あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のレビュー・感想・評価
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当たり前の日常に感謝
原作を読み、久しぶりに映画館で観たい!と思っていた作品。ようやく先日、舞台挨拶付きの上映で観ることが出来ました。
この映画の捉え方は人それぞれだと思いますが、やはり観て思ったことはタイトルの通りです。
自分の娘に一度も会うことなく、またきっとそれぞれ家族や愛する人を残して決死していく特攻隊員たちや彼らと共に過ごしてきた人たちを通して、実際にこんな言葉にならない過去があったことの辛さ、そしてきっと百合と同じく、いまの当たり前がどれだけ幸せなことかと改めて痛感しました。
原作と比べるとなど、細かいことを列挙すればいろいろありますが、何よりもこの映画を観て戦争がどれだけ大切なものを奪っていくのかをより多くの人に届いてほしいと感じました。
余談
当日は追い花御礼舞台挨拶とのことで、20回以上観た方もいらっしゃいました!
水上恒司くんは、昭和の純文学に出てくるような役がとても似合いますね。日本アカデミー賞優秀主演男優賞の受賞、おめでとう㊗️そして21回目(だったかな?)の舞台挨拶、お疲れさまでした(笑)
この作品は賛否両論別れると思う
まずこの作品は楽しむために見に行く作品ではなく、戦時中の特に亡き先人達に想いを馳せ偲ぶ映画だと考えて欲しい。時をかける少女を見に行く感じで見に行く作品ではない。私は1月妻と見に行ったが隣の席の客がお菓子をボリボリ食べながら品無く見ており、しかもどこが面白かったのかさっぱり分からなかったとぼやいていた。そのお菓子をむぞうに食べていたのが30代前の女性(カップル)。私の家内は残念ながら集中して見れなかったと泣いていた。後日靖国神社に行き更に先人達に想いを馳せた。その意味でも私はこの作品を鑑賞できとても良かったと思う。どの役者の演技もよく、特に主役の水上さんを始め福原さん、出口さん。皆良かった。本当に今の世の中恵まれていると痛感させられた。亡き先人達にあらためて敬意と祈りを捧げたい
戦争についてより
ラブストーリーな映画。
戦争について考えさせられるよりも、恋愛した相手が特攻隊員でって。
タイム・リープしているのに、その事について受け入れすぎて、現代の事について、言葉や行動が出てこないのにも不自然。
戦時中の事についても詰めが甘いので、まったく戦争を考えたことがない人になら大丈夫かも。
全てのことに物足りなさがあった。
25年1月 配信で視聴
内容は分かっている。
先日Twitter(X)で若者が特攻隊なんて的なコメントしてたが、その時代背景にはそれが正義であり否定する事が許されないと言うことすら理解出来ないのが現代人なのかなと。
ここのコメントでもそうだが。
それを踏まえて見てみた。
いずれにしても善し悪しは大きく別れるのかな。
映画の時間枠ではやはり伝えきれない部分が大きすぎる。
ここでのコメント、あと揚げ足とる人の多いのにはね。
とても意味のある映画
まんまとボロ泣き
実はノーマークだったんだけど、やけに評判がいいので見てみたらまんまとボロ泣きでした。
封切りから2ヶ月も経っているのに客席は結構埋まっていてしかも若い人が多い。これは凄い。
未来に希望を見出せない女子高生が戦時中にタイムスリップして特攻隊員と出会う(この子の適応能力すごいな。笑)
戦争映画は今まで散々見てきましたがこういう取り残される側視点でのアプローチってほとんどなかった気がします。登場人物は食堂のおばちゃんと女子2人と特攻隊員5人の若者だけ。(出口夏季がすごい存在感)
戦争映画にありがちな悲惨さや残酷さを前面に押し出さないので画面がきれいで演出もおとなしめでちゃんと青春映画になっている。「あの花の咲く丘」は天国のようにキレイだし、砂糖をかけたかき氷が雪、蜜をかけた方がザラメ(当時は本当にそう呼ばれていた)ってなんとも粋なネーミングですね。
良い意味で万人受けする見やすい戦争映画(すっごい褒めてます)でも見終わった後に戦争へのメッセージがしっかり伝わってくる今の時代に最適解を示した稀有な反戦映画と言えるでしょう。
戦争なんて間違っている。そんなこと誰だってわかっている。でも今もウクライナでイスラエルで戦争は続いている。軍備費を爆上げしてやる気満々の国もあるしね。戦争がなくなる日は来ないのだろうか?
響くものがありました 映画のつくりは微妙なところはあるっちゃーある...
生きてこそ。
若い方が今一番見るべき映画
普通に良かったです
思い出すだけで泣けます
薄っぺらい
せっかくならもっと突っ込んでもよかったのに
泣けるというのはこんなに強いものなのか、というくらいお客さん入ってそこら中でズーズーと終盤泣いている。デートで泣く、やはりこれは鉄板。ただ、やはりなぜ泣くのかを考えたい。
ありがちな設定だけどあるようでなかった本作、意外とタイムスリップしてからがここはどこ?わたしは?あなたは?というエクスキューズが少なくすんなり話に入っていく。主な舞台は特攻兵の立ち寄る食堂、という設定が功を奏してコンパクトな青春と恋愛を展開できて、そして、花の咲くお花畑の丘がとても印象的。
また普通に考えて現代に生きる学業優秀な若者としては、もう少し終戦のカウントダウンに反応したり、更にこのあと起きる原爆投下などに怯えてもよさそうなのだけど、特にそういうことはない。要は恋愛映画のヒロインとしての舞台劇的範囲を生きている。一般的には戦国自衛隊的に、なぜこの時代に飛ばされたのか、どうやったら帰れるのか、に思いを馳せることはない。だからヒットしてるのかもしれないが。そこは寂しいとこである。
しかし、後半、切ない別れと共に現代に戻ったヒロインを見た時に、これは夢なのか?夢だったらあの程度の薄さでもいいか、と思ったりしたら最後の特攻兵の記念館で夢でなくやはりタイムスリップだったことがわかる。ただしその頃はもうみんな号泣なのでそんなことはどうでもよくなってはいるが、泣きのアイテムは手紙、であることは間違いない。
特攻兵たちもさわやかで水上恒司も伊藤健太郎もいいが、上川周作はいい。メッセージ性もいい具合なのだけど、個人的にはこの後の現代が薄汚れた政治家によって憲法改定、戦争に向かっているという世の中を反映させてもよかったと思う。劇中、警官が悪いんでもない、何かのせいだ、となった何かが、今も猛威を振るっているので。
これ絶対泣けるヤツ💧
原作は泣ける小説としてベストセラーらしい。未読なので原作がどうなのかは知らないが、正直言って、この映画は中身が極めて薄い。
戦時下の登場人物の皆んなが皆、リアリティがなさすぎる。いくらラブ・ファンタジーだからといっても…。
だが、特攻隊を扱うこと自体が難しいのだろうとも思う。
特攻隊志願制のウソや、憲兵が庶民を制圧する暴力など、進んで学ばずとも当然に知っている世代にとっては上っ面の薄皮にしか見えないが、今の若い世代の興味を引くには、時を超えて出会ってしまった男女の悲恋物語の背景として見せるのは良いアイディアだろう。そして、そこに切り出して見せられる形としてはこれが精一杯なのかもしれない。
“特攻の母”をモデルとした食堂の女将が登場する。演じるは松坂慶子。
彼女にも壮絶な戦いがあったはずで、そこが描けていれば特攻兵の一人が自分の残りの人生の分まで長生きしてくれという言葉がより生きてきたはずで、本当なら描きたかったところかもしれない。
この映画は、太平洋戦争を、あるいは戦時下の人々をリアルに描くことが目的ではないのだと、理解しておく必要がある。
若い世代の人たちが、軍国時代の日本で何が起きたのか、当時の日本人たちがどう生きてどう死んでいったのかを学ぶきっかけにさえなれば、この映画に意義はあったと言える。
単にカタルシスで終わらないことを願うばかりだ。
と、とやかく言っても、これは泣ける!
たらたら文句を書いたくらい引いた姿勢で鑑賞しても、涙腺を刺激される。
描き方がどうあれ、現に国のために若い命を捨てた者たちが4千人もいた(海上特攻や玉砕を加えればこんな数ではない)のだ。
彼らの崇高さと勇気と無念と恐怖を思うと胸が痛む。
また、生きて帰ってこいと言えずに彼らを見送った人々の思いは、想像するに余りある。
そんな時代に現代からタイムスリップした、少しスネた女子高生・百合が見送る側の人となる。
演じる福原遥の素直さこそが、この映画を観るに値するものにしている。彼女の女優キャリアに詳しくはないが、私が知る限りの彼女の仕事はどれもこの素直さの上にあると思う。それは、彼女自身のナチュラルなのではないだろうか。
百合は、母子家庭の貧しい生活を支えるために昼夜働く母親に苛立ちを隠せないでいた。
他界した父親は他人の命を助けて自分が犠牲になった。その父親のせいで貧しい生活を余儀なくされているとも感じていた。
そんな百合をタイムスリップさせて、彼女に何をもたらせたかったのだろうか。
現在の日本の平和を感じさせたかったのか、必死で働いて養ってくれている母親に感謝させたかったのか、他人のために命を投げうった父親の崇高さを理解させたかったのか、、、
結果的に百合が得たのは、特攻隊員・彰(水上恒司)がなし得なかった夢である教師になるという夢と希望に目覚めることだった。
タイムスリップする前の百合は、進学できる成績なのに就職を希望していて、そこには貧しい生活環境での自暴自棄があって、将来に夢が持てなかったのだ。
それを踏まえれば、過去から帰還した彼女は彰を失った悲しみを乗り越えて、若者らしい夢に向かって踏み出した…ということだろうか。
繰り返しになってしまうが、意義は認めるものの、どれもこれもが中途半端で残念だ。
百合と彰の恋がストイックに徹しているので、せめて百合が想いを募らせていく様子を丁寧に描けなかったものか。福原遥の個性に頼りきった感が否めない。
蛇足だが、福山雅治がなぜ重宝されているのだろう。彼の人気に異論はないが、私は最後に流れた主題歌があざと過ぎて興醒めした。
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