特攻隊がそれぞれ大切なものと一緒に飛び立つのが良かった。彰がユリ持ってるところ良かった。ラスト、特攻隊の遺影と手紙が飾ってあるところ、泣いたー。
福山さんの歌がとてもマッチしていて泣けた。
彰目線からの歌詞が良い。
エンドロールで歌詞ありの演出が良かった。
好きなんだ
君をまだ好きなまま
帰らぬ旅へ征かなきゃ
永遠の旅へ
しばらくは福山さんの想望を聴いて浸ります。
最高。
戦時中への旅
戻ってきた時の顔が全然違いましたね。凄く優しいいい顔に。最後のサプライズはどういう展開かを期待しましたが、手紙だったんですね!泣ける凄くいいシーンでした。
ここで勝手な妄想。
もしかしたらタイムスリップしたのではなく、あれは前世の話で記憶だったのでは。
今の百合は生まれ変わったユリだった。
なーんて早すぎる輪廻転生(笑)
今の常識と、戦時中の常識のガチンコでした。
ストーリー、配役良かったです。
雑談
近くにいた70代らしきお爺ちゃんが度々スマホいじるから光が、、、
更に後半は度々泣く、、、嗚咽、、、
気づいたらまたスマホいじり(笑)
さっきの涙は?(笑)
次は体勢がやたらと動く動く。服の音がやたら煩い。
賑やかなお爺ちゃん。
多分周り皆んな迷惑してたよね。😆
こんな日もあるか。
お陰で泣ける映画も20%ほど感動が消されました。(笑)
過去へ戻った女子高生と特攻隊員の出会いと別れ。も泣くなと言うほうがムリじゃ。「何が原因で過去へ行きどうやって現在に戻れたかはアタシの可愛さ演技力に免じてツッコマナイで、SFじゃないんだから」by福原遥
◆腹ペコ隊(特攻隊)御用達の飯屋でバイトする百合は彼らと親しくなる。今日は笑顔で別れてもそれが今生の別れとなり、明日はもう彼らと会えないかもしれない。
ツルは、彼らも黙って飛び立つような事はしないと言うが、命令が急に決まれば会えないことも有り得る。彼らと百合たちとの間には、いつ急に会えなくなるかもしれないという緊張感のようなものが漂う。
だから、彰が店に来ると百合は嬉しさもあるが、 良かった、まだ生きていて会えたと思いホッとする。百合は未来人だからあと2ヶ月で戦争が終わるのを知っている。彰があと2ヶ月飛び立たないでくれと何度祈ったことだろう。
◆敵前逃亡した板倉が橋の上で見つかる場面。加藤は、お国のためより自分のことを大事にするとは何事だ恥を知れと言う。
僕はここで板倉が、「自分のためで何が悪い」と反論したことに驚いてしまった。もちろん今の時代からみたら板倉が正しいと思うのだが、あの時代、あの場面、志願した特攻隊員が言えるとは思わなかったからだ。
僕はここに逃げて卑怯者と言われようが大切な人のために命を大事にしろというメッセージを感じた。
それと同時に現代の日本で徴兵される未来があるかもしれない人たち、なかでも特に10代から20代の人たちは、あそこで一人で踏んばって反論を言えないと思ってしまった。空気を読んで場の空気に飲み込まれてしまうと思った
特に現代は若い人ほど空気を読むことを良しとして、読まなかったり読めない者に排他的だというデータを見たことがある。残念ながら空気を読むことを良しとする95% は思っても言うことは出来ないだろうと思った。残り5%はあの橋の場面にいない。なぜなら徴兵される前に反対意見を述べたり行動を起こして国に殺されるか投獄されてるだろうから。先日カナダでメッセージを発した周庭さんのように。
◆まあそういうわけで、現代に戻った百合は、(現代では半日しか経ってないのに)以前の百合とはちょっと違う。前の日に憎まれ口を叩いたヤツなんか当然屁でもない。
◆最後の資料館での百合への手紙 。 くぅ~、泣かせにくるねぇ。
蛇足
父親の話は特攻隊とリンクさせたのかもだけど、無くても物語は成立する。母とのイサカイもこの物語には要らんかな。母親、朝から夕方までスーパーで働いて、夜コンビニまであって、家族2人で貧しいってどうよ。母娘、金遣いあらいのか?毎月大きい借金返済でも有るのか?蛇足でした。
演者みんなが素晴らしかった
初めて劇場で予告で見た時は興味なかったのですが何回も予告を見てたらどうも気になってきて初日に鑑賞。見て正解でした。内容的にはラストも含めいわゆる最近流行りのタイムリープものですが。とてもよく作り込まれていて、とにかく演者の皆さんの演技がどれもみんな素晴らしかった。特に久々に見た伊藤健太郎、彼は今日から俺はの印象しかなく、今まではあんまいい芝居する俳優の印象はなかったです(逮捕の件もあり)しかし、今回の役はすごくいい芝居だった。特攻隊の方々は本当にどの方もいい演技でしたね。水上くんは最近OUTでのヤンキー役の頑張りぶりを見ましたがそれとは全く真逆な好青年で、まさにぴったりな役で本当いい役者になったなーと感じました。松坂さんの鶴さんやまっすぐな純粋な思いのちよちゃんもよかったし、憎たらしい警官の津田寛治さんもさすがでした(笑)
世代的に戦争のことはよくわからない世代ですが、改めてこの日本でこんな今としたら狂ってるようなことが起きていたんだなと感じました。でも、作中でもあったようにあの時代、あれが正義だと正しいことだとされていて、でもやっぱりお国のためにといいながら死ぬのは怖くて、だからこそ彼らはああやって元気に振る舞って楽しくお酒を飲んで自分たちが正しいことをしているんだと言い聞かせていたのでしょう。戦争の映画というのはたくさんありますが私としては本当にこのタイミングでこの映画を見れたことは戦争について改めて考える機会となりました。そして百合が将来的に彰の生まれ変わりと出会い幸せに共に生きていける未来があってほしいなーと勝手に思いながら最後ジーンとしました!
とにかく戦争もの特攻隊のよくありがちな映画かもしれませんが私はすごく良かったと思います。
期待度○鑑賞後の満足度◎ 最近珍しい素直で爽やかに泣かせる好編。愚かしい戦争だったけれど、後世から見て判るからで、その時代を生きた人達は決して愚かではなかった、と思わせてくれた映画でもありました。
①本編が終わって感傷に浸っていたらエンドロールが始まってすぐ福山のファルセットが聴こえた時は少し退いてしまいましたが…
②この歳になると、泣かしてくれる映画であっても一方で映画としてどのくらいの出来かを冷静に判断している自分がいて歳を取るのも佳し悪し…
③ということで、映画自体としてはこのくらいの星の数を付けてあげるのが精一杯ではありますが(何せ特攻隊員に恋する乙女というドラマは数限りなくあるし、これはそれにタイムスリップという捻りを加えただけで、設定を知っただけで結末が予想できる予定調和ぶり、演出も特に素直なだけで旨味なし)、色々な点で否定的ではなく肯定的な意味で好感が持てました。例えば:
A:特攻隊の隊員達に現代の俳優が演じる時にどうしても漂う現代性が薄く、如何にも当時の特攻隊員らしい潔さと克己性が感じられたこと。
特に、村上恒二扮する彰が最後まで、ヘナチョコ映画なら簡単に口にしそうな“愛してる”なんて台詞を最後まで口にしなかったこと。ましてや濡れ場などなかったこと。
(しかし、日本人にしては実に立派な鼻梁。白人の血が入っているのかしら。)
B:千代ちゃんを演じた女の子が、如何にも戦後の日本映画の女優さんを彷彿とさせる昭和の佇まいとルックスであったこと。
C:劇中で百合ちゃんが口走ることを当時本当に言えば即憲兵に引っ張られただろうけど、そこはそれ、もし現代の人間で普通の良識がある人間なら言いそうなことを代弁させて当時の風潮との対比としているし、周りの人達も顔をしかめないことで彼らも心底では同じ様に思っていたことへのメタファーとなっている。
D:憎まれ役の警官に扮した津田寛治さんは、1シーンの登場ながらさすがの迫力ある好演。
また、その直後の彰の台詞「悪いのはあの警官ではなく、あの人をああいう風にしてしまった“何か”だ」は心に残る。
その“何か”は現代まで生き残り世界各地で相変わらず人々を苦しめ悲しませている。
些細だか重いメッセージだ。
E:偶然だとは思いますけれども、『ゴジラ-0』と本作と特攻隊に関する映画がほぼ同時期に公開されたのも興味深い(本作を観ようと思った理由の一つ)。
『ゴジラ-0』の方は敵前逃亡した元特攻隊員がゴジラと対峙することで自分の戦争を終わらせるところが感動的ではあったけれど、本作では敵前逃亡した(実際はああいうシチュエーションでは逃げられないか、軍牢に入れられるだろうけど)板倉君が戦後生き延びて天寿を全うした描写にホッコリさせられる。
F:変に反戦カラーを付けるのではなく、心が触れ合いながらも別れなければならなかった二人の純愛と粛然と死に向かっていく若者達を素直に描くことで、その時代に生まれた為に死を選ばざるを得なかった特攻隊員達ひいては当時の若者達の悲痛さ・痛々しさが却って胸に迫ったと思う。
G:現代ではブー垂れていた主人公が、違う時代・環境に行きそこでの生活・人々との触れ合いを追体験することで、自分がいかに平和で安全で自由で幸せな生活・環境の中で生きていたかを悟るのもよくあるストーリーではあるけれども、中嶋朋子(蛍ちゃんも年取ったねぇ)の生活感のある受けの演技で説得力あるものとなっている。
H:そして最後、この映画を観る気になったもう一つの理由、福原遥ちゃん。NHKの朝ドラ『舞い上がれ』でファンになったけれども、高校生役はもうシンドイかな。でもやっぱり上手だ。
④食堂のおばちゃん役の松坂慶子。最近は顔出しだけの役が目立つけれども、本作では若手俳優ばかりの戦時中パートに安定感をもたらしてさすが。
でも、今の若い人は知らないだろうけれど、『夜の診察室』や「愛の水中花」の頃のセクシー女優がねぇ。
若い頃セクシー女優だった人は歳を取ると大概ケバいおばちゃんになるものだけれだも、こんな安定感と円熟味のある押しも押されぬ演技派女優になるとはねぇ。
⑤確かに現代日本は平和で安全で自由な良い国(一応そう言っときましょう)になったけれども、戦争が終わった後もそうなるまで実に様々な事が有ったことを、教師になるべく頑張って勉強するなかで戦後史もしっかり学んで行きましょうね、百合ちゃん。
そして、それが祖国や家族・愛する人達を守る事だと信じて命を差し出した若者達の死が無駄死にならないように、大平洋戦争の事もしっかり伝えて、より良い未来の日本を作るように子供達に伝えてね。
ハンカチのご用意を
数ヶ月前からずっと待っていた映画でした。
この映画で伝えたいであろうメッセージは
当たり前の事が当たり前では無いと言う事、大切な人を失う怖さ、母親に対する感謝の気持ちを忘れてはならないと言う事、でしょうか。
そして、タイムスリップをする事に寄って、戦時中の兵士と恋に落ちると言う有り得ない話を通じて、戦争の怖さ、無意味さを改めて伝えてくれるお話でした。
最近流行りの異世界モノの実写版とも取れる描写ではありましたが、最終的に涙無しでは見れなかったです。
最後、彰が百合に宛てた手紙が展示されてるシーンでボロ泣きしました。
観れて良かったです。
想望
通常スクリーンで鑑賞。
原作は未読。
筋としては結構ありふれた部類に入ると思いますし、正直予告編で見せ過ぎの感有り。想像した通りのストーリーと結末だったものの、若者の間で話題の原作を、若者に訴求し易いキャスティングで映画化したことに意義があると思いました。こう云うことがかつてあったのだと若者たちの知るきっかけに繋がるのが、本作が世に問われる意味だと強く感じた次第です。
タイムスリップの理由が不明(落雷のショック?)でモヤモヤしましたが、SFが主題では無いので考えるのやめました。
時空を超えた想いに涙が止まりませんでした。今こうして営んでいる日常は決して当たり前ではないのだと感じました。
理不尽に平穏を奪われた時代のあったことを忘れてはならないし、愛する人と過ごすかけがえの無い今を守りたいです。
ましゃファンの贔屓目を抜きにしても、主題歌「想望」が素晴らしく、予想通りに追い打ちの落涙をしてしまいました。
歌詞が彰視点のアナザーストーリーを想起させ、本編を補完し、二度とこんな悲劇が起こって欲しくないと思わせる。
愛する人と過ごす何気ない日常を奪う戦争を嫌悪し続けていきたいです。1日でも早く世界に平和が訪れますように…
※修正(2024/05/06)
導入から共感できず…
主人公の百合の進路相談から話は始まる。
が、母親が仕事から駆けつけ遅れてやってきた。恐縮するは母親に魚くさいと言う娘。
溺れる子どもと引き換えに、命を落とした父親や母子家庭でお金がなくて進学できない。苛立ち母親にぶつける。家を飛び出し防空壕内でタイムスリップと言う…母親ダブルワークしても貧乏なら、せめて百合もアルバイトくらいして。
最初から共感してないから全然主人公が好きになれないし。
空襲で鶴さん探しに行ったところがすごい火の海で鶴さん死んだと思った。
次の場面で特攻の人ら普通に寝てるし、鶴さん元気で店も無傷…。ようわからん。
水上くんとイトケンの特攻隊の服は本当にお似合いで百合の花もよく映えてた。
初日でお年寄りもいたけど、若い女子高校生がたくさん見にきてワンワン泣いてた。
若いあの子たちの心に刺さったなら、よかった。
亡き父が見せた夢!であって欲しかった
他人を助ける為自ら犠牲になり残った家族を支える事が出来なかった父、その父を誇りに思う母に反発し自分を見失っていた高校生の百合がある日防空壕跡で眠ってしまいタイムスリップ、そこで出会う国の為に命を犠牲にした特攻隊の彰と恋に落ちる。
これはタイムスリップというより亡き父が見せた夢だったという事で良いのかな。しかし、ラストの社会見学では彰や他の特攻隊員は実在していた!というファンタジー要素を最後に見せて、夢だったのか?本当にタイムスリップしたのか?ぐらいを考えさせるとこの映画はより印象的になったかもしれない。最初からタイムスリップありきではそんなバカな!から入ってしまうのでどうかと感じた。私だけかな。
繋がる愛。
夢ではなくタイムリープしてしまった加納百合の話。
学校でからかわれ、親とも上手く行かず喧嘩した雨の日の夜、家を飛び出し防空壕跡地で雨宿りしながらも寝てしまう…起きるとそこは1945年(昭和20年)6月の暑い日…その場で倒れてると優しく手を指し伸ばしてくれた佐久間彰(水上恒司)と出会い、その昭和20年、陸軍指定食堂で少しの時を過ごす事になった百合(福原遥)のストーリー。
良かった!何か分からないけど序盤の佐久間彰との出会い辺りから観てるだけで涙が出てきてしまった。
百合と彰の他愛もない話、百合がいっぱい咲く丘でのやりとり、かき氷を食べるシーンなど、何かずっと観てて泣いちゃった。
1クール前の月9ドラマ「真夏のシンデレラ」で、医者とライフセーバー役でも出演してた水上恒司さん、何か彼のド直球、ドストーレな物言いと真っ直ぐな目が印象的で本作でもそのド直球さが観てて良かったし最高でした!
いつ「突撃命令」が下されるか分からないなかでも明るく振る舞う特攻隊の佐久間、石丸、板倉、寺岡、加藤たちの姿にも泣けたね!
ヒロインの福原遥さんも良かったけど千代役の出口夏希さんも光ってたし可愛かった!
冒頭のお母さんに対して魚臭いは観てて悲しかったけど、現代に戻り親の有り難みが分かり関係性が良くなったのはよかった!
あと、繋がった百合への手紙も!!
勿体無い。なんか残念。
原作未読。
予告から戦争ものと分かっていた為ある程度オチの想像がついていましたが、、キャストのビジュを拝ませて頂く気持ちと、福山雅治さんのエンドロールの想望が聴きたくて鑑賞しました。
結論、勿体無い。なんか残念。
個々のキャストの方々の演技力はあるのに、全体で見るとなんか微妙。
感動も今ひとつ。ウルッとはくるけど、ボロボロとは泣けず。戦争ものと分かっていた為、涙腺の期待値が上がってただけかも知れませんが。せっかく想望がいい歌だけに感極まれず、勿体無さが、、。
私教師になりたいってところが、より一層、あー。って(嫌な予感の予想通り過ぎて)盛り下がってしまったのもある。
福原遥さん、水上恒司さんの演技力も実力もあるのに無駄遣い感が否めず、、。
原作は読んでいないので分からないけれど、脚本の問題なのかな、、。
とにかく最初と最後の百合の性格の変わりようが、、悪い意味での振り幅。初っ端、魚臭い。と母親に言い放ち見る、あの目とあの態度。机バンして物凄く気怠そうにキツい性格してたと思えば、、最後はもう、あんなになってて。え、あれ?性格違い過ぎんか?え、なんか、え。どしたよ。って感じで。
(まぁあの経験を経て考え改まって変わったと言えば丸く収まるかもですけど。)
最後、感動のお涙頂戴展開はお決まりなんだから、、あそこまでキツい感じ出さなくても良かったのでは?と思った。性格の変わりように、こちらが、戸惑う、引くレベル。
あと、いくらタイムスリップしていて戦争なんて、と思ってるとは言え、百合の空気読めなさ過ぎの言動が多々あり、観ているこっちが冷や冷や。違う、今じゃない、って感じ。
キャラメルのくだりもそう。なかなか手に入らない貴重な軍粮精をこっそり持って来てくれたってツルさんから聞いたんだから、そのニュアンス的に、みんないるところで、キャラメルありがとうございます、と言わない方がいいのが分からないのか。
他にも、おいおい、このタイミングでこの言動は、、、現代でもお前弾かれんぞ。って言う空気読めない奴を見ているようで冷や冷や。
百合の性格に普通にイライラしてしまった。真っ直ぐさとして受け止めきれなかった。(彰が受け止めてたからいいんだろうけど。)
それと普通なら、タイムスリップして来たって信じてもらえずとも、皆んなに必死に訴えて説明しないか?日本は負けるってあんなに訴えるなら、未来から来ましたとか何とか訴えかけれんか?って思ってしまって、没入観薄れ。一言くらい発してもええやん。なのに最後まで頑なに言わないの謎過ぎ。いや、言えよ。って思っちゃった。
ツルさんだって、あの時代に生きてる人間が用語等無知なのに対して、百合に対し多少は疑問に思わないのか?と観てるこちらが疑問に。少なくとも教えたりしてたよね。事情があるんだろうなってツルさんが百合に気を遣って深掘りしなかったパターンなのか?
それにしても、タイムスリップしてるにも関わらず、もがくこともせず心身喪失どころか、秒で現実受け入れてツルさんのとこで働いて。葛藤がミリもない。適応能力はや。って驚いた(笑)
自分なら目覚めてあの景色見た瞬間、ケータイどこ?!!?!って血眼になって探しますわ。
極め付けは、お涙頂戴引き出す為とは言え、あんな火の手回ってて柱が足に落ちて身動き取れなくて痛いお母さんって叫んで絶体絶命(彰が助けに来るまでがセット)なら、大怪我もいいところ。足壊死する案件よな。せめて骨折はマストだろ。何で足無傷設定でスタスタ歩いてるの。笑
最後立ち漕ぎでかっ飛ばしてチャリ漕いでたし(飛行場向かうとこ)
百合と彰がこんなにも愛すってのにも、なんか今ひとつ足りない。
2人にしか分からない気持ちがあったんか。ちょっと伝わって来なかったけど。
個人的には千代と石丸の方が尺は短いのに、この2人の方がメインの百合と彰より、すごく好きだった。
千代と石丸をあの2人が演じたから、グッとくる雰囲気が出せたのかも。人形を渡す食堂のシーンと人形と共に出撃のシーンは、うるっとしました。出口夏希さんの可愛さは終始やばい。あの笑顔はメロメロになる。伊藤健太郎さん復帰されたんですね。声が今ドラマに出てる作間龍斗さん?の声にそっくりでびっくり。
石丸以外の板倉、寺岡、加藤の役もいい設定ではあるのに、イマイチ刺さらなかった。うーん。この部隊での関係性の魅せ方が食堂だけだったからかも。
福原遥さんの透明感、、、。
肌の白さ綺麗さには本当にびっくりしました。曇り一つ、濁りもないってこう言うこと言うのかって感じ。日に当たるシーンがあれば、1秒でも太陽に照らされないで〜日焼けしちゃう〜となり、水仕事のシーンがあれば、あんな綺麗な手が汚れてしまう〜荒れてしまう〜と、汚れているシーンが比較的多かった為、あんな綺麗な肌になんて事を、、と観ているこっちが何故かハラハラすると言う。そのくらい透明感抜群で、ニベアのCM思い出してしまった。
鑑賞後、速攻、ニベアのリップ買ってしまった。
水上恒司さんは特攻隊と言う誇りと覚悟をもっている青年を演じているからか、なんかどこか狂気?じみていると言うか、、、冷静なのか冷めているのか、哀愁なのか?目の焦点が定まっていなくて怖かった。もう少し百合を見つめる目の奥の優しさが感じられれば、と思ってしまった。もう少し出して欲しかった。そしてやっぱり、あの短期間で一生一緒にいたいと感じさせる何かって、なに?ってところをもう少し深掘りして欲しかった。妹みたいだと言って不器用さもあり、多くは語らない人柄故に百合への気持ちを手紙に託したのかもしれないけども。最後の百合の花と共に飛んだのはよかった。
ツルさんの松坂慶子さんはすごい温かみがあって本当に軍指定の食堂の女将さん(最後のご馳走を作る、出撃を見送る、手紙を代わりに家族に出す、など)皆が、会えない母を重ねて想って慕う雰囲気、第二の母の存在は本当にこんな感じだったんだろうな、と感じました。ツルさんも空襲で娘さんとお孫さんを亡くしてるから重ねてたのかも知れないですね。
細かいところ気にすればキリないけど、現代の制服姿であの街彷徨いてたらどう考えても目立つし周りも疑問に思って、どこから来たのか、とか何であんな服装なのか、とか普通は聞くでしょ。って思ってしまいましたね。ハイカラ過ぎんか、服装が。勤労学生の千代ちゃんはあの格好ぞ。
あと、初めて愛した人であんなに想って泣いて別れて、下手したら人生の全てみたいな相手に出会えたんでしょう?なら、現実世界戻って来たら速攻、スマホで佐久間彰って検索しない???自分だったら絶対するんだけど、って思った。描写なかっただけで検索してる??それをタイミング良く社会科見学だー、トイレ待ちだー、で、そんな資料館で見つけるなんて。タイミングが素晴らしすぎる。映画だから仕方ないけど。
それに夜家飛び出して、雨宿りとは言え、あの薄暗い防空壕の中入ろうとするのちょっと理解出来ないし、普通に怖い。女子高生が一晩帰って来なかったのに、母親が、どこにいたの?いや、聞かない!って。ん。何故に??いや、聞けよ!!なんで聞かないのって思っちゃったのは私だけなのかな。普通に、ん?って感じちゃった。未成年の女子高生なんだから下手したら警察届けてた事象でしょう、これ。
ありきたりな戦争映画で泣けはしなかったですが、現代のSNSで見ず知らずの人とリプやコメントで意見ピキり合ったり、執着している事が当たり前に溢れ見かけるこの世の中、なんか馬鹿馬鹿しいな、とは思えました。現代は悪い意味で他人に興味ありすぎてるな、と。
また戦争により亡くなった方々がもし全員ご存命である未来があったなら、亡くなった方々はどんな人生を歩んでいたのだろう、日本の今はどう変わっていたのだろう、どんな人と自分は出会えていたのだろう、と、出会えなかった人達を想って悲しくなりました。
健太郎〜!!
私は、「アシガール」以来の「伊藤健太郎」推しです。
何なら、「昼顔」の時から推している。
「石丸」役も良かったけど
ホンマ!!!一本調子の水上恒司と配役は逆でも
良かった。
人間性は、知らんけど💦
姿も演技も、役者さんとしては大好きなので
精進してほしい。。。
内容については、
都合良くタイムスリップしすぎやし
可もなく不可もなく。。。ですが
好きな人を、大事に思う気持ちは、
伝わりました。。。
どうしようもない理由で
一緒に生きることはできなくても
大切な人を思って、自分の人生を丁寧に
前向きに生きることはできます
それは、年齢問わず
高校生でも、おばさんでも、
おばあちゃんでも、同じです
大切な人がくれた想いに感謝して
日々過ごしたいと思いました。。。
伊藤健太郎おかえり😭
ストーリーありがちで既視感満載
タイムスリップの発端やその場所も
突拍子もないもので
その後伏線回収される事もなくて
もっとやりようがあっただろうに、なんだか
とてももったいなく感じました。
ただやはり二番煎じだろうが
既視感があろうが無かろうが
この手の作品は心に沁みるのです。
若い方にはもちろんのこと、
いまや戦争を知らない中高年も多い。
だからこそ多くの方に
ぜひ観て、感じて、争いのない
平和な国に生まれ育っていることを
その時代を築きあげてくれたのは
先人のおかげでもある事を
改めて感謝して欲しいものです。
(特攻と言う命令は過ちだとは思っています)
この日、女子高生とその母親らしい2人組がいて、
その女の子が早々に泣いていた。
若い世代にも戦争の愚かさや
大切な人を守りたいと言う決死の覚悟やらが
しっかり伝わっているのだなと思って
なんだか嬉しくもあり安心しました。
鹿児島、鹿屋航空基地資料館で
若い特攻隊員たちの写真や実際の遺書などの
展示を読んだ事があります。
ラスト、百合が目にしたもの。
まるで追体験をした気持ちになり涙が止まりませんでした。
若き特攻隊員のひとりに伊藤健太郎が
抜群の演技力と哀愁とが、彼がひと回りも
ふたまわりも大きくなって復帰したなぁと
おかえり!!って拍手したくなりました。
石丸(伊藤健太郎)と鶴食堂女将(松坂慶子)の
存在があってこそ、成り立った作品でもあると思います。
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