あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のレビュー・感想・評価
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残された人と散っていく人の「想い」
「特攻」についての是非は今も尚問われていますが「特攻」を実行する側の想い、それを見送る側の想いについて考えてしまう作品です。
作品としては主人公が無神経すぎたり、世界観もそこまで忠実ではなかったりと穴もありますが前述の通り、「特攻」について,2度と繰り返してはいけない作戦について考える機会を与えてくれる作品だと思いました。
ターゲット層は主に若者でしょうし、この作品の影響で少しでも当時の事を考えるキッカケになればと思います。
ずっと号泣
泣けた!なんて素晴らしい映画なんだ!?
鶴屋食堂。なぜぼかしたのか理解に苦しむ。この映画の大ヒットのおかげで、鳥濱トメの孫の明久さん(故人)も協力した俺は君のためにこそ死にに行く。が形骸化した。まったくおめでたい。おめでとう、と言ってあげたい、原作者の潮見さんには。戦争をする必要なんてないの!日本は戦争に負けて平和になるんだから!
まあ!なんと素晴らしい文言なのでしょう!戦争に負けることが平和だなんて、見ている私はアタマがおかしかったのかしら!
これは批判ではなく、映画鑑賞前まで持っていた価値観が破壊されるすばらしい映画です。
日露戦争でもロシアを相手に戦う必要なんてなかったんです!だってたくさんの人が意味もなく死にましたから!明治維新もそうです!たくさんの人が意味もなく死にました!織田信長も羽柴秀吉もただの殺人鬼です!だって意味もなく戦争をやっていたのですから!
だってそうでしょう。私はこの映画を見て戦争の無意味さ、戦争の愚かしさというものを、あらためて認識させられました!!しかし思えば、日本の歴史は侵略者としての戦争に満ちあふれています!!まさに殺人の歴史です!!こんな殺戮の歴史をさも誇らしげに教えてきた日本の学校教育はどうかしています!!いますぐ歴史の教科書から戦国時代や明治維新を美化する記述を削除して、戦争の無意味さを徹底的に教育しましょう!!
リアルファンタジー戦時ツアー?!
特攻
リアルさ皆無の駄作品
この映画、正直1ミリも響かなかった。
逆に怒りさえ覚えました。
戦争て、特攻って、
こんなんじゃないのです。
よその子を助けるために命を落とした父親に何のリスペクトもなく、朝も夜も娘のために身を粉にして働く母親に対して、バイトするわけでもなく、家事を手伝うわけでもなく、「魚臭い...」の一言。戦時中の特攻隊の報道を「自爆じゃん!」の無神経さ。
こんな尊敬に値する父と健気な母に育てられたのがこんな馬鹿娘??せめてヤンキーな設定ならばまだ納得もしますが、主人公は清楚で可憐な乙女。
これで感情移入しろなんて無理です。
戦争末期に軍人さんがのんきに町をぶらついてたら当時なら鬼畜米英的な怪しい服着た女の子と出会う。のんきな軍人さんは違和感バリバリのその女の子にスパイじゃね??なんて何の疑いもなく、行きつけの食堂のおばさんの所へ。おばさんも顔色ひとつ変えずに住み込みで働かせる。
空襲!!ありえない低空で大編成で飛んで来たB-29は軍の施設なんか狙わない。町だけを破壊する鬼畜の行為。町は大炎上。だが次の日にはなんと!町は瓦礫ひとつありません。
のんきな軍人さんも“お国を守る”なんてチャンチャラ可笑しくて、大空襲の中女の子探して町を徘徊します。女の子は身動き出来ないほどに瓦礫に足を挟まれても、鍛えてますから次の日にはピンピンです。
模擬空戦やら訓練はしません!!そんな暇があったら食堂に行きます。好きな女の子いてるから。軍の宿舎は今の学生寮よりユルユルです。町徘徊します。食堂行きます。
やっぱり飛行機も滑走路も無傷です。ここには門兵すら居ません。民間人が普通に出入りします。特攻に民間人がお見送り...とても自由です。私が習った歴史とは違い過ぎて目から鱗です。
「彰ぁ~~~!!」特攻機を追いかけます。
あの時代が自由で良かったです。
彼らが何のために志願したのか??
死に行く者の心の葛藤など皆無。
彰君にいたってはまるでロボットの様で偉いです。
周りがすすり泣くなか、薄ら笑いの私にはさっぱりわからなかった。
出演者の皆さんもとっても小綺麗で美しく、とても戦時中の映画とは思えないほどにお顔もお着物も美しくよかったです。
因みに、浜辺美波さんはゴジラ-1.0で戦後のシーンで歯に黄色い色素を塗って演技されたそうですが。失礼
ものすごい泣けた
まず、タイムスリップものと戦争を融合させた発想が面白いと思いました
百合の未来の日本知っているからこそ、止めたい気持ちがよくわかりました。しかしながら彰が思う日本の未来は残酷なものしかないという考えはあの時代の人たちそれぞれが持っていたことでしょう。
自ら志願してやってきた少年たちは今か今かと特攻の順番を待っているのがなんとも悲しかったです。
いちばん、心にグッときたのは千代ちゃんと石丸さんの言葉で好きとは言ってないけど心で繋がっいる感じがよかった。
石丸さんのおちゃらけたキャラと千代ちゃんの真っ直ぐな思いがすごく良くて、あれこそ戦争中に起こった本物の耐え忍ぶ恋だと思って泣きました。
あの花が咲く丘で君とまた出会えたら
人を思うことで争いがなくなればいいのに
純愛映画の皮を被った戦争映画、その意義と映画の多様性の必要性
昨今話題の戦争を扱った年末映画4連発。太平洋戦争開戦前夜〜戦中を描いたアニメ映画『窓ぎわのトットちゃん』、戦中末期を描いた実写映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』、戦後を描いた実写映画『ゴジラ-1.0』とアニメ映画『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』。すべてを観た上での感想。
たしかに本作は、他の3作に比べるとかなりライトで、本格的な戦争映画をたくさん観てきた層にとっては、浅い・薄いという印象も当然だろうと思う。ただし、「ではこの作品の存在意義はないのか?」と問われたら、むしろ「日本の・世界の未来にとって非常に大きな意義のある作品だ」と答える。
私が観た劇場では、トットちゃんは50代60代、ゴジラ鬼太郎は40代以上の観客ばかりだった。がっつり昭和の作品がルーツなのだから当然だろう。これらを自ら観ようと思う10代はかなり少数派のはずだ。そんな世代が、あの花には足を運んでいる。私の観た回の入場では、10代~20代前半と見られる観客たちが長蛇の列をなしていた。これには心底驚いた。
彼らのような若者が観賞後SNSで感想を投稿し、それを見た他の若者がまた映画館へやってくる。そんな流れができているなんて奇跡的じゃないか。
あと印象的だったのは、映画としては女子がターゲットだと思われるが、観客には男子学生も多かったこと。私の近くにやんちゃそうな男の子の集団がいて、最初はにやけたりしていたものの、中盤からは鼻をすすりはじめ、終盤では嗚咽をもらし、泣き声をこらえるためかうめき声を上げている子もいた。
いわゆる「戦争映画」には見向きもしないであろう層が、純愛映画を観るために押し寄せてきて、ほんの一部とはいえ戦時中の生活や空襲や特攻隊のことを知る。これは非常に大きな意義があると思う。
どんなテーマでもガチのものからライトなものまで作られるべきという映画の多様性の必然性も感じた。
泣けないというレビューに対して
先ずは『泣けない』というレビューについてですが、泣かすのを目的で作品を作ったかどうかもわからずに『泣けない』というレビューは間違ってると思います。
泣ける人は涙腺が弱い人だったり、過去に親や兄弟、恋人など大切な人を亡くした経験があり、オーバーラップし、作品に共感できるから泣けるというものです。
それは、かつて興行収入No.1の持続記録を更新させた『鬼滅の刃』でも言えることです。
この作品に関して、私は汐見先生のファンでもあり、全ての小説を熟読している上で映画を鑑賞していますが、映画という時間枠に収めるために小説の一部を省略したりして、小説より感動が薄くなるのは当たり前のことです。
これはこの作品に限ってのことではないので、泣けないと誹謗するのも小説より感動しないと誹謗するのも間違ってますし、そういう人は本当の映画ファンではないとも思います。
私はこの作品は『戦争撲滅』を訴えるメッセージ作品だと思っていますから今でも戦争をしている国にその国の言葉の吹き替えでその国の人たちにも観て貰いたいし、とにかく、世界中の人たちに戦争の醜さを再認識して貰うきっかけの作品になって貰いたいです。
だから世界中に配信されるような大ヒットを願っております。
脇役と終盤は良かった
終盤は特攻隊の話がメインとなるので感動的でしたが、映画全体としては惹かれるエピソードが少なく、あまり面白くは無かったです。
特に、ヒロインに容姿的な意味ではなく魅力を感じなかったので、そこがとても残念でした。ヒロイン以外の役者さんは皆さん良かったと思います。特に出口夏希さんはとても魅力的で役になりきってました。むしろ主役は出口夏希さんの方が良かったのではと思ってしまいました。
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