「言いたかったこと」あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 りかさんの映画レビュー(感想・評価)
言いたかったこと
現代に住む女子高生が、なぜか元防空壕?
のようなところに入り込み、タイムスリップ。
なんと昭和20年6月14日、終戦2ヶ月前。
なぜか倒れて助けてくれたのが、特攻隊員の佐久間。
行きつけの食堂、鶴家に連れて行き朝ごはんを食べさせてもらう。自分の身に起こったことに驚いたあまり店を飛び出しあの防空壕跡に行くが、現代には戻れない。
行くあてがないゆりに優しく声をかけてくれる鶴さん。娘さんの着物とモンペ。
鶴の店で働くゆりと顔を合わす佐久間たち。
特攻という言葉に敏感に反応して隊員に、
「死にに行くのか。」と投げかけるゆり。
当然加藤はくってかかる。
後に弱って横たわる子供に手に入れたトマト🍅をあげて「戦争は負ける。」と声をかけているところを警官に罵倒されるシーン。
学力優秀ならなぜ気づかない、この時代言論の自由など無いし国民皆洗脳の時代だから現代の正論をぶつけても自分の身が危うくなるだけ。
助けに来た佐久間もおかしい。
ゆりの言葉に疑問も抱かず正しいと肯定する。
先程のゆりの生きろ、と今の戦争負ける、
という言葉。
佐久間の背景が見えて来ない。
あんな田舎(着物を持って行った周辺)に爆撃機、
がたくさん飛んで来た。普通大都市か軍需工場を狙って来ると思うが。
見る間に火の手が上がり倒壊物に足を挟まれたゆり、当然の如く佐久間登場、無事救出。
‥‥鶴屋無事だった。
最年少の板倉が、日本国民の為に命を投げ出し国を救おうと志願した特攻から脱走。 最近になって家族皆亡くなり許嫁者が自力で歩けない身体となった為、そばに居てやらねばならないからと。仲間見逃す。
洗脳されたかと見られる当時の国民であるが、
本音は、自分の命は惜しい、生きたい、と思い、
新聞発表にごまかされることなく、
戦況悪化負けるかもしれない、
だからこそ今自分の命を捧げて家族を愛する人を守らねばと思ったのかと考える。
ほとんど足しにはならなかったもしれない、
しかし、愛する人たちを思って散った一人一人の気持ちの尊さを描きたかったのかと。
決して自爆テロと同列にしてはいけない。
だからこそ、もう繰り返してはいけないのである。
将来の夢を叶える機会を持たずして散った
尊い気持ちの為にも、
二度と戦争してはいけないのである、
戦争しては、申し訳ないのである。
記:
•佐久間のゆりへの手紙、封筒の宛名だけ佐久間本人で、中身の手紙本文は、流麗な達筆文字だった。
これも佐久間本人の自筆の方が良かった、時間が無かったのだろうか。
•ゆり百合に引っ掛けての山百合の群生、見事でした。
•ゆりと鶴さん着用の着物の袂、短くするにしても、タック取ってパフスリーブにしたのはどうなんだろう?
•特攻と言えば知覧かと思っていましたが。
•なぜ鶴さん、預かった手紙を出さずにしまい込んでいたのだろう。
おはようございます。
いつも共感とコメントありがとうございます。
この作品は戦争というものを
現代人の百合をタイムスリップ
させたことによって命の大切さを
私たちに伝えたかったのだと思います。
戦争という重苦しさを少し排除して
ライトな感覚でみることが出来ました。
"永遠の0"も戦争映画ですが同じ様に命の尊さを伝えた作品で、すごく感動したのを覚えています。
破壊への共感コメントありがとうございました。
本日、共感数100以上のレビュー件数が10件に到達しました。
りかさん始め皆さんから多くの共感を頂いた結果だと感謝します。
ありがとうございます。
今後とも宜しくお願いします。
ー以上ー
おはようございます。
りかさんのこの映画への熱い想い伝わります。
私は確かに固有名詞を読んだのですが、今見たら消えています。
後半部分が、。
大丈夫ですよ。気にしないで。有名な話ですから。
お久しぶりです。一緒の映画になかなかなりませんでしたね。
いやぁ驚きました。細かく隅々まで観られてますね。
脱帽です。
私は大筋だけつかめばいいような気がしました。
若い人に分かりやすく噛み砕いた結果でしようね。
憲兵を警官とか言ってませんでしたか?
(制服を見ると警官ですね、まぁ憲兵を出さずにマイルドにしてあるのかな?)
「肉弾」と「キャタピラー」ですか?
「キャタピラー」は観る前から、拒絶反応が起きてます。
「ピアノレッスン」とか「愛人ラマン」の方がずっと好みなんですよ。
「肉弾」は観てみたいです。
コメントありがとうございます。
返信したつもりだったのですが最終送信確認を忘れたかもしれません
他の方にも同じ質問をされているのが分かりました。どうしてもお知りになりたかったことだと理解しましたので、返信します。
端的に言えば、事実をその時点では曖昧にし、その時点で、希望の糸を切りたくなかったのだと私は思いました。
いずれは分かることではありますが、今は希望を残してあげたかったのではないかと思いました。生きる希望を持たせてあげたかったのだと思いました。
では、また共感作で。
ー以上ー
りかさん、コメントを消されることってあるんですね…。
でも、頂いたコメントは誹謗中傷みたいなコメントじゃなかったですけどね…ま、消されると気分悪いから自分で、ね。
ヒロポン入りチョコレートを食べさせたって、テレビのドキュメントで見た気がします。
どこかの国では今も近い状態ですよね、独裁軍事国って無茶苦茶です。
共感&コメントありがとうございます。
ツッコミどころや掘り下げの甘さを感じつつも、現代の若者が戦争や特攻について興味をもつきっかけになるなら、本作のもつ意義は大きいのではないかと思いました。
あと、一面のゆりが印象的でしたよね。すぐにロケ地を調べちゃいました。一度行ってみたいのですが、実はゆりの香りがちょっと苦手なんですよね〜。😣
りかさん、コメントありがとうございます。
特攻の戦死者数は、要するに正確には判ってないということなんでしょうね。
遺族の方にとっては、夫や許嫁や息子たちがどのように死んでいったのか明確じゃないのは、やりきれないだろうと思います。
原作は中学生だったというのは聞いてましたが、そんなラストなんですね。映画的にはキャスティング含め中学生だと商品にし難かったんでしょう。
小説は続編が出てるみたいですね。
福山雅治は…特にこの歌の歌詞が酷く幼稚で呆れちゃったんですよね…。歌い方も、自分に酔っちゃって気持ち悪いです。最近はこんな歌い方ばかりしてますね。ファンはそこがいいのか、不動の高い人気を誇ってますから、私達は少数派ということで(笑)
知覧が特攻隊の基地で有名ですが、福岡の太刀洗(たちあらい)飛行場にあったパイロット養成学校の分校なんですよ。太刀洗も知覧も空襲を複数回受けて、子供たちも犠牲になっています。米軍の爆撃機搭乗員の犠牲も出ていて、太刀洗の記念館には写真が展示してありました。
「肉弾」見られたのですね。ありがとうございました。私にとってはかけがえのない映画です。
ちょうど大学入試で共通テストというのがあっていたのですが、その2、3日前の日に見た映画です。
入試前で神経がピリピリして研ぎ澄まされて(というと大袈裟だが)いたのかもしれません。
私にとっては17歳で見たこの映画を超える邦画は未だにありません。
当時ATG特集というのであっていたと思うのですが、当時の映画館はその後つぶれてしまいました。
ほぼ、見る機会はなかったので、高いお金を出してビデオテープを買って、いろいろな人に勧めていました。
最近はBlu-rayも発売され、廉価で手に入ることができるようになりました。
子どもにも見せたのですが、反応は今一つでした。それでも孫にも玄孫にも、というか、すべての若い人たちに未来永劫に見続けて欲しい映画です。