「見る価値がないと感じた」あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 じゅんたろさんの映画レビュー(感想・評価)
見る価値がないと感じた
高校生の百合は幼い頃に父を亡くしていた。
理由は赤の他人である子供を助けたから。
それを母親は誇りに思って、常々百合に伝えているが、父親がいないことにより母親が苦労をし、貧乏生活を強いられている百合にとっては到底受け入れられない。
そんな中母親と喧嘩になり家出をした先で戦争真っ只中の(多分)知覧にタイムスリップをした百合。
熱中症になりかけている百合は軍人である彰に助けられ、彰たちが通う食堂で働かせてもらうことになる。
彰に淡い恋心を募らせ、彰もまた百合に恋をする。
しかし彰は自ら志願した特攻隊だった。
と言うお話ではあるが、見ている最中イライラが止まらなかった。
タイムスリップに関しては現実味はないが受け入れた。
問題はタイムスリップ後の百合の言動。
他人の為に父親が死に、それを受け入れられないにしても相手を慮ることの出来ない発言ばかり。
彰は「素直」と言うが、側から見れば駄々っ子である。
彰が百合のどこに惹かれたのかも全くわからない。
国の為に死ぬと決意した人々の前で「おかしい」と言ったり、戦争孤児に対して何故か日本は負けると言い、それを聞いていた警官に怒られたり。
(警官に罵詈雑言を浴びせられるのも意味がわからない模様)
作中では戦後である未来から来たことを明言していなかったが、未来から来たことを皆に告白した上で上記の発言をしているのであれば、なんとなく納得が出来る。
しかしそんな描写はひとつもなく終始、彼女は頭が悪いのか?人の気持ちを理解しようとしないのか?ずっと自分のことしか考えられないのか?の方に気持ちが持っていかれ、内容も薄っぺらいせいで、感情移入もできずただただイライラした。
戦時中や戦後の映画(国内外問わず)が好きな私が初めて見ていて馬鹿馬鹿しいと思う戦争を題材にした映画だった。
人と見ていた為頑張って全部見たが、途中で見るのをやめたくなった。
今後絶対に見ることは無い。